2018年11月30日金曜日

【194冊目】Anna Sewell, Black Beauty(Oxford Bookworms Stage 4)

やさしい英語の本、通算194冊目は、
オックスフォード・ブックワームズの
レベル4(1,400語レベル)の8冊目として、

イギリスの作家
アンナ・シュウエル
(Anna Sewell, 1820年3月20日-1878年4月25日)の
小説『黒馬物語』を読みました。

亡くなる半年ほど前、
57歳の時(1877年12月)に出版された
シュウエルの生涯唯一の作品です。


Anna Sewell
Black Beauty

〔Oxford Bookworms Level 4〕
This simplified edition (c) Oxford University Press 2008
First published in Oxford Bookworms 1995
15,400語

やさしい英語では、

 2014年1月に、
 ペンギン・リーダーズのレベル2
 (600語レベル/9,390語)

で読んで以来、2度目の『黒馬物語』となりました。

土井すぎの氏の翻訳
(岩波少年文庫)も読み終えているので、
最後まで興味深く読み進めることができました。

土井すぎの訳
『黒馬物語』
(岩波少年文庫、1953年8月。33刷改版、1987年5月)

自動車が普及する前の、
馬車が主要な移動手段だった時代、
今よりずっと身近に馬がいたころの、
イギリスを舞台としたお話です。

著者の馬への愛情が溢れていて、
読んでいて暖かい気持ちにさせられました。

ふだんあまり馴染みのない、
馬にかかわる専門用語がいろいろ出て来るので、
はじめのうち少し難しく感じますが、

馬に対する著者の暖かい眼差しに心動かされ、
前回よりもこの小説に強く惹かれました。

いずれ原書のままでも読めるようになりたい作品です。


翻訳は、
土井訳のほかにもいくつか出ていますが、
古書で高めの値がついているので、
まだほとんど購入できていません。

土井訳は、1956年の出版なので、
言い回しが多少古く感じられるのですが、

全体として、
誰にでも良くわかる美しい日本語で、
一文一文ていねいに訳されているので、
お薦めの翻訳です。

今後ほかの翻訳で良いものがあれば、
また改めて紹介していきます。


※第194冊目。総計2,037,052語。




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2018年11月16日金曜日

【193冊目】Brigit Viney, The History of the English Language(Oxford Bookworms Stage 4)

やさしい英語の本、通算193冊目は、
オックスフォード・ブックワームズの
レベル4(1,400語レベル)の7冊目として、

同シリーズで、
やさしい英語の本を何冊か書き下ろされている

ケンブリッジ在住
ブリジット・ヴァイニー
(Brigit Viney)氏による
入門書『英語の歴史』を読みました。

※巻末の著者紹介には、
 生年月日を記していないが、
 英語を25年以上教えてきたとあるので、
 本書の初版年(2008)から遡ると、
 1983年頃から英語を教えていたことがわかる。

 Google で検索をかけると、
 1969年12月31日生まれとするものも見つかるが、
 その場合、1983年=13歳から働き始めたことになるので、
 69年生まれとするのは誤りの可能性がある。

 今は生年不詳としておく。


Brigit Viney
The History of the English Language

〔Oxford Bookworms Level 4〕
(c) Oxford University Press 2008
First published 2008
16,753語

ぱっと見、難しそうでしたが、
英語の歴史について何も知らないまま、今後、
英語の本を読み進めていくわけにもいかないので、
読んでみることにしました。

実際にひもといてみると、
知識不足でやはり難しいところもありましたが、
渡部昇一氏の『講談 英語の歴史』と、
寺澤盾氏の『英語の歴史』をとなりに置いて、
なんとか最後まで読み進めることができました。


渡部昇一(わたなべしょういち)著
『講談 英語の歴史』
(PHP新書、2001年7月)


寺澤盾(てらさわじゅん)著
『英語の歴史 過去から未来への物語』
(中公新書、2008年10月)

当然のこととはいえ、英語は、
英国の歴史とともにあることを確認できたのが、
大きな収穫でした。

自分が想像していた以上に、かつては
単語の綴りも文法も統一されておらず、

今勉強している
標準的な「英語」に落ち着くまでには、
英国の歴史を背景とした紆余曲折があったことがわかりました。

綴りが統一されていなければ、
気軽に辞書を引くこともできません。

英語の歴史について
もう少し学んでみたくなったので、
大学生向けのやさしい概説書で良いものはないか、
探し始めました。

大学の教科書は高価なものが多いので、
一気に大量購入するわけにはいきませんが、
少し時間をかけながら、
わかりやすい1冊を見つけたいと思います。


※第193冊目。総計2,021,652語。



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