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2019年1月31日木曜日

【198冊目】Louisa May Alcott, Little Women(Oxford Bookworms Stage 4)

やさしい英語の本、通算198冊目は、
オックスフォード・ブックワームズの
レベル4(1,400語レベル)の12冊目として、

アメリカの作家
ルイーザ・メイ・オルコット
(Louisa May Alcott, 1832年11月- 1888年3月)の
『若草物語 Little Womenを読みました。

著者35歳の時(1868年10月)に出版された作品です


Louisa May Alcott
Little Women

Retold by John Escott
〔Oxford Bookworms Level 4〕
This simplified edition (c) Oxford University Press 2008
First published in Oxford Bookworms 1995
14,920語

2011年10月に
マクミラン・リーダーズの
レベル2(600語レベル 7,092語)、

2013年1月に
ペンギン・アクティブ・リーディングの
レベル1(300語レベル 3,552語)

2017年11月に
IBCパブリック・ラダーシリーズの
レベル2(1300語レベル 25,960語)

で読んで以来なので、
やさしい英語では4回目の
『若草物語』となりました。


  ***

4回目ともなれば、
飽きて来てもおかしくないのですが、

読み返すたびに新しい発見があって、改めて、
深い魅力のある作品であることを確認できました。

オールコットの描き出す四姉妹が、
古さを感じさせない自由な魅力を放っていて、
いずれ原文でも読みこなしたい作品になってきました。


翻訳はふだん参照している
掛川恭子(かけがわやすこ)訳に加えて、

最近刊行された
海都洋子(かいとようこ)訳も購入してみました。


掛川恭子(かけがわやすこ)訳
『若草物語』
(講談社文庫、1993年8月◇452頁)


海都洋子(かいとようこ)訳
『若草物語(上・下)』
(岩波少年文庫、2013年8月◇258・299頁)


『赤毛のアン』のように、
全編にわたって見事な構成で、
先へ先へと読ませる力がある作品、
とまではいえないので
(多少冗長なところもある)、
翻訳によって印象が随分異なります。

海都訳は、
原文の流れをできるだけ尊重しつつも、
よくこなれた読みやすい訳文に仕上がっていて、
作品への感動を新たにしました。

大きめのきれいな活字で読めるのなら、
今なお掛川訳も捨てがたいのですが、

手に入れやすさも考慮すると、
いまは海都訳を推すべきだと思います。

※第198冊目。総計2,102,005語。


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2017年11月16日木曜日

【169冊目】Louisa May Alcott, Little Women (Ladder Series Level 2)

やさしい英語の本、通算169冊目は、
元のレベルに戻って、
IBCパブリッシング・ラダーシリーズの
レベル2(1300語レベル)の7冊目として、

アメリカの作家
ルイーザ・メイ・オルコット(1832年11月- 1888年3月)の
『若草物語 Little Womenを読みました。

ルイーザ35歳の時(1868年10月)に出版された作品です。


Louisa May Alcott
Little Women

Retold by Ron Davidson

〔Ladder Series Level 2〕
IBC Publishing,Inc. 2005年8月
25,960語


2011年10月
マクミラン・リーダーズの
レベル2(600語レベル 7,092語)、

2013年1月
ペンギン・アクティブ・リーディングの
レベル1(300語レベル 3,552語)

で読んで以来、
やさしい英語で3回目の
『若草物語』となりました。


掛川恭子氏による全訳も読み終えているので、
既知のストーリーを思い出しながら、
楽しんで読み進めることができました。

やさしい英語なので、
原文はかなり圧縮されているのですが、
25,000語あるので、章立てはほぼそのまま、
原著通りにあらすじを追うことができました。


古き良き時代の
アメリカの理想的な家庭像が反映されていて、
翻訳によっては少し堅苦しく感じることもあるのですが、

少し読み進めていると、
枠からはみ出ようとするオルコットの
自由な精神が感じ取れて、
他でない面白さが味わうことができました。


  ***

翻訳は、
最新の麻生久美(あそうくみ)氏の
光文社古典新訳文庫も手に入れてみました。


麻生久美(あそうくみ)訳
『若草物語』
(光文社古典新訳文庫、2017年10月)

