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2017年12月16日土曜日

【171冊目】Charles Dickens, A Christmas Carol (Ladder Series Level 2)

やさしい英語の本、通算171冊目は、
IBCパブリッシング・ラダーシリーズの
レベル2(1300語レベル)の9冊目として、

イギリスの作家
チャールズ・ディケンズ(1812年2月-1870年6月)の
小説『クリスマス・キャロル』を読みました。

著者31歳の時(1843年12月)に出版された作品です


Charles Dickens
A Christmas Carol

Retold by Stuart Varnam-Atkin

〔Ladder Series Level 2〕
IBC Publishing,Inc. 2005年12月
10,770語

やさしい英語では、

2012年2月に
マクミラン・リーダーズの
レベル3(1,100語レベル/11,369語)、

2013年8月に
ペンギン・リーダーズの
レベル2(600語レベル/8,882語)、

2014年11月に
オックスフォード・ブックワームズの
ステージ3(1,000語レベル/10385語)

で読んで以来、
4回目の『クリスマス・キャロル』となりました。


  ***

12月なので読んでみようかと、
『クリスマス・キャロル』を再読しました。

3回目のつもりでいましたが、
調べてみたらもう4回目の挑戦でした。

もうわかっている話のつもりでしたが、
前から3年も過ぎていると、
新鮮な気持ちで読み進めることができました。

そして読むたびに感動に心洗われる作品であることを認識しました。

ディケンズは古めの英語なので、
長編を楽々読めるようになるのは難しいだろうと思っていますが、

この『クリスマス・キャロル』だけは、
ぜひ原文のままで楽しめるようになりたいです。

生きることの意味を問い直す、
それなりに深く重たい作品なので、

年末の忙しい時期に読むのは
しんどいようにも感じましたが、
時折ゆっくり読み返したい傑作であることは疑いありません。


  ***

ディケンズの翻訳は、
原文にできるだけ忠実でありながら、
現代の日本語としても違和感のない訳文に仕上げることは、
皆さん苦労されているようです。

割りと最新の翻訳でも、
難解で何を言っているのか良くわからないことがあります。

いくつか手にとってみた上で、
一番のお薦めは、中川敏(なかがわさとし)氏の翻訳です。


中川敏(なかがわさとし)訳
『クリスマス・キャロル』
(集英社文庫、1991年11月◇218頁)
 ※初出は集英社〔愛蔵版 世界文学全集15〕1975年10月に、
  小池滋訳「バーナビー・ラッジ」とともに収録。


子供向けに、
読みやすさを最優先させる場合は、
木村由利子(きむらゆりこ)氏の翻訳がお薦めです。


木村由利子(きむらゆりこ)訳
『新訳 クリスマス・キャロル』
(集英社みらい文庫、2011年11月◇180頁)

現代の日本語の作品として、
最も違和感なく仕上がっているので、
まったく初めて読まれる場合は、
木村訳のほうをお薦めします。


※第171冊目。総計1,687,603語。


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2014年11月26日水曜日

【読了】Charles Dickens, A Christmas Carol (OBW Stage3)

やさしい英語の本、通算91冊目!

オックスフォード・ブックワームズの
ステージ3(1,000語レベル)の2冊目として、

イギリスの小説家
チャールズ・ディケンズ(1812.2-1870.6)の
小説『クリスマス・キャロル』を読みました。

著者31歳の時(1843.12)に出版された作品です。


Charles Dickens
A Christmas Carol

Reyold by Clare West
〔Oxford Bookworms Stage 3〕
This simplified edition (c) Oxford University Press 2008
First published in Oxford Bookworms1996
10,385語


『クリスマス・キャロル』は、
ディケンズのファンになるきっかけになったお話です。

やさしい英語では、
マクミランリーダーズのレベル3(1100語レベル)と、
ペンギン・リーダーズのレベル2(600語レベル)で読んでいるので、
3回目の挑戦です(2012年2月/2013年8月)。


今回は1000語レベルですが、
3冊のなかでは一番むつかしい印象でした。

原文を活かす方針なのか、
ところどころに見慣れない言い回しがあって、
多少の読みにくさを感じました。

その分、
だんだん原文に近づいているのかもと思い、
パフィン・クラシックスというシリーズで、
『クリスマス・キャロル』の原著を購入してみましたが、
まだまだとても歯がたたないことを知りました。


Charles Dickens
A Christmas Carol

Puffin Classics
First published 1843
First published in Puffin Books 1984
Reissued in this edition 2008

ディケンズの英文には、
明治の文豪の文章を読むのに似たわかりにくさを感じます。

すぐには難しいと思いますが、
いずれ日本語の小説を読むのと同じように、
楽しめたらいいなと思っています。


有名な作品ですが、
原文をそのまま再現しようとすると、

イギリス独特の古い言い回しが多いからか、
どうしても違和感のある訳文になってしまうようです。


子供にもわかりやすい翻訳として一番のお薦めは、
木村由利子(きむらゆりこ)氏です。


木村由利子訳
『新訳 クリスマス・キャロル』
(集英社みらい文庫、2011年11月)

