2017年12月29日金曜日

【172冊目】Frances H. Burnett, A Little Princess (Ladder Series Level 2)

やさしい英語の本、通算172冊目は、
IBCパブリッシング・ラダーシリーズの
レベル2(1300語レベル)の10冊目として、

イギリス生まれの小説家
フランシス・ホジソン・バーネット
(Frances Hodgson Burnett, 1849年11月-1924年10月)の
小説『小公女 A Little Princessを読みました。

この小説は初め、
Sara Crewe; or, What happened at Miss Minchin's
という題名で、

アメリカの児童雑誌『セント・ニコラス』の
1887年12月号・88年1月号・同年2月号に連載されたのち、
(『ST. NICHOLAS Volume XV. Part I』97・168・252頁を参照)
1888年中に単行本として刊行されました。
(New York, Charles Scribner's Sons 1888◇83頁)

その後1902年に
A Little Un-fairy Princess
という題名で舞台化されるとともに大幅加筆され、

1905年9月に最終稿として、
A Little Princess: Being the Whole Story of Sara Crewe Now Being Told for the First Time
の題名で単行本が刊行されました。
(New York, Charles Scribner's Sons 1905年9月◇266頁)

つまりこの作品は、バーネットが
38歳の時(1887年12月)に初稿が発表されたのち、
15年以上をへた55歳の時(1905年9月)に、
改訂増補された最終稿が完成していたことになります。


Frances Hodgson Burnett
A Little Princess

Retold by Diane Gruenstein

〔Ladder Series Level 2〕
IBC Publishing,Inc. 2005年8月
13,780語


クリスマスの雰囲気に合った作品をもう一つと、
バーネットの『小公女』を読みました。

やさしい英語では、

2012年4月に
オックスフォード・ブックワームズの
ステージ1(400語レベル/5,840語)

で読んで以来2回目の挑戦になりました。


  ***

こちらはどちらかといえば女子向けの作品なので、
若いころはまったく興味がわかなかったのですが、

30代後半に『秘密の花園』を読んで、
バーネットの魅力に気がついてから、

『小公女』と『小公子』も読んで、
バーネット作品のファンになりました。

今回読んでみても、
前向きに生きることの意味を考えさせられる
夢のある楽しいお話で、ますます良く出来た作品であることを再確認しました。

この作品はぜひ、原書のまま楽しんで読み進められるようになりたいと思っています。

翻訳は今回、
岩波少年文庫の脇明子(わきあきこ)訳を
手元に置いて読み進めました。


脇明子(わきあきこ)訳
小西英子(こにしえいこ)絵
『小公女』
(岩波少年文庫、2012年11月◇430頁)

落ちついた印象のわかりやすい訳文で、
安心してお薦めできる一冊に仕上がっていました。

ただその後改めて、最初に読んだ
鈴木美朋(すずきみほ)訳を取り出してみると、

現代の小説のようにすっと心に入り込んでくる
リズムの良い、瑞々しい訳文で、
やっぱり鈴木訳もいいな、と思い直しました。


鈴木美朋(すずきみほ)訳
『小公女』
(ヴィレッジブックス、2012年3月◇349頁)

ルビも挿絵もないので、
子供向けではないかもしれませんが、
ほかの訳者にしっくり来ない場合は、
一度読んでみることをお薦めします。

個人的に一番お気に入りの翻訳です。


※第172冊目。総計1,701,383語。


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2017年12月23日土曜日

【読了】C・S・ルイス著〔土屋京子訳〕『ナルニア国物語④ カスピアン王子』(2017年6月刊行)

北アイルランド生まれの小説家
クライブ・ステープルス・ルイス
(Clive Staples Lewis, 1898年11月29日生-1963年11月22日没)
の小説『カスピアン王子 Prince Caspianを読みました。

全7巻からなる『ナルニア国物語』の1冊で、
著者55歳の時(1951年10月:英国、52年9月:米国)
シリーズ2番目に刊行されました。

物語の時系列では4番目のお話なので、
土屋訳では第4巻として刊行されました。


土屋京子訳
『ナルニア国物語④ カスピアン王子』
(光文社古典新訳文庫、2017年6月)

  ***

岩波少年文庫の瀬田訳と、
光文社古典新訳文庫の土屋訳との関係を整理しておきます。

◎瀬田貞二(せたていじ, 1916.4-1979.8)訳
ナルニア国ものがたり(瀬田訳)
 1『ライオンと魔女』
  (1966年5月刊行)←〔1950年10月英国、同年11月米国〕
 2『カスピアン王子のつのぶえ』
  (1966年7月刊行)←〔1951年10月英国、52年9月米国〕
 3『朝びらき丸 東の海へ』
  (1966年8月刊行)←〔1952年9月英国・米国〕
 4『銀のいす』
  (1966年10月刊行)←〔1953年9月英国、10月米国〕
 5『馬と少年』
  (1966年11月刊行)←〔1954年9月英国、10月米国〕
 6『魔術師のおい』
  (1966年9月刊行)←〔1955年5月英国、10月米国〕
 7『さいごの戦い』
  (1966年12月刊行)←〔1956年3月英国、9月米国〕