ふつうに読みやすい翻訳だと思いますが、
改めて掛川恭子(かけがわやすこ)訳をひっぱり出して比べてみると、
掛川訳のほうが圧倒的に読みやすい訳文でした。

読みやすさを重視する方には、
これまで通り掛川訳をお薦めします。

掛川恭子(かけがわやすこ)訳
『若草物語』
(講談社文庫、1993年8月)

ただ掛川訳は古本でしか手に入りません。
現役の翻訳で一番読みやすいのは、
中山知子(なかやまともこ)訳だと思います。


中山知子(なかやまともこ)訳
『若草物語』
(講談社青い鳥文庫、新装版、2009年3月)

原著の冗長なところを多少わかりやすく刈り込んでいるので、
完訳とはいえませんが、わかりやすさでは一番です。

原著の内容が8、9割伝われば十分と考えるなら、
中山訳で十分かもしれません。


※第169冊目。総計1,650,873語。


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2015年6月10日水曜日

【読了】モンゴメリ著(掛川恭子訳)『アンの愛情』〔講談社〕

カナダの作家
ルーシー・モード・モンゴメリー(1874.11-1942.4)の
小説『アンの愛情 Anne of the Island 』を読みました。

40歳の時(1915.6)に出版された作品です。


ルーシー・モード・モンゴメリ著
掛川恭子(かけがわやすこ)訳
『完訳赤毛のアン シリーズ3 アンの愛情』
(講談社、1990年7月)

 ※『完訳クラシック 赤毛のアン3 アンの愛情』
  (講談社、1999年7月)に再録。


 ※『完訳クラシックス 赤毛のアン3 アンの愛情』
  (講談社文庫、2005年6月)に再録。


ここまでのアン・シリーズ出版の流れをまとめておきます。

1作目(長編1)
『赤毛のアン Anne of Green Gables
 33歳の時(1908.6)に出版、

2作目(長編2)
『アンの青春 Anne of Avonlea
 34歳の時(1909.9)に出版、

3作目(短編1)
『アンの友だち Chronicles of Avonlea
 37歳の時(1912.6)に出版、

4作目(長編3)
『アンの愛情 Anne of the Island
 40歳の時(1915.6)に出版、

3つ目の長編の前に、
短編集が出ていたことに今気がつきました。


村岡花子訳の新潮文庫版では、
出版順のとおりに刊行されていますが、

こちらの掛川恭子訳では、
8つの長編を先に刊行した後で、
2つの短編集が刊行されています。

モンゴメリの執筆順に、
ゆっくり楽しむのもありかなと思いますが、

短編集は、長編をすべて読破してからの楽しみに取っておきます。


1作目のすぐ翌年に
2作目『アンの青春』が出ていたのに比べて、

次の長編『アンの愛情』が出るまでに
6年近くを要しているので、
それなりに苦労のあとが偲ばれます。


  ***

2作目の後しばらく空きましたが、
ちょうどいい具合に前の記憶が消えて、
新鮮な気持ちで読み進めることができました。

3作目ともなると、
幼いのころの底抜けな明るさ、
発想の奇抜さ、常識はずれで妄想ばかりしている所などは、
成長とともに減ってこないとおかしいわけですが、

あまりに大人びてしまうと
アン独特のおもしろさも半減してしまうので、

そのあたりのバランスが難しかったのだろうなと思いつつ、
アンの成長の物語をふつうに楽しませてもらいました。

第1作目が大傑作だとすると、
2作目は傑作、この3作目は名作といった感じでしょうか。

次回作もまたのんびりと読み進めていこうと思います。

2014年5月20日火曜日

【読了】モンゴメリ著(掛川恭子訳)『アンの青春』〔講談社〕

先月に引き続いて、

カナダの作家
ルーシー・モード・モンゴメリ(1874.11-1942.4)の
小説『アンの青春(原題 Anne of Avonlea アヴォンリーのアン)』を読みました。