ディケンズの翻訳にはめずらしく、
いかにも訳文といったところが皆無で、

日本語のふつうの小説として、
誰にでもよくわかるように訳してあります。

ストーリーの省略もないので、
物語をとりあえず楽しみたい方にはお薦めです。


ディケンズの原文にできるだけ忠実な訳で、
という趣向からは、

中川敏(なかがわさとし)氏がお薦めです。


中川敏訳
『クリスマス・キャロル』
(集英社文庫、1991年11月。改訂第11刷、2006年11月)

完訳を志向する中では、
一番読みやすい翻訳でしたが、

子供が読むにはわりと難しい語彙、
まわりくどい表現があって、

一気に通読できたわけでないことは告白しておきます。

でもディケンズの文体に慣れてくると、
このまわりくどさが癖になるのかもしれません。


中川敏氏と同じ趣向で、
原文にできるだけ忠実に、
しかしできるだけわかりやすい翻訳として、
脇明子(わきあきこ)氏も気になっています。


脇明子訳
『クリスマス・キャロル』
(岩波少年文庫、2001年12月)

こちらは未読なので、
読み終わり次第また報告します。


※通算91冊目。計697,367語。

やっと70万語に到達しました!!
100万語まで残り30万語となりました。

月に3万語なら10ヶ月、
月に2万語でも15ヶ月あれば到達します。

恐らく1000~1500語レベルのものを読んでいくうちに
100万語到達となりそうです。

それくらいだと、
高校生のリーダーレベルなら、
辞書なしでスラスラ読めるくらいだろうと思います。

そこから先、
200万語に到達するまでに、
大学入試レベルがスラスラ読めるようになれば、
児童書なら原文のままで読めるものも出て来そうです。

さらにその先となると、
まだ霧の中でどうなるかわかりませんが、

300万語まで飽きずに続ければ、
ディケンズを原文で楽しむこともできるのかな、
と淡い期待を抱いています。


※Wikipediaの「チャールズ・ディケンズ」「クリスマス・キャロル(小説)」を参照。

2013年1月14日月曜日

【読了】ディケンズ 『クリスマス・キャロル』(木村由利子 訳)

イギリスの作家
チャールズ・ディケンズ
(Charles Dichens 1812.2-1870.6)の
『クリスマス・キャロル(A Christmas Carol)』を読みました。

ディケンズ30歳のときの作品(1843.12 出版)です。


木村由利子 訳
『新訳 クリスマス・キャロル』
(集英社みらい文庫、平成23年11月)

ちょうど1年くらい前に、

やさしい英語の本
(Macmillan Readers の Elementary Level)
で初めて読み、

深い感銘を覚え、
近々翻訳をと思っておりました。

ただいくつか手にとってみると、
原文に独特の癖があるのか、

すんなり読み通せる翻訳は、
ほとんどありませんでした。

その中で、
ごく最近の木村由利子氏の訳は、

言い回しを多少やさしくしているものの、
ストーリーの省略はなく、

日本語の小説として、
楽しんで読み終えることができました。


もう一つ、
池央耿(いけひろあき)氏の翻訳は、

子どもが読むには難しそうですが、
大人が読むにふさわしい、こだわりのある、
良く練られた日本語に仕上がっていると思いましたが、
まだ読み終えていません。



池央耿(いけひろあき)訳
(光文社古典新訳文庫、平成18年11月)


その他、翻訳を調べた分掲げておきます。

清水奈緒子 訳
(ポプラポケット文庫、平成17年11月。
 ポプラ社〔世界の名作文庫〕平成15年11月)

脇明子 訳
(岩波少年文庫、平成13年12月。
 岩波書店〔愛蔵版〕平成21年10月に再録)

伊藤広里 訳
(近代文芸社、平成8年12月)

もきかずこ 訳/ロベルト・インノチェンティ 絵
(西村書店、平成3年12月)

夏目道子 訳
(金の星社〔フォア文庫〕平成3年11月。
 初出、金の星社〔世界の名作ライブラリー〕平成元年12月)

吉田新一 訳/リスベート・ツヴェルガ― 絵
(太平社、平成元年12月)

小池滋 訳
(新書館、昭和60年11月)

こだまともこ 訳
(講談社青い鳥文庫〔新装版〕平成19年11月)
 初出、講談社青い鳥文庫〔旧版〕昭和59年11月。
 再録、講談社〔少年少女世界文学館〕昭和62年11月。
 再録、講談社〔21世界版少年少女世界文学館〕平成22年11月)

八木田宜子 訳
(集英社〔少年少女世界名作の森〕平成元年11月。
 初出、集英社〔少年少女世界の名作〕昭和57年11月)

中川敏 訳
(集英社文庫、平成3年11月。
 初出、集英社〔世界文学全集15〕昭和50年10月)