◎土屋京子(つちやきょうこ, 1956- )訳
ナルニア国物語(土屋訳)
 1『魔術師のおい』
  (2016年9月刊行)←〔1955年5月英国、10月米国〕
 2『ライオンと魔女と衣装だんす』
  (2016年12月刊行)←〔1950年10月英国、同年11月米国〕
 3『馬と少年』
  (2017年3月刊行)←〔1954年9月英国、10月米国〕
 4『カスピアン王子』
  (2017年6月刊行)←〔1951年10月英国、52年9月米国〕
 5『ドーン・トレッダー号の航海』
  (2017年10月刊行)←〔1952年9月英国・米国〕
 6『銀の椅子』
  (2017年12月刊行)←〔1953年9月英国、10月米国〕
 7『最後の戦い』
  (※2018年3月刊行予定)←〔1956年3月英国、9月米国〕


  ***

第3巻『馬と少年』からしばらく空きました。

読み始めたら安定のおもしろさで、
一気に読み進めることができました。

強烈な個性を放つわけではないのですが、
兄弟姉妹を中心としたありきたりな人と人との触れ合い、
ありがちな冒険のお話が気になって頁を繰っているうちに、
いつの間にか終わりを迎えている印象で、
また次も読もうかなと思わせられる1冊でした。

これといった毒のない作品なので、
大人が初めて読むと今一つ物足りなく感じられることがあるかもしれませんが、

人との関わり方や、
善悪の倫理的な価値観について
常識的な部分を崩していない作品は、

小中学生のころに出会えていたら、
大きな心の支えになってくれただろうなと思えて来ました。

忙しい冬を過ごしているので、
また少し時間が空くかもしれませんが、
のんびり第7巻まで読み進めたいと思います。


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2017年12月16日土曜日

【171冊目】Charles Dickens, A Christmas Carol (Ladder Series Level 2)

やさしい英語の本、通算171冊目は、
IBCパブリッシング・ラダーシリーズの
レベル2(1300語レベル)の9冊目として、

イギリスの作家
チャールズ・ディケンズ(1812年2月-1870年6月)の
小説『クリスマス・キャロル』を読みました。

著者31歳の時(1843年12月)に出版された作品です


Charles Dickens
A Christmas Carol

Retold by Stuart Varnam-Atkin

〔Ladder Series Level 2〕
IBC Publishing,Inc. 2005年12月
10,770語

やさしい英語では、

2012年2月に
マクミラン・リーダーズの
レベル3(1,100語レベル/11,369語)、

2013年8月に
ペンギン・リーダーズの
レベル2(600語レベル/8,882語)、

2014年11月に
オックスフォード・ブックワームズの
ステージ3(1,000語レベル/10385語)

で読んで以来、
4回目の『クリスマス・キャロル』となりました。


  ***

12月なので読んでみようかと、
『クリスマス・キャロル』を再読しました。

3回目のつもりでいましたが、
調べてみたらもう4回目の挑戦でした。

もうわかっている話のつもりでしたが、
前から3年も過ぎていると、
新鮮な気持ちで読み進めることができました。

そして読むたびに感動に心洗われる作品であることを認識しました。

ディケンズは古めの英語なので、
長編を楽々読めるようになるのは難しいだろうと思っていますが、

この『クリスマス・キャロル』だけは、
ぜひ原文のままで楽しめるようになりたいです。

生きることの意味を問い直す、
それなりに深く重たい作品なので、

年末の忙しい時期に読むのは
しんどいようにも感じましたが、
時折ゆっくり読み返したい傑作であることは疑いありません。


  ***

ディケンズの翻訳は、
原文にできるだけ忠実でありながら、
現代の日本語としても違和感のない訳文に仕上げることは、
皆さん苦労されているようです。

割りと最新の翻訳でも、
難解で何を言っているのか良くわからないことがあります。

いくつか手にとってみた上で、
一番のお薦めは、中川敏(なかがわさとし)氏の翻訳です。


中川敏(なかがわさとし)訳
『クリスマス・キャロル』
(集英社文庫、1991年11月◇218頁)
 ※初出は集英社〔愛蔵版 世界文学全集15〕1975年10月に、
  小池滋訳「バーナビー・ラッジ」とともに収録。


