2025年12月28日日曜日

【読了】与謝野晶子訳『源氏物語』第29・30・31帖「行幸」「藤袴」「真木柱」

 与謝野晶子(よさのあきこ。1878-1942)氏による現代語訳『源氏物語』。12月は、

  第29帖「行幸(みゆき)」〈https://amzn.to/4b4t198
  第30帖「藤袴(ふじばかま)」〈https://amzn.to/4qRYBLK
  第31帖「真木柱(まきはしら)」〈https://amzn.to/4b3A6qo

の3帖を読みました。玉鬘十帖のうち第8・9・10帖です。ちょっと中だるみに感じた玉鬘のお話も、実の父親と感動の再開ののち、急転直下で結婚が決まるあたりは予想外で、一気に読み進めることができました。このあとに続く、息子の結婚が決まるための舞台設定として、玉鬘のお話が生きてくることも理解できました。

 与謝野『源氏』は、全帖「青空文庫」で読めます。青空文庫版の底本は『全訳源氏物語 中巻』(角川文庫、1971年11月、改版初版発行)の第39版(1994年6月発行)が用いられています。もともとは上田英代(うえだひでよ)氏が、古典総合研究所のHP上(http://www.genji.co.jp)に入力公開されていたものを、青空文庫形式に編集しなおしてあります。

 校正には第44版(2002年1月発行)が使用されました。
  第29帖「行幸」は、
   伊藤時也氏が校正を担当し、
   2003年9月に青空文庫ファイルを作成。
  第30帖「藤袴」は、
   伊藤時也氏が校正を担当し、
   2003年9月に青空文庫ファイルを作成。
  第31帖「真木柱」は、
   kompass氏が校正を担当し、
   2003年9月に青空文庫ファイルを作成。
    (2012年5月修正。)
と、各巻末に明記されていました。

2025年12月21日日曜日

【読了】学研まんが『日本の歴史 11 ゆれる江戸幕府 江戸時代・後期』(1982年4月)

  Kindle Unlimited で読む漫画版日本史。国学院大学名誉教授・文学博士(※1982年刊行当時)樋口清之(ひぐちきよゆき。1909~1997)監修、広岡ゆうえい(まんが)『学研まんが 日本の歴史 11 ゆれる江戸幕府 江戸時代・後期』(学習研究社、1982年4月)を読みました。



樋口清之(監修)
田中正雄(まんが)
『学研まんが 日本の歴史 11 ゆれる江戸幕府 江戸時代・後期』
(学習研究社、1982年4月)

 1 享保の改革
 2 一揆と農民
 3 田沼意次の政治
 4 寛政の改革
 5 江戸の文化
 6 新しくおこる学問
 7 外国船が来る
 8 天保の改革
 9 日本の開国
 10 桜田門外の変

の10章仕立て。中学の歴史よりは遥かに詳しいいですが、高校の日本史よりは少し優しいレベル。最近のマンガ版日本の歴史よりはずっと詳しいです。大人の学び直しにちょうどよい。大学で樋口清之博士の日本史概説を聞く気分で読み進めています。

 電子版の奥付には(学研教育出版、2012年3月 version1.0発行)と、またAmazonの説明書きには書籍版の「巻頭巻末資料は電子版では未掲載」とありました。

2025年12月14日日曜日

【読了】学研まんが『世界の歴史 11 アメリカ独立・南北戦争とリンカーン大統領』(1993年8月)

 kindle unlimited で読む漫画版世界史。早稲田大学教授(※1993年刊行当時)長澤和俊(ながさわかずとし。1928~2019)監修、ムロタニツネ象(まんが)『学研まんが 世界の歴史 11 アメリカ独立・南北戦争とリンカーン』(学習研究社、1993年8月)を読みました。


長澤和俊監修)
ムロタニツネ象(案・構成・まんが)
『学研まんが 世界の歴史 11 アメリカ独立・南北戦争とリンカーン大統領』
(学習研究社、1993年8月)

 1 植民地時代のアメリカ
 2 フレンチ・インディアン戦争
 3 アメリカ独立戦争
 4 西部開拓時代
 5 黒船日本の鎖国をとく
 6 リンカーンと南北戦争

の6章仕立て。程よい詳しさのアメリカ史入門としてよく出来ていました。高校で世界史に触れる前に読み込んでいたら理解がより深まるような内容でした。小中学生がふつうに習うよりはるかに詳しいので、歴史嫌いを歴史好きにする効果は低いように感じますが、歴史好きな子をよりいっそう好きにする効果はあるように思いました。