アン・シリーズの第2作であり、

モンゴメリーが
34歳の時(1909年9月)に出版された作品です

第1作『赤毛のアン』は、
30歳の時(1905年10月)に完成し、
33歳の時(1908年 6月)に出版されているので、

第1作の1年3ヶ月後に出版された作品ということになります。


ルーシー・モード・モンゴメリ著
掛川恭子(かけがわやすこ 1936.1- )訳
『完訳赤毛のアン シリーズ2 アンの青春』
(講談社、平成2年5月)

 ※『完訳クラシック 赤毛のアン2 アンの青春』
  (講談社、平成11年5月)に再録。

 ※『完訳クラシックス 赤毛のアン2 アンの青春』
  (講談社文庫、平成17年5月)に再録。


掛川氏54歳の時に出版された翻訳です。

初出時の単行本にのみ、
巻末にあとがき 「モンゴメリーとアンの島の人たち」を載せてあります。


最初のうち、
多少手探りというか、
展開が読めないところがあったのですが、

後半に入るあたりから持ち直して、
感動のうちに最後まで読み終えることが出来ました。

前回初めて読んだ時の記憶はほとんど消えていたのですが、
2度目の熟読で、おおよそのあら筋は理解できました。


大人に近づくに連れて、
子供時代のアン独特の魅力が薄れていく側面もあるのですが、

その点も含めて、
アンの成長を楽しんでいければ良いのかな、
と思っています。


なお、今でいえば高校生の年齢で、
小中学校の教師として働くという状況は、
今の日本ではあり得ない話なので、

当時のカナダの教育制度がどんなだったのか、
興味深かったのですが、まだ未解決です。

もう一つ、第24章に出て来る
「エイブおじさんの嵐」の描写が真に迫っていたので、
これは実際にあった災害を背景にしているのか、
興味がありました。これも未解決です。


最近、
『赤毛のアン』関係の書籍が
いろいろと出版されているので、
どこかで言及されていないか探していみます。

それでは次は第3冊目、
『アンの愛情』を読んでいきます。

2014年4月16日水曜日

【読了】モンゴメリー著(掛川恭子訳)『赤毛のアン』

カナダの作家
ルーシー・モード・モンゴメリー(1874.11-1942.4)の
小説『赤毛のアン(原題 Anne of Green Gables グリーン・ゲイブルズのアン)』を読みました。

モンゴメリーが
30歳の時(1905.10)に完成し、
33歳の時(1908.6)に出版された作品です。


ルーシー・モード・モンゴメリー著
掛川恭子(かけがわやすこ)訳
『完訳 赤毛のアン シリーズ1 赤毛のアン』
(講談社、平成2年5月)

 ※『完訳クラシック 赤毛のアン1 赤毛のアン』
  (講談社、平成11年5月)に再録。
 ※『完訳クラシック 赤毛のアン1 赤毛のアン』
  (講談社文庫、平成17年4月)に再録。