子供向けに、
読みやすさを最優先させる場合は、
木村由利子(きむらゆりこ)氏の翻訳がお薦めです。


木村由利子(きむらゆりこ)訳
『新訳 クリスマス・キャロル』
(集英社みらい文庫、2011年11月◇180頁)

現代の日本語の作品として、
最も違和感なく仕上がっているので、
まったく初めて読まれる場合は、
木村訳のほうをお薦めします。


※第171冊目。総計1,687,603語。


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2017年12月4日月曜日

ルイス・キャロル著『不思議の国アリス』翻訳目録(抄)

イギリスの作家
ルイス・キャロル
(Lewis Carroll 1832年1月-1898年1月)が、
33歳のとき(1865年7月)に出版した

小説『不思議の国のアリス』
Alice's Adventures in Wonderland
の翻訳目録を作成しました。

まとめはじめてすぐに、
あまりに多すぎることに気がつき、
後悔しました。

楠本君恵(くすもときみえ)著
『翻訳の国の「アリス」 ルイス・キャロル翻訳史・翻訳論』
(未知谷、2001年3月◇248頁)
という面白そうな研究が出ていることにも、
後で気がついたため未見です。

抜け落ちているものも少なくないと思いますが、
自らの心覚えとして一旦アップし、
今後時期をみて随時改訂していきます。


◇1910-20年◇

丸山英観(まるやまえいかん)著
『愛ちやんの夢物語』
(内外出版協会、1910年2月◇209頁)
 ※丸山英観(薄夜)

 ➡「愛ちやんの夢物語」
   千森幹子(ちもりみきこ)編集・解説
   『不思議の国のアリス 明治・大正・昭和初期邦訳本復刻集成1』
   (エディション・シナプス、2009年2月)に収録。


丹羽五郎(にわごろう)訳
『長篇お伽噺 子供の夢』
(籾山書店、1911年4月◇258頁)

 ➡「長篇お伽噺 子供の夢」
   千森幹子(ちもりみきこ)編集・解説
   『不思議の国のアリス 明治・大正・昭和初期邦訳本復刻集成1』
   (エディション・シナプス、2009年2月)に収録。


永代静雄(ながよしずお)訳
『アリス物語』
(紅葉堂書店、1912年12月◇238頁)

 ➡「アリス物語」
   千森幹子(ちもりみきこ)編集・解説
   『不思議の国のアリス 明治・大正・昭和初期邦訳本復刻集成2』
   (エディション・シナプス、2009年2月)に収録。


◇1921-30年◇

楠山政雄(くすやままさお)訳
『不思議の国』
(家庭読物刊行会〔世界少年文学名作集9〕1920年3月◇420頁)
 ※「不思議の国」「鏡のうら」の2編を収録。

 ➡「不思議の国」
   千森幹子(ちもりみきこ)編集・解説
   『不思議の国のアリス 明治・大正・昭和初期邦訳本復刻集成2』
   (エディション・シナプス、2009年2月)に収録。

 ⇒『アリスの夢』
  (平凡社〔世界家庭文学全集7〕1930年11月◇472頁)
   ※「不思議の国」「鏡のうら」の2編を収録。

 ⇒『アリス物語 不思議の国』
  (春陽堂少年文庫、1932年12月◇187頁)
   ※「不思議の国」のみ収録。

 ⇒『ふしぎの国のアリス』
  (小峰書店、1948年5月◇236頁)

 ⇒『かがみの国のアリス』
  (小峰書店、1948年12月◇252頁)

 ⇒『ふしぎの国のアリス』
  (大日本雄弁会講談社〔世界名作童話全集9〕1950年12月◇174頁)

 ⇒『不思議の国のアリス』
  (創元社〔創元文庫B-75〕1953年3月◇208頁)


望月幸三(もちづきこうぞう)訳
『アリスの不思議国めぐり』
(紅玉堂書店、1923年8月◇118頁)

 ➡「アリスの不思議国めぐり」
   千森幹子(ちもりみきこ)編集・解説
   『不思議の国のアリス 明治・大正・昭和初期邦訳本復刻集成3』
   (エディション・シナプス、2009年2月)に収録。


鷲尾知治(わしおともはる)編
齋田喬(さいだたかし)絵
『ふしぎなお庭 まりちやんの夢の国旅行』
(イデア書院〔児童図書館叢書〕1925年1月◇144頁)

 ➡「ふしぎなお庭 まりちやんの夢の国旅行」
   千森幹子(ちもりみきこ)編集・解説
   『不思議の国のアリス 明治・大正・昭和初期邦訳本復刻集成3』
   (エディション・シナプス、2009年2月)に収録。


益本重雄(ますもとしげお)訳
『絵入全訳 お転婆アリスの夢』
(成運堂書店、1925年12月◇261頁)
 ※益本青小鳥(繁雄)