 電子版の奥付には(学研教育出版、2015年6月 version1.0発行)とあり、Amazonの説明書きには、書籍版の「巻頭巻末資料は電子版では未掲載」とありました。書籍版のほうも数年前に購入済みです。

2025年12月8日月曜日

【読了】池田理代子著『皇帝ナポレオン』第5・6巻(フェアベルコミック)

 池田理代子(いけだりよこ。1947~)『皇帝ナポレオン』の第5・6巻を読みました。『ベルサイユのばら』の続編とされる作品です。全12巻のうち第6巻まで Kindle Unlimited で読める、と思っていたら、無料は5巻までに変更されていたので6巻からは自費購入。おもしろさでは『ベルばら』に劣りますが、ナポレオン伝の入門書としてよく出来ているので、月に1、2巻購入しながら最後まで読む予定です。

 本作品の初出は、『婦人公論』誌上で1986年5月から1995年1月まで『エロイカ』と題して連載されたのち、『エロイカ』全14巻(中公コミックス・スーリ、1987年1月~1995年2月)として単行本が刊行されました。そののち『栄光のナポレオン ―エロイカ―』全12巻(中公文庫コミック版、1997年5~10月)と改題して再刊。さらに10年をへて『皇帝ナポレオン』全9巻(フェアベルコミックス、2007年11月~2008年7月)と改題して再刊されました。

 フェアベルコミックスは、コンビニ仕様のためか巻次が明記されておらず、便宜的に全巻を整理すると次の通り。

 ① ナポレオン・ボナパルト将軍編(2007年11月)
 ② 栄光へ 27歳の天才司令官編(2007年12月)
 ③ ナポレオン イタリア征服す編(2008年1月)
 ④ ナポレオンの危機 エジプト編(2008年2月)
 ⑤ ナポレオンの逆襲 フランス大改革編(2008年3月)
 ⑥ フランス皇帝ナポレオン(2008年4月)
 ⑦ ヨーロッパ大陸の支配者編(2008年5月)
 ⑧ 二人の皇帝編(2008年6月)
 ⑨ 英雄ナポレオンの最期編(2008年7月) 

このフェアベルコミックスの電子版が全12巻に再編され、Kindle ストアで 2014年1月 に刊行されたのが、今回読むバージョンです。電子版は ほかにも色々な媒体のものが出ており、刊行年次にも違いがあるものの、紙の本より正確な情報がつかみにくいので、今後詳しいことがわかれば報告します。



 電子版の第5巻は、単行本『エロイカ』第5巻(第Ⅲ部 第5・6章 1989年2月)と第6巻(第Ⅲ部 第7~11章 1989年7月)に対応しています。(初出はそれぞれ『昭和公論』1988年12月号、1989年1~6月号に掲載。)
 電子版では、章数の表示はカットされています。



 電子版の第6巻は、単行本『エロイカ』第6巻(第Ⅲ部 第12章 1989年7月)と第7巻(第Ⅳ部 第1~6章 1990年4月)に対応しています。(初出はそれぞれ『昭和公論』1989年7月号、1989年11~12月号・1990年1~4月号に掲載。)
 電子版では、章数の表示はカットされています。

2025年12月7日日曜日

【暗唱用61-68】『古今和歌集』巻第1 春歌上⑥

61 〈やよひにうるふ年ありけるとしよみける〉 
                   伊勢
桜花春くははれる年だにも人の心にあかれやはせぬ


62 〈桜の花のさかりに、久しくとはざりける人のきたりける時に読みけり〉 
                    読人しらず
あだなりと名にこそたてれ桜花としにまれなる人もまちけり


63 〈返し〉 
                        業平朝臣
けふこずばあすは雪とぞふりなまし消えずはありとも花と見ましや


64 〈題しらず〉 
                     読人しらず
ちりぬればこふれどしるしなき物をけふこそ桜をらばをりてめ


65
折りとらば惜しげにもあるか桜花いざ宿かりてちるまではみむ


66 
                    紀有朋
桜色に衣はふかくそめてきむ花のちりなむ後のかた見に


67 〈桜の花のさけりけるを見にまうできたりける人に、よみておくりける〉 
                       躬恒
わがやどの花見がてらにくる人はちりなむ後ぞ恋しかるべき