 ※最初の単行本にのみ、
  巻末に訳者 掛川恭子氏による
  あとがき「美しいアンの島」を付す。


先月やさしい英語で読んだのをきっかけに、

久しぶりに掛川恭子氏(かけがわやすこ 1936.1-)の翻訳で、
『赤毛のアン』を読み返してみました。

以前は講談社文庫で読んだので、
少し目先を変えて初出時の単行本を手に入れてみました。

講談社文庫の網中いづる氏(あみなかいづる 1968-)による
色鮮やかな油彩の表紙も好印象だったのですが、

初出時の単行本も、
山本容子氏(やまもとようこ 1952.4-)による
銅版画を表紙と挿絵に採用し、強い印象が残ります。

山本氏の絵柄は、
子どもさんの誰がみても親しみやすいアンというよりは、
あくまでも山本氏のフィルターを通してみた、
山本氏独自のアンになっているので、

大人向けの独特の味わいがありました。

正直なところ、
読み始めてしばらくはこれじゃない感がありましたが、
1冊読み終えて山本氏の画風に馴染んでくると、

独特のユーモラスな感じが、
いい味わいを出していると思えて来ました。


 ***

掛川氏の訳は、
文庫本で読んだ時にも感じていたのですが、
現代の日本語としてすらすら読めるように訳してあり、

アンの明るい個性的なキャラクターに魅せられながら、
どんどん読み進めることができました。

違和感なく作品に入り込んでいける点では、
一番のお薦めです。


今回は二度目ということもあって、
改めて、モンゴメリーの自然描写の豊かさに気がつきました。

プリンスエドワード島の美しい自然の様子が
これでもかこれでもかと描写されてあって、

絵画的な自然描写の豊かさでも、
群を抜いているように感じました。


この勢いに乗って、
第2巻『アンの青春』へと進みます。

2014年3月29日土曜日

【読了】L.M.Montgomery, Anne of Green Gables (OBW Stage2)

やさしい英語の本、通算68冊目、
Oxford Bookworms の Stage2(700語レベル)の1冊目は、

カナダの小説家
ルーシー・モード・モンゴメリ(1874.11-1942.4)の
小説『赤毛のアン』を読みました。

モンゴメリが
30歳の時(1905.10)に完成し、
33歳の時(1908.6)に出版された作品です。



L.M.Montgomery
Anne of Green Gables

Retold by Clare West
(Oxford Bookworms Stage2)
This simplified edition (c)Oxford University Press 2008
First published in Oxford Bookworms1994
5,860語

ペンギン・アクティブ・リーディングのレベル2(600語レベル)で、
1年9ヶ月前(2012年6月)に読んで以来の『赤毛のアン』です。

語彙は多少増えているものの、
総語数はむしろ減っているので(7,856語→5,860語)、
難なく読み終えることができました。

明るく夢あふれるおしゃべりなアンの魅力を再認識しました。


そろそろ翻訳で再読をと思い、
いくつか手に取ってみましたが、

村岡花子氏に続いて個人でシリーズを完訳された、
掛川恭子(かけがわやすこ)氏の翻訳に落ち着きました。

文庫版が一番手に入りやすいですが、
もとはハードカバーの単行本で、
平成2年5月に出版されてます。


掛川恭子訳
『完訳 赤毛のアンシリーズ1 赤毛のアン』
(講談社、平成2年5月)

掛川訳は、この9年後に、
ソフトカバーの単行本でも再刊されています。

掛川恭子訳
『完訳クラシックス 赤毛のアン1 赤毛のアン』
(講談社、平成11年5月)

こちらは画像が手に入らなかったのですが、

シックな感じの美しい表装なので、
第2巻「アンの青春」の表紙を貼っておきます。



そして最初の単行本から15年をへて、

油彩の美しい風景画の表装で、
文庫本として再刊されています。
いちばん手に入れやすいのはこの版でしょう。


掛川恭子訳
『完訳クラシックス 赤毛のアン1 赤毛のアン』
(講談社文庫、平成17年4月)

いずれ「赤毛のアン・シリーズ」は、
原書でも読みたいと思っていますが、

久しぶりに翻訳で、
1冊ずつ読み直していこうと考えています。


※通算68冊目。計551,252語。

※Wikipediaの「L・M・モンゴメリ」「赤毛のアン」「アン・ブックス」を参照。

※奥田実紀(おくだみき)著『名作を生んだ作家の伝記シリーズ6「赤毛のアン」の島で ~L・M・モンゴメリ~』(文溪堂、平成20年3月)を参照。

2013年11月21日木曜日

【読了】オールコット著〔掛川恭子訳〕『続・若草物語』(講談社文庫)

アメリカの女性作家
ルイーザ・メイ・オルコット(1832.11-1888.3)の
『続・若草物語 Good Wives(良い妻たち)』を読みました。

『若草物語 Little Women(小さな女性たち)』出版の7ヶ月後(1869.5→1868.10)、
オルコット36歳の時に出版された作品です。

続・若草物語 (講談社文庫)

