2021年1月14日木曜日

中間報告 その2

一昨年の秋から再開している「平安時代儀式書」研究の中間報告その2です。

夏までに、論文Aの「第2章」と「第3章」を大まかに仕上げてあったので、この秋からは、さかのぼって「はじめに」と「第1章」に取り組んでいました。思っていたより難航しましたが、年末までに「はじめに」を仕上げ、年明けからは「第1章」に本格的に取り組んでいます。

いろいろな書き方があると思いますが、パソコンを導入してからは、とりあえず書きやすいところから、書きたいことを全部書いて、後から冗長なところを削るスタイルで書き進めています。一般的に削れば削るほどわかりやすくなるのですが、削りすぎるとスキの多い論文になってしまうので、程良いバランスで止めるのが難しいです。

今後は、第1章を大まかに仕上げつつ、第2・3章に推敲を加えてより完全なものに近づけていく予定です。夏までには全体(第1・2・3章)を筋の通ったかたちに整えて、秋頃からは全体の推敲を行うのが理想です。

この論文に取り組むなかで、新しい論文への着想も得ました。『北山抄』の素材論について新しい発見があり、そこから切り込んで、成立時期について若干の修正を行う予定です(論文C)。

論文Bは、論文Aが峠をこえたら本気で書き出すつもりなので、恐らく夏頃からの執筆スタートになるでしょう。それまでは構想を温めて、断片的なアイデアを書き留めていきます。