 ➡「絵入全訳 お転婆アリスの夢」
   千森幹子(ちもりみきこ)編集・解説
   『不思議の国のアリス 明治・大正・昭和初期邦訳本復刻集成3』
   (エディション・シナプス、2009年2月)に収録。


大戸喜一郎(おおときいちろう)訳
『不思議国めぐり』
(金の星社〔世界少年少女名著大系22〕1926年*月◇196頁)

 ➡「不思議国めぐり」
   千森幹子(ちもりみきこ)編集・解説
   『不思議の国のアリス 明治・大正・昭和初期邦訳本復刻集成4』
   (エディション・シナプス、2009年2月)に収録。

 ⇒『不思議の国のアリス』
  (金の星社〔少年少女世界名作物語〕1938年12月◇196頁)


菊池寛(きくちかん)
・芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)訳
平沢文吉(ひらさわぶんきち)絵
『アリス物語』
(興文社・文芸春秋社〔小学生全集28〕1927年11月◇251頁)

 ➡「アリス物語」
   千森幹子(ちもりみきこ)編集・解説
   『不思議の国のアリス 明治・大正・昭和初期邦訳本復刻集成4』
   (エディション・シナプス、2009年2月)に収録。


◇1931-40年◇

◇1941-50年◇

◇1951-60年◇

吉田健一(よしだけんいち)訳
『ふしぎな国のアリス』
(小山書店〔梟文庫15〕1951年1月◇241頁)

 ⇒「ふしぎの国のアリス」
  (創元社〔世界少年少女文学全集6 イギリス編4〕1954年5月◇413頁)
   ※この他「シェイクスピア物語」「ピーター・パン」等を併録。

 ⇒「ふしぎの国のアリス」
  (河出書房新社〔世界少年少女文学全集5 イギリス編4〕1962年5月◇413頁)
   ※この他「シェイクスピア物語」「クリスマス・キャロル」
    「フランダースの犬」「ピーター・パン」等を併録。

 ⇒「ふしぎの国のアリス」
  (パシフィカ〔少年少女世界の文学〕1977年*月◇358頁)

 ⇒『不思議の国のアリス』
  (河出書房新社〔世界文学の玉手箱6〕1993年1月◇240頁)


梶原秀男(かじわらひでお)訳
『不思議の国のアリス』
(堀書店、1951年5月◇180頁)


岩崎民平(いわさきたみへい)訳
『不思議の国のアリス』
(角川書店、1952年3月◇172頁)


田中俊夫(たなかとしお)訳
『ふしぎの国のアリス』
(岩波少年文庫、1955年3月◇213頁)


佐藤義美(さとうよしみ)訳
富永秀夫(とみながひでお)絵
『ふしぎの国のアリス』
(泰光堂〔初級世界名作童話16〕1957年*月◇216頁)


▽岡田忠軒(おかだちゅうけん)訳
 『鏡の国のアリス』
 (角川文庫、1959年10月◇168頁)


久米穣(くめみのる)訳
矢車涼(やぐるまりょう)絵
『ふしぎの国のアリス』
(偕成社〔なかよし絵文庫49〕1960年7月◇156頁)

 ⇒緒方直(おがたなお)絵
  『ふしぎの国のアリス』
  (集英社〔こどものための世界名作童話4〕1979年11月◇77頁)


◇1961-70年◇

本多顕彰(ほんだあきら)訳
「ふしぎの国のアリス」
(講談社〔少年少女世界文学全集10 イギリス編7〕1961年1月◇438頁)
 ※この他「ひきがえるの冒険」「山の伝書ばと」等を併録。


川崎大治(かわさきだいじ)訳
松本かつぢ(まつもとかつぢ)絵
『ふしぎの国のアリス』
(講談社〔講談社の絵本85〕1962年2月◇52頁)


浜田廣介(はまだこうすけ)訳
「ふしぎの国のアリス」
(小学館〔世界童話名作文庫1 イギリス編1〕1962年3月◇253頁)
 ※この他「たから島」「ピーター=パン」「こうふくの王子」を併録。


飯島淳秀(いいじまよしひで)訳
「ふしぎの国のアリス」
(講談社〔世界名作童話全集5〕1962年10月◇170頁)
 ※この他「フランダースの犬」を併録。

 ⇒「ふしぎの国のアリス」
  (講談社〔世界の名作図書館4〕1967年8月◇292頁)
   ※この他「幸福な王子」「リンダギュル姫と魔法つかい」
    「魔法つかいのリーキーさん」を併録。


八波直則(やつなみなおのり)訳
「ふしぎの国のアリス」
(講談社〔少年少女新世界文学全集3 イギリス古典編2〕1963年2月◇414頁)
 ※この他「宝島」「シェークスピア名作集」等を併録。