ルイーザ・メイ・オールコット著
掛川恭子(かけがわやすこ)訳
『続 若草物語』
(講談社文庫、平成7年6月)

今年の2月に正編を読み終わってから、
すぐに続編にとりかかるつもりだったのですが、
さすがに少し飽きが来て、しばらくお休みしていました。

前の印象が薄れて再び読み始めたら、
大体ひと月くらいで読み終わりました。


四人姉妹それぞれがそれぞれに成長し、
恋愛し、結婚していくお話で、

哀しい別れも織り交ぜられて、
個人的には前作以上に興味深く読み進めることができました。


ここまで来ると、
ぜひ第3・4編も読んでおきたいと思うのですが、

惜しむらくは、
掛川恭子氏の訳は続編までしか出ていないので、
他の訳者のを選ばなければなりません。


訳が多少堅めですが、
全4編を完訳されている吉田勝江訳(角川文庫)と、

冗長な部分を少し切りつめているようですが、
読みやすさを重視した講談社青い鳥文庫

 中山知子訳(第1編)
 谷口由美子訳(第2-4編)

この2つの選択肢になります。

急いでいないので両方読んでもいいかもしれません。

読了次第、また報告します。

2013年2月9日土曜日

【読了】オルコット著 『若草物語』(掛川恭子訳)

若草物語 (講談社文庫)

オルコット著/掛川恭子 訳
『若草物語』(講談社文庫、平成5年8月


『若草物語』の日本語訳、
なかなか納得するものに出会えなかったのですが、

『赤毛のアン』シリーズで親しんだ、
掛川恭子氏の翻訳が出ていたことを知り、
古本で手に入れてみました。


届いてみると、
全訳でありながら、
わかりやすく先へ先へと読ませる力のある
日本語に訳されていて、

読み始めたら止まらなくなって、
飛び切り楽しい2週間を送らせてもらいました。


話自体は、
古き良きアメリカの一般家庭を描いた
ごくオーソドックスな内容であり、

突拍子もない物語が次々と展開していくわけではないので、

編訳でないと少々厳しいのかな、
と思っていたのですが、

掛川氏の翻訳を読むと、
全訳だからこそ腑に落ちるところも多くあって、

『若草物語』がそのままで十分に魅力的な作品であることを知ることができました。


これはぜひ掛川氏の訳で、
『続・若草物語』も読んでみようと思います。

2013年1月17日木曜日

【読了】Louisa May Alcott, Little Women (PAR Level1)

やさしい英語の本、通算37冊目、
Penguin Active Reading Level1 の1冊目、

アメリカの小説家
ルイーザ・メイ・オルコット(1832.11-1888.3)の
『若草物語』を読みました。

オルコットが36歳のとき(1868年)の作品です。


Louisa May Alcott
Little Women

Retold by M.Albers
(Penguin Active Reading Level1)
2007年刊(3,552語)


『若草物語』は、
一昨年(2011)の10月にも、
Macmillan Readers の Beginner Level
で読んでいたので、2度目の挑戦になります。

ただし、
前回は7092語でまとめてあったのに対して、
今回はその半分くらい3552語でまとめてあるので、

簡単に、あっさりと読み終えることができました。
恐らくふつうの中3生が楽しんで読めるレベルだと思います。


古きアメリカの、
暖かい家庭的な雰囲気を味わえる小説なので、

ぜひ翻訳でも読みたいと思っていますが、
なかなかしっくり来る翻訳が見当たらず、
まだ読んでおりません。

奇想天外なお話が
次々と展開していくわけではないので、
単調さを感じやすく、

全訳で読ませるには、
訳文に相当な魅力がないと、
むつかしい気がしました。


そんな中、
『赤毛のアン』の翻訳で魅了された、
掛川恭子さんの全訳が出ていることに気がつき、
手に入れてみたところ、

なかなか良い感じで、
楽しんで読み通せそうです。

読み終えたら、また報告します。

若草物語 (講談社文庫)

掛川恭子 訳『若草物語』
(講談社文庫、平成5年8月。
 初出、学研世界名作シリーズ、昭和54年10月)

