2024年7月28日日曜日

【読了】角川まんが学習シリーズ『世界の歴史6 モンゴル帝国と東西交流』(2021年2月)

 羽田正(はねだまさし。東京大学名誉教授)氏の監修による角川まんが学習シリーズ『世界の歴史6 モンゴル帝国と東西交流●一二〇〇~一四〇〇年』(KADOKAWA、2021年2月◇223頁)を読みました。この辺りは、自分にとってさほど馴染みのある地域ではないのですが、それなりに興味をもって楽しく読み進めることができました。小中学校の教科書ではほとんど聞かない話ばかりなので、歴史に興味のないお子さんが惹き込まれるかは未知数ですが、ハマる子には楽しい読み物になるのでは、と思いました。



 第1章 チンギス=ハンとモンゴル帝国
  ・テムジン(チンギス=ハン)誕生
  ・モンゴル諸部族の統一
  ・モンゴル帝国成立
  ・帝国の拡大と後継者争い

 第2章 ユーラシア大陸の東西文化の交流
  ・フビライ、元を建てる
  ・元に仕えたマルコ=ポーロ
  ・日本や東南アジアへの遠征
  ・東西文化の交流

 第3章 ムスリム諸政権の興亡
  ・三つのカリフ政権
  ・サラディンと十字軍の戦い
  ・モンゴル侵入とアッバース朝滅亡
  ・ティムール朝の繁栄

 第4章 十字軍と中世都市
  ・十字軍の始まり
  ・ローマ教皇の権威の高まり
  ・中世都市と市民の暮らし
  ・百年戦争とジャンヌ=ダルク

 〔プロット執筆・監修〕
  第1章 杉山清彦(すぎやまきよひこ。東京大学准教授)
  第2章 杉山清彦(すぎやまきよひこ。東京大学准教授)
  第3章 辻明日香(つじあすか。川村学園女子大学准教授)
  第4章 梶原洋一(かじわらよういち。京都産業大学助教)

 〔カバー・表紙〕近藤勝也(こんどうかつや。スタジオジブリ)
 〔まんが作画〕河伯りょう(かわかみ)、小林たつよし
 〔シナリオ〕こぐれ京(きょう)

【読了】久松文雄著『まんがで読む 古事記5』(青林堂 2014年1月)

 久松文雄(ひさまつふみお。1943-2021)著『まんがで読む 古事記』第5巻(青林堂)を読みました。同巻の奥付には「平成23年(2011)4月22日」の刊行とありますが、全7巻の奥付をみると、
  第1巻(青林堂、2009年8月)
  第2巻(青林堂、2010年4月)
  第3巻(青林堂、2011年4月)
  第4巻(青林堂、2012年7月)
  第5巻(青林堂、2011年4月
  第6巻(青林堂、2014年8月)
  第7巻(青林堂、2019年2月)
とあって、第5巻のみ、第4巻より前、第3巻と同時に刊行されていました。しかし同じ著者なのに、わざわざ順番を前後させて刊行する理由もなく、第5巻の奥付が誤っている可能性を疑い、国立国会図書館やAmazonの検索データをみると「2014年1月」刊行となっていました。ほかの資料も参照する必要がありますが、とりあえず第5巻の奥付にはミスがあり、実際は「2014年1月」の刊行だったと推測しておきます。

 第4巻では、⑫景行天皇(けいこうてんのう)の時代の続きとして倭健命(やまとたけるのみこと)の後半生が語られたのち、⑬成務天皇(せいむてんのう)、⑭仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)と神功皇后(じんぐうこうごう)、⑮応神天皇(おうじんてんのう)と続き、最後に⑯仁徳天皇(にんとくてんのう)の半生が語られています。


久松文雄(ひさまつふみお)
『まんがで読む 古事記5』
(青林堂、2014年1月◇212頁)

 第 三十 章 東方十二ヵ国平定への道
 第三十一章 大和の国はまほろば
 第三十二章 神功皇后(じんぐうこうごう)の新羅(しらぎ)遠征
 第三十三章 応神天皇(おうじんてんのう)と三人の皇子たち
 第三十四章 大山守命(おおやまもりのみこと)の謀反
 第三十五章 仁徳天皇(にんとくてんのう)
 第三十六章 天之日矛(あめのひぼこ)
 第三十七章 秋山之下氷壮夫(あきやまのしたびおとこ)と春山之霞壮夫(はるやまのかずみおとこ)

このあたりからは次第に知った話が多くなって来ますが、学校の教科書ではほぼ見た記憶がないので、興味深い気持ちで読み進めることができました。