宮脇紀雄(みやわきとしお)訳
『ふしぎの国のアリス』
(講談社〔講談社のディズニー絵本4〕1963年7月◇42頁)

 ⇒『ふしぎの国のアリス』
  (講談社〔講談社のディズニー絵本9〕1963年11月◇32頁)

 ⇒『ふしぎの国のアリス』
  (講談社〔講談社のディズニー名作絵話6〕1967年12月◇41頁)


枝川正義(えだがわまさよし)訳
『ふしぎな国のアリス』
(日本書房〔幼年文庫48〕1963年11月◇175頁)


横谷輝(よこたにてる)訳
『ふしぎの国のアリス』
(ポプラ社〔世界名作童話全集47〕1964年4月◇158頁)


▽二反長半(にたんおさなかば)訳
 『かがみの国のアリス』
 (小学館〔幼年世界名作文学全集18〕1964年1月◇188頁)


藤原一生(ふじわらいっせい)訳
「ふしぎな国のアリス」
(小学館〔少年少女世界の名作文学6 イギリス編4〕1965年3月◇494頁)
 ※この他「ロビン=フッドの冒険」「フランダースの犬」
  「黒馬物語」を併録。

 ⇒「ふしぎの国のアリス」
  (小学館〔カラー名作少年少女世界の文学4イギリス編3〕1968年9月◇445頁)
   ※この他「宝島」「イギリス民話と伝説」を併録。

 ⇒「ふしぎの国のアリス」
  (小学館〔少年少女世界の名作文学3 イギリス編3-4〕1977年5月◇965頁)
   ※この他「水の子トム」「ジェイン=エア」
    「ワーズワース詩集」「サイラス=マーナー」
    「ポンペイ最後の日」「ロビン=フッドの冒険」
    「フランダースの犬」「黒馬物語」を併録。

 ⇒「ふしぎの国のアリス」
  (小学館〔少年少女世界の名作9 イギリス編7〕1972年9月◇357頁)
   ※この他「ディケンズ短編」「チャーチル」
    「キプリング短編」「アフリカ探検記」
    「名探偵ホームズ」を併録。


◇1971-80年◇


生野幸吉(しょうのこうきち)訳
ジョン・テニエル絵
『ふしぎの国のアリス』
(福音館書店〔福音館古典童話シリーズ4〕1971年7月◇208頁)

 ⇒ジョン・テニエル絵
  『ふしぎの国のアリス』
  (福音館文庫、2004年6月◇206頁)

 ▽生野幸吉(しょうのこうきち)訳
  ジョン・テニエル 絵
  『鏡の国のアリス』
  (福音館書店〔福音館古典童話シリーズ9〕1972年4月◇223頁)

   ⇒ジョン・テニエル絵
    『鏡の国のアリス』
    (福音館文庫、2005年10月◇245頁)


高杉一郎(たかすぎいちろう)訳
『ふしぎの国のアリス』
(講談社〔こどもの世界文学4 イギリス編4〕1972年8月◇225頁)

 ⇒『ふしぎの国のアリス』
  (講談社文庫、1983年9月◇208頁)

 ⇒『ふしぎの国のアリス』
  (講談社青い鳥文庫、1986年8月◇227頁)


 ⇒山本容子(やまもとようこ)絵
  『ふしぎの国のアリス』
  (講談社青い鳥文庫、新装版、2008年5月◇252頁)

 ▽高杉一郎(たかすぎいちろう)訳
  『鏡の国のアリス』
  (講談社文庫、1988年8月◇242頁)

  ⇒『鏡の国のアリス』
   (講談社青い鳥文庫、1994年4月◇245頁)

  ⇒山本容子(やまもとようこ)絵
   『鏡の国のアリス』
   (講談社青い鳥文庫、新装版、2010年4月◇268頁)


辻真先(つじまさき)訳
『ふしぎの国のアリス』
(朝日ソノラマ〔世界名作ものがたり〕1974年11月◇158頁)


まどみちお訳
司修(つかさおさむ)絵
『ふしぎの国のアリス』
(世界文化社〔世界の名作4〕1974年*月◇83頁)
 ※2001年5月に新装再刊。


多田幸蔵(ただこうぞう)訳
『不思議の国のアリス』
(旺文社文庫、1975年7月◇205頁)

 ⇒『不思議の国のアリス』
  (旺文社〔中学生・高校生必読名作シリーズ〕1988年2月◇230頁)

 ▽多田幸蔵(ただこうぞう)訳
  『鏡の国のアリス』
  (旺文社文庫、1975年11月◇218頁)


福島正実(ふくしままさみ)訳
『不思議の国のアリス』
(角川文庫、1975年8月◇183頁)