村山英太郎 訳
(岩波少年文庫、昭和42年12月)

村岡花子 訳
(新潮文庫〔新装版〕平成23年12月。
 初出、新潮文庫〔旧版〕は昭和27年11月。
 再録、河出書房新社〔世界文学の玉手箱〕平成6年12月)


英語のリトールド版も
まだほかにも出ているようなので、
近々読もうと思っております。

2012年6月23日土曜日

【読了】L.M.Montgomery, Anne of Green Gables (PAR Level 2)

やさしい英語の本、通算23冊目、
Peguin Active Reading の Level 2 から、

カナダの小説家
ルーシー・モード・モンゴメリ(1874年生 1942年没)
の名作『赤毛のアン』を読みました。


L.M.Montgomery
Anne of Green Gables

Retold by Anne Collins
(Penguin Active Reading Level 2)
2007年刊(7,856語)


『赤毛のアン』の書名は、
物心ついたころから知っていましたが、
十代二十代のころは、女の子が読む本と思い込んで、
ほとんど見向きもしませんでした。

三十代も半ばを過ぎたころに、
ふと、読んでみようと思いたち、
文庫本で、風景画の表紙が美しい、
掛川恭子氏の手になる「完訳クラシック 赤毛のアン」
のシリーズを読んで行きました。

確か6冊目まで読んだところで中断してしまったので、
まだ全巻読み終えてはいませんが、
はじめの数冊目までの圧倒的な魅力は
十分に感じ取ることができました。

『赤毛のアン』は、ぜひ原著でも、
楽しめるようになりたいと思っております。


さてこの Penguin Active Reading Level 2
に収録されているリトールド版は、

やさしすぎの感もありますが、
美しい挿絵とともに、1週間もかからず、
楽しんで読み終えることができました。

有名な場面はすべて含んでいますから、
そういえばこういう話だったよなと、
あらすじをざっとたどり直すのに最適です。



『赤毛のアン』は、
村岡花子氏が日本に紹介されて以来、
国民に広く親しまれてきた作品ですので、
優れた翻訳がたくさん出ています。

いくつかご紹介します。

わかりやすさでダントツなのが、
掛川恭子氏の翻訳です。


掛川恭子 訳『完訳クラシック 赤毛のアン1 赤毛のアン』
(講談社文庫、平成17年4月。初出は講談社、平成11年5月)

シリーズが文庫本で
すべて揃っているところもありがたく、

『源氏物語』を読了次第、
もう一度、挑戦したいと思っております。



外せないのが、
定盤ともいえる村岡花子氏の翻訳です。



村岡花子 訳『赤毛のアン・シリーズ1 赤毛のアン』
(新潮文庫、平成20年2月)
※花岡美枝・恵里両氏による補訳、改訂版。
※新潮文庫への旧版収録は昭和29年7月。

前に少し読んでみたときには、
訳文が固く古めかしい感じがして遠ざけていたのですが、

最近読みなおしてみると、
作品の成立した時代(1908年)の雰囲気を
よく伝える味わい深い、品のある訳文だと、
思いなおすようになりました。

音読したときのリズムの心地良さは、
村岡訳が一番だと思います。



一つ注意しておきたいのは、
村岡花子訳には2種類あることです。

新潮文庫に収録されている村岡花子訳は
「である」調で統一されているのに対して、

同じく村岡花子訳として、
講談社青い鳥文庫に収録されているものは
「です・ます」調で統一されていて、

印象のまったく異なる訳文となっております。


村岡花子 訳『赤毛のアン(新装版)』
(講談社青い鳥文庫、平成20年7月)
※村岡美枝氏による改訂版。
※講談社青い鳥文庫への旧版収録は昭和59年7月。
 このときの解説は村岡みどり氏。

講談社青い鳥文庫に初収録(昭和59年)されたのは、
村岡花子氏の没後(昭和43年)しばらくたってからなので、

「です・ます」調への改変は、
ご子息の手による可能性もありますが、
巻末には文体の変更についてまったく言及がないので、
花子氏が原稿のみ用意されていた可能性もあります。

今のところ経緯は不明としておきます。


講談社青い鳥文庫は、総ルビ付きで、
挿絵もかわいらしいので、
最初に手に取る方も多いと思われますが、

「です・ます」調の訳文がややまどろっこしく、
新潮文庫本の歯切れのよい訳文を知っている身からすると、
今ひとつの感がありました。

ただし初めて読む分には、
なんら問題のない訳文だと思います。



総ルビ付きで、かわいらしい挿絵もあって、
とにかく読みやすく編集されているものとしては、



木村由利子 訳『新訳 赤毛のアン』
(集英社みらい文庫、平成23年3月)

が一番お薦めです。

小中学生のうちに、
作品の魅力にの気がつくためには、
これで十分だと思いますし、大人が読んでも楽しめました。


※計23冊 計197,270語