与謝野晶子(よさのあきこ。1878-1942)氏による現代語訳『源氏物語』。6月は、
第10帖「賢木(さかき)」〈https://amzn.to/3ZYosqv〉
第11帖「花散里(はなちるさと)」〈https://amzn.to/44KX6GY〉
第12帖「須磨(すま)」〈https://amzn.to/44HIpUZ〉
の3帖を読みました。まだまだ半分にもほど遠く先は長いものの、久しぶりに「須磨」まで辿り着きました。物語には苦難の一時期がないと面白みに欠けるので、「須磨」でだいぶ趣が変わって来ました。安和の変や菅原道真の左遷と同じようなものと記憶していたのですが、大事になる前に、自ら京都を離れる決断をしていたことを知り、驚きました。光源氏と同じような事例は当時あったのかな、と興味がわきました。
与謝野『源氏』は、全帖「青空文庫」で読めます。青空文庫版の底本は『全訳源氏物語 上巻』(角川文庫、1971年8月、改版初版発行)の第56版(1994年12月発行)が用いられています。もともとは上田英代(うえだひでよ)氏が、古典総合研究所のHP上(http://www.genji.co.jp)に入力公開されていたものを、青空文庫形式に編集しなおしたものです。
校正には第71版(2002年4月発行)が使用され、
第10帖「賢木」は、
小林繁雄氏が校正を担当し、
2003年7月に青空文庫ファイルを作成。
第11帖「花散里」は、
kumi氏が校正を担当し、
2003年7月に青空文庫ファイルを作成。
第12帖「須磨」は、
砂場清隆氏が校正を担当し、
2003年7月に青空文庫ファイルを作成。
と、各巻末に明記されていました。