 ⇒チャールズ・ロビンソン絵
  『不思議の国のアリス』
  (立風書房、1982年6月◇162頁)
   ※立風書房〔幻の絵本館〕1984年6月◇162頁


原昌(はらしょう)訳
『ふしぎの国のアリス』
(国土社〔国土社版 世界の名作4〕1977年7月◇253頁)

 ⇒『ふしぎの国のアリス』
  (国土社〔世界名作文学集〕2004年2月◇222頁)


芹生一(せりゅうはじめ)訳
『ふしぎの国のアリス』
(偕成社文庫、1979年12月◇259頁)

 ▽芹生一(せりゅうはじめ)訳
  『かがみの国のアリス』
  (偕成社文庫、1980年11月◇302頁)


石川澄子(いしかわすみこ)訳
マーチン・ガードナー 注
『不思議の国のアリス』
(東京図書、1980年4月◇185頁)

 ⇒『カラー版 不思議の国のアリス』
  (東京図書、1989年5月◇165頁)

 ▽石川澄子(いしかわすみこ)訳
  『鏡の国のアリス ルイス・キャロル 人と作品』
  (八紘社印刷出版局、1982年11月◇243頁)

   ⇒『カラー版 鏡の国のアリス』
    (東京図書、1989年5月◇197頁)


▽高山宏(たかやまひろし)訳
 マーチン・ガードナー 注
 『鏡の国のアリス』
 (東京図書、1980年10月◇201頁)

  ⇒マーティン・ガードナー注
   『新注 鏡の国のアリス』
   (東京図書、1994年9月◇284頁)


  ⇒佐々木マキ(ささきまき)絵
   『鏡の国のアリス』
   (亜紀書房、2017年11月◇240頁)

 高山宏(たかやまひろし)訳
 マーティン・ガードナー注
 『新注 不思議の国のアリス』
 (東京図書、1994年9月◇237頁)


  ⇒佐々木マキ(ささきまき)絵
   『不思議の国のアリス』
   (亜紀書房、2015年4月◇205頁)


◇1981-90年◇

蕗沢忠枝(ふきざわただえ)訳
中島潔(なかしまきよし)絵
『ふしぎの国のアリス』
(ポプラ社文庫、1982年10月◇192頁)

 ⇒『ふしぎの国のアリス』
  (ポプラポケット文庫、2005年10月214頁)


高橋康也(たかはしやすなり)
・高橋迪(たかはしみち)訳
アーサー・ラッカム絵
『不思議の国のアリス』
(新書館、1985年10月◇189頁)
 ※新装版、2005年12月◇175頁

 ⇒アーサー・ラッカム絵
  『不思議の国のアリス』
  (河出文庫、1988年10月◇243頁)


中山知子(なかやまともこ)訳
ジョン・テニエル 絵
『ふしぎの国のアリス』
(岩崎書店 フォア文庫、1986年7月◇263頁)

 ▽中山知子(なかやまともこ)訳
  『鏡の国のアリス』
  (岩崎書店 フォア文庫、1992年5月◇261頁)


北村太郎(きたむらたろう)訳
『ふしぎの国のアリス』
(王国社、1987年2月◇189頁)

 ⇒『ふしぎの国のアリス』
  (集英社文庫、1992年3月◇251頁)

 ⇒『ふしぎの国のアリス』
  (王国社〔海外ライブラリー〕1996年3月◇189頁)

 ▽北村太郎(きたむらたろう)訳
  『鏡の国のアリス』
  (王国社、1990年2月◇204頁)

  ⇒『鏡の国のアリス』
   (王国社〔海外ライブラリー〕1997年12月◇204頁)


楠悦郎(くすのきえつろう)訳
作場知生(さくばともみ)絵
『不思議の国のアリス』
(新樹社、1987年8月◇261頁)


矢崎節夫(やざきせつお)訳
田村セツ子(たむらせつこ)絵
『ふしぎの国のアリス』
(ポプラ社〔こども世界名作童話8〕1987年11月◇141頁)


高橋宏(たかはしひろし)訳・注
ラッセル・アッシュ解説
『不思議の国のアリス・オリジナル』
(書籍情報社、1987年11月。新装版、2002年12月)


柳瀬尚紀(やなせなおき)訳
『不思議の国のアリス』
(ちくま文庫、1987年12月◇191頁)

 ⇒『不思議の国のアリス』
  (集英社〔少年少女名作の森18〕1990年8月◇222頁)

 ▽柳瀬尚紀(やなせなおき)訳
  『鏡の国のアリス』
  (ちくま文庫、1988年1月◇225頁)


橘高弓枝(きったかゆみえ)訳
松成真理子(まつなりまりこ)絵
『ふしぎの国のアリス』
(金の星社〔世界の名作ライブラリー10〕1990年3月◇276頁)


