2020年5月20日水曜日

研究再開

 15年ほど研究の現場から離れていましたが、この数年でようやく仕事が落ちついて来たので、大学で残して来た研究テーマについて、私なりの結論を出しておきたいと思うようになりました。

 さすがに今から色々と手を出すわけにも行かないので、テーマを「『西宮記』を中心とした平安時代儀式書の研究」のみに絞って、昨年の秋頃から最近の研究を取り寄せたり、パソコンに史料を打ち込んだりして、年明けからは少しずつ論文の断片をEvernoteに書き留め始めました。

 幸い研究室にいた頃に集めた文献は、すべて持って帰っているので、新たに買い足す必要はあまりなく、またかつてよりインターネットで出来ることが飛躍的に増えたおかげで、思っていたよりスムーズに研究に取り組めています。

 まずは昔の拙論に対する批判が2本ほど出ていたので、それに対する反論をまとめているところです。同時に、私の研究テーマにそう興味深い論文がいくつか出ていたので、そちらも改めて調べ直して、私なりの意見をまとめようと思っています。源高明の『西宮記』を中心に、村上天皇の『清涼記』(新儀式)、藤原公任の『北山抄』あたりまでは論じておきたいことがあります。15年も寝かせておいたからか、しばらくは湧き上がるアイデアを書き留めるのに忙しい日々を送れそうです。

 出来上がっても掲載先を探すところから順を追っていくので、結局未完のままに終わるかもしれませんが、経営がほどほどで安定しているうちに、あせらずに仕上げていきたいと思います。

 そんな理由もあって、しばらく「やさしい英語の本」の多読を休止していましたが、論文の執筆も軌道に乗ってきたので、そろそろ再開したいと思っています。300万語読み終えるまでは続けなければ、と思って積ん読状態なのが10冊ほど。月2冊を目標にまた読んでいきます。