 掛川恭子 訳『続 若草物語』
 (講談社文庫、平成7年6月)


そのほか編訳版では、植松佐知子氏のは、
わかりやすい日本語で好感が持てました。



植松佐知子 編訳『若草物語 四姉妹とすてきな贈り物』
(集英社みらい文庫、平成24年4月。
 初出、集英社〔少年少女世界名作の森〕平成2年1月)


ほかの翻訳も、
取り急ぎ調べられた分だけ掲げておきます。

松井里弥 訳『若草物語』
(ヴィレッジブックス、平成24年3月)

片岡しのぶ 訳『若草物語』
(あすなろ書房〔名作再発見シリーズ 上下2冊〕平成12年9月)

安藤一郎 訳『若草物語』
(偕成社文庫〔上下2冊〕昭和62年3月。
 再録、河出書房新社〔世界文学の玉手箱〕平成6年10月)

矢川澄子 訳『若草物語』
(福音館文庫、平成16年6月。
 初出、福音館書店〔単行本〕昭和60年2月)

中山知子 訳『若草物語』
(講談社青い鳥文庫、新装版、平成21年3月。
 初出、講談社青い鳥文庫、昭和60年7月。
 再録、講談社 少年少女世界文学館、昭和62年1月。
 再録、講談社文庫、昭和62年2月。
 再録、講談社 21世紀版少年少女世界文学館、平成22年12月)

 谷口由美子 訳『若草物語2 夢のお城』
 (講談社青い鳥文庫、新装版、平成22年6月。
  初版、平成9年8月、原題『続・若草物語』)

 谷口由美子 訳『若草物語3 ジョーの魔法』
 (講談社青い鳥文庫、新装版、平成23年3月。
  初版、平成5年6月、原題『若草物語 プラムフィールドの子どもたち』)

 谷口由美子 訳『若草物語4 それぞれの赤い糸』
 (講談社青い鳥文庫、新装版、平成23年10月。
  初版、平成7年9月、原題『若草物語 プラムフィールドの青春』)

谷口由美子 編訳『若草物語』
(集英社〔子どものための世界文学の森〕平成6年3月。
 初出、集英社〔子どものための世界名作文学〕昭和53年11月)

吉田勝江 訳『若草物語』
(角川文庫、改版、平成20年11月。
 初版、昭和25年5月。
 改版、昭和43年3月。
 改版〔上下2冊〕昭和61年11月)

 吉田勝江 訳『続 若草物語』
 (角川文庫、改版、平成20年11月。
  初版、昭和27年2月。
  改版、昭和43年3月。
  改版〔上下2冊〕昭和62年2月)

 吉田勝江 訳『第三 若草物語』
 (角川文庫、改版、平成20年12月。
  初版、昭和36年5月)

 吉田勝江 訳『第四 若草物語』
 (角川文庫、改版、平成20年12月。
  初版、昭和38年10月)

松本恵子 訳『若草物語』
(新潮文庫、改版、昭和61年12月。
 初版〔上下2冊〕昭和14年、原題『四人姉妹』
 改版〔上下2冊〕昭和26年9・10月、改題『若草物語』)


小林みき 編訳『若草物語』
(ポプラポケット文庫、平成18年6月)

宮脇紀雄 編訳『若草物語』
(ポプラ社文庫、昭和54年10月)

蕗沢忠枝 編訳『続 若草物語』
(ポプラ社文庫、平成4年12月)

蕗沢忠枝 編訳『第三 若草物語』
(ポプラ社文庫、平成5年3月)


※計37冊 計300,424語。

2012年6月23日土曜日

【読了】L.M.Montgomery, Anne of Green Gables (PAR Level 2)

やさしい英語の本、通算23冊目、
Peguin Active Reading の Level 2 から、

カナダの小説家
ルーシー・モード・モンゴメリ(1874年生 1942年没)
の名作『赤毛のアン』を読みました。


L.M.Montgomery
Anne of Green Gables

Retold by Anne Collins
(Penguin Active Reading Level 2)
2007年刊(7,856語)