矢川澄子(やがわすみこ)訳
ドゥシャン・カーライ絵
『不思議の国のアリス』
(新潮社、1990年2月◇109頁)


 ⇒金子国義(かねこくによし)絵
  『不思議の国のアリス』
  (新潮文庫、1994年2月◇181頁)

 ▽矢川澄子(やがわすみこ)訳
  ドゥシャン・カーライ絵
  『鏡の国のアリス』
  (新潮社、1991年1月◇123頁)

  ⇒金子国義(かねこくによし)絵
   『鏡の国のアリス』
   (新潮文庫、1994年10月◇211頁)


◇1991-2000年◇

宗方あゆむ(むなかたあゆむ)訳
マルカム・アシュマン絵
『ふしぎの国のアリス』
(金の星社、1992年10月◇95頁)

 ▽宗方あゆむ(むなかたあゆむ)訳
  マルカム・アシュマン絵
  『鏡の国のアリス』
  (金の星社、1995年4月◇120頁)


まだらめ三保(まだらめみほ)訳
山本裕子(やまもとひろこ)絵
『ふしぎの国のアリス』
(集英社〔子どものための世界文学の森25〕1995年3月◇141頁)


酒寄進一(さかよりしんいち)訳
ユーリア・グコーヴァ絵
『不思議の国のアリス』
(西村書店、1995年5月◇114頁)


うえさきひろこ訳
白土恭子(しらつちやすこ)写真
『不思議の国のアリス』
(大栄出版〔Story remix〕1996年4月◇189頁)


さくまゆみこ訳
永田萌(ながたもえ)絵
『ふしぎの国のアリス』
(小学館〔小学館世界の名作2〕1997年11月◇103頁)


脇明子(わきあきこ)訳
『不思議の国のアリス』
(岩波書店、1998年11月◇180頁)
 
 ⇒『不思議の国のアリス』
  (岩波少年文庫、2000年6月◇230頁)

 ▽脇明子(わきあきこ)訳
  『鏡の国のアリス』
  (岩波書店、1998年11月◇222頁)

  ⇒『鏡の国のアリス』
   (岩波少年文庫、2000年11月◇274頁)


中村妙子(なかむらたえこ)訳
ヘレン・オクセンバリー絵
『ふしぎの国のアリス』
(評論社〔児童図書館・文学の部屋〕2000年3月◇207頁)


金子国義(かねこくによし)訳・挿絵
『不思議の国のアリス』
(メディアファクトリー、2000年4月◇63頁)


◇2001-10年◇

山形浩生(やまがたひろお)訳
スソアキコ絵
『不思議の国のアリス』
(朝日出版社、2003年5月◇269頁)

 ⇒カズモトトモミ絵
  『不思議の国のアリス』
  (文春文庫、2012年1月◇221頁)

 ▽山形浩生(やまがたひろお)訳
  スソアキコ絵
  『鏡の国のアリス』
  (朝日出版社、2005年3月◇333頁)


▽安井泉(やすいいずみ)訳
ジョン・テニエル絵
『鏡の国のアリス』
(新書館、2005年12月◇223頁)


 安井泉(やすいいずみ)訳・注
 『不思議の国のアリス 対訳・注解』
 (研究社、2017年8月◇376頁)


楠本君恵(くすもときみえ)訳
『不思議の国のアリス』
(論創社、2006年2月◇218頁)

 ⇒草間彌生(くさまやよい)絵
  『不思議の国のアリス with artwork by 草間彌生』
  (グラフィック社、2013年7月◇186頁)

 ⇒ジョン・テニエル絵
  『不思議の国のアリス
   コンプリート・イラストレーションズ
   テニエルのカラー挿絵全集』
  (グラフィック社、2017年10月◇228頁)


村山由佳(むらやまゆか)訳
トーベ・ヤンソン絵
『不思議の国のアリス』
(メディアファクトリー、2006年3月◇222頁)


久美里美(ひさみさとみ)訳
ヤン・シュヴァンクマイエル絵
『不思議の国のアリス』
(エスクアイアマガジン・ジャパン、2006年11月◇100頁)
 ※新装版(国書刊行会、2011年2月)

 ▽久美里美(ひさみさとみ)訳
  ヤン・シュヴァンクマイエル絵
  『鏡の国のアリス』
  (エスクアイアマガジン・ジャパン、2006年12月◇120頁)
   ※新装版(国書刊行会、2011年2月)


石井睦美(いしいむつみ)訳
リスベート・ツヴェルガー絵
『不思議の国のアリス』
(BL出版、2008年11月◇101頁)



河合祥一郎(かわいしょういちろう)訳
『不思議の国のアリス』
(角川文庫、2010年2月◇190頁)


 ⇒okama絵
  『新訳 ふしぎの国のアリス』
  (角川つばさ文庫、2010年3月◇217頁)

 ▽河合祥一郎(かわいしょういちろう)訳
  『鏡の国のアリス』
  (角川文庫、2010年2月◇238頁)

  ⇒okama絵
   『新訳 かがみの国のアリス』
   (角川つばさ文庫、2010年8月◇269頁)


◇2011年- ◇

杉田七重(すぎたななえ)訳
ロバート・イングペン絵
『不思議の国のアリス』
(西村書店、2015年10月◇191頁)

▽杉田七星(すぎたななえ)訳
 ロバート・イングペン絵
 『鏡の国のアリス』
 (西村書店、2015年12月◇191頁)


大西小生(おおにしょうせい)訳
ウィリー・ポガーニ絵
『ふしぎの国のアリス』
(ネガ!スタジオ〔ネガ!文庫〕2016年5月◇229頁)
 ※奥付の出版年「2015年12月」は誤植。


石崎洋司(いしざきひろし)訳
千野えなが(せんのえなが)絵
『ふしぎの国のアリス』
(ポプラ社〔ポプラ世界名作童話11〕2016年11月◇141頁)


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2017年11月29日水曜日

【170冊目】Lewis Carroll, Alice's Adventures in Wonderland (Ladder Series Level 2)

やさしい英語の本、通算170冊目は、
IBCパブリッシング・ラダーシリーズの
レベル2(1300語レベル)の8冊目として、

イギリスの作家
ルイス・キャロル(1832.1-1898.1)の
小説『不思議の国のアリス』を読みました。

著者33歳の時(1865年7月)に出版された作品です


Lewis Carroll
Alice's Adventures in Wonderland

Retold by Anna Udagawa

〔Ladder Series Level 2〕
IBC Publishing,Inc. 2005年8月
25,960語

やさしい英語では、

2013年1月に
ペンギン・リーダーズの
レベル2(600語レベル/7,693語)、

2014年6月に
オックスフォード・ブックワームズの
ステージ2(700語レベル/6,315語)

で読んで以来、
3回目の『不思議の国のアリス』となりました。


  ***

前回より語数が3倍増だったこともありますが、

全体が英語による
冗談で埋め尽くされているので、
どこまで笑ってよいのか、
話のツボをつかむのに苦労しました。

わかりにくいところは、
河合祥一郎氏の角川文庫を横に置いて、
時折参照しながら納得して読み進めました。


河合祥一郎(かわいしょういちろう)訳
『不思議の国のアリス』
(角川文庫、2010年2月◇190頁)

翻訳は初めて読まれる場合、
読みやすさを重視した
河合訳の角川つばさ文庫のほうがお薦めです。


河合祥一郎(かわいしょういちろう)訳
『新訳 ふしぎの国のアリス』
(角川つばさ文庫、2010年3月◇217頁)

こういう徹底的にふざけた、
へんてこりんな世界観はあまり好きでないのですが、

再読するたびに何かしら新しい発見があって、
だんだん深みにはまって来ていることも確かです。

それなりに気になる作品にはなって来ました。


※第170冊目。総計1,676,833語。


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2017年11月20日月曜日

パトリシア・マクラクラン著『のっぽのサラ』(1985年刊)

アメリカの作家
パトリシア・マクラクラン
(Patricia Maclachlan, 1938- )の
小説『のっぽのサラ Sarah, plain and tall
を読みました。

著者47歳の時(1985年4月)に刊行された作品です


パトリシア・マクラクラン著
金原瑞人(かねはらみずひと)訳
中村悦子(なかむらえつこ)絵
『のっぽのサラ』
(ベネッセ、1987年10月◇145頁)
 ※2003年9月に徳間書店から再刊(◇152頁)。
  中村氏の挿絵もそのままである。 


いつもの古本屋で、
金原氏の名にひかれてふと手に取りました。

まったく知らない作家でしたが、
はじめのところを数ページ読むうちに惹き込まれました。

短いのですぐに読めます。

実に良く出来たお話で、
強く感銘を受けました。


母親を亡くした家族の
日常に垣間見える寂しさに、

新しい母親を迎えるかどうかの
微妙な一時を切り出しているのですが、

ともすれば衝突あり涙ありの
深刻な物語になってしまいそうなところ、

サラの得がたいキャラクターと、
明るく温かい方へと向かう子供達の自然な心の揺れを描いて、
あったかな気持ちにさせられる物語でした。

これはぜひ、
英語のままで読んでみたいです。

調べてみると、
ほかにも翻訳が出ているようなので、
いくつか手に入れて読んでみようと思います。



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