『赤毛のアン』の書名は、
物心ついたころから知っていましたが、
十代二十代のころは、女の子が読む本と思い込んで、
ほとんど見向きもしませんでした。

三十代も半ばを過ぎたころに、
ふと、読んでみようと思いたち、
文庫本で、風景画の表紙が美しい、
掛川恭子氏の手になる「完訳クラシック 赤毛のアン」
のシリーズを読んで行きました。

確か6冊目まで読んだところで中断してしまったので、
まだ全巻読み終えてはいませんが、
はじめの数冊目までの圧倒的な魅力は
十分に感じ取ることができました。

『赤毛のアン』は、ぜひ原著でも、
楽しめるようになりたいと思っております。


さてこの Penguin Active Reading Level 2
に収録されているリトールド版は、

やさしすぎの感もありますが、
美しい挿絵とともに、1週間もかからず、
楽しんで読み終えることができました。

有名な場面はすべて含んでいますから、
そういえばこういう話だったよなと、
あらすじをざっとたどり直すのに最適です。



『赤毛のアン』は、
村岡花子氏が日本に紹介されて以来、
国民に広く親しまれてきた作品ですので、
優れた翻訳がたくさん出ています。

いくつかご紹介します。

わかりやすさでダントツなのが、
掛川恭子氏の翻訳です。


掛川恭子 訳『完訳クラシック 赤毛のアン1 赤毛のアン』
(講談社文庫、平成17年4月。初出は講談社、平成11年5月)

シリーズが文庫本で
すべて揃っているところもありがたく、

『源氏物語』を読了次第、
もう一度、挑戦したいと思っております。



外せないのが、
定盤ともいえる村岡花子氏の翻訳です。



村岡花子 訳『赤毛のアン・シリーズ1 赤毛のアン』
(新潮文庫、平成20年2月)
※花岡美枝・恵里両氏による補訳、改訂版。
※新潮文庫への旧版収録は昭和29年7月。

前に少し読んでみたときには、
訳文が固く古めかしい感じがして遠ざけていたのですが、

最近読みなおしてみると、
作品の成立した時代(1908年)の雰囲気を
よく伝える味わい深い、品のある訳文だと、
思いなおすようになりました。

音読したときのリズムの心地良さは、
村岡訳が一番だと思います。



一つ注意しておきたいのは、
村岡花子訳には2種類あることです。

新潮文庫に収録されている村岡花子訳は
「である」調で統一されているのに対して、

同じく村岡花子訳として、
講談社青い鳥文庫に収録されているものは
「です・ます」調で統一されていて、

印象のまったく異なる訳文となっております。


村岡花子 訳『赤毛のアン(新装版)』
(講談社青い鳥文庫、平成20年7月)
※村岡美枝氏による改訂版。
※講談社青い鳥文庫への旧版収録は昭和59年7月。
 このときの解説は村岡みどり氏。

講談社青い鳥文庫に初収録(昭和59年)されたのは、
村岡花子氏の没後(昭和43年)しばらくたってからなので、

「です・ます」調への改変は、
ご子息の手による可能性もありますが、
巻末には文体の変更についてまったく言及がないので、
花子氏が原稿のみ用意されていた可能性もあります。

今のところ経緯は不明としておきます。


講談社青い鳥文庫は、総ルビ付きで、
挿絵もかわいらしいので、
最初に手に取る方も多いと思われますが、

「です・ます」調の訳文がややまどろっこしく、
新潮文庫本の歯切れのよい訳文を知っている身からすると、
今ひとつの感がありました。

ただし初めて読む分には、
なんら問題のない訳文だと思います。



総ルビ付きで、かわいらしい挿絵もあって、
とにかく読みやすく編集されているものとしては、



木村由利子 訳『新訳 赤毛のアン』
(集英社みらい文庫、平成23年3月)

が一番お薦めです。

小中学生のうちに、
作品の魅力にの気がつくためには、
これで十分だと思いますし、大人が読んでも楽しめました。


※計23冊 計197,270語