68 〈亭子の院の歌合の時よめる〉 
                        伊勢
みる人もなき山ざとのさくら花ほかのちりなむのちぞさかまし


※個人的な暗唱用に。本文のテキストは、西本経一(にししたきょういち)校註『日本古典全書 古今和歌集』(毎日新聞社、1948年9月)による。解釈は今はおもに、久曽神昇(きゅうそじんひたく)全訳注『古今和歌集(一)』(講談社学術文庫、1979年9月)と、小沢正夫(おざわまさお)・松田茂穂(まつだしげほ)校注・訳『完訳 日本の古典9 古今和歌集』(小学館、1983年4月)を参照している。


2025年12月6日土曜日

【暗唱用50-60】『古今和歌集』巻第1 春歌上⑤

50 〈題しらず〉
                  読人しらず
山たかみ人もすさめぬ桜花いたくなわびそ我見はやさむ
   〈又は里遠み人もすさめぬ山ざくら〉

51
山ざくらわが見にくれば春がすみ峯にもをにもたちかくしつつ


52 〈染殿のきさきのお前に、花がめに桜の花をささせ給へるをみてよめる〉
                    前太政大臣
年ふればよはひはおいぬしかはあれど花をしみれば物思もなし

(※「染殿のきさき」 文徳天皇の皇后。太政大臣良房の御女。御名明子)
(※「前太政大臣」 良房のこと)


53 〈渚の院にてさくらをみてよめる〉
                 在原業平朝臣
世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし

(※「渚の院」河内の国交野群にあって惟喬親王はここにおはしました)


54 〈題しらず〉 
                     読人しらず
いしばしるたきなくもがな桜花たをりても来むみぬ人のため


55 〈山の桜をみてよめる〉
                    素性法師
見てのみや人にかたらむ桜花てごとにをりて家づとにせむ


56 〈花ざかりに京をみやりてよめる〉
みわたせば柳さくらをこきまぜて宮こぞ春の錦なりける


57 〈桜の花のもとにて、年の老いぬることを嘆きてよめる〉 
                     紀友則
色もかもおなじ昔にさくらめど年ふる人ぞあらたまるける


58 〈をれる桜をよめる〉 
                      紀貫之
たれしかもとめてをりつる春がすみ立ちかくすらむ山の桜を


59 〈歌たてまつれと仰せられし時に、よみてたてまつれる〉
桜花さきにけらしもあしひきの山のかひよりみゆるしら雲


60 〈寛平の御時きさいの宮の歌合のうた〉
                      友則
みよし野の山辺にさける桜花雪かとのみぞあやまたれける



※個人的な暗唱用に。本文のテキストは、西本経一(にししたきょういち)校註『日本古典全書 古今和歌集』(毎日新聞社、1948年9月)による。解釈は今はおもに、久曽神昇(きゅうそじんひたく)全訳注『古今和歌集(一)』(講談社学術文庫、1979年9月)と、小沢正夫(おざわまさお)・松田茂穂(まつだしげほ)校注・訳『完訳 日本の古典9 古今和歌集』(小学館、1983年4月)を参照している。

2025年12月5日金曜日

【暗唱用40-49】『古今和歌集』巻第1 春歌上④

 40 〈月夜に梅の花を折りてと人のいひければ、折るとてよめる〉
                        躬恒
月よにはそれともみえず梅の花かをたづねてぞしるべかりける


41 〈春の夜むめのはなをよめる〉
春の夜のやみはあやなし梅の花色こそみえね香やはかくるる


42 〈はつせに詣づるごとに宿りける人の家に、久しくやどらで
   程へてのちにいたれりければ、かの家のあるじ、かくさだ
   になむやどりはあるといひいだして侍りければ、そこに
   立てりける梅の花を折りてよめる
                     貫之
人はいさ心もしらずふるさとは花ぞ昔のかににほひける


43 〈水のほとりにむめの花さけりけるをよめる〉
                     伊勢
春ごとにながるる河を花とみて折られぬ水に袖やぬれなむ


44
年をへて花のかがみとなる水はちりかかるをやくもるといふらむ


45 〈家にありける梅の花のちりけるをよめる〉
                      貫之
くるとあくとめかれぬ物を梅の花いつの人まにうつろひぬらむ


46 〈寛平の御時きさいの宮の歌合のうた〉
                      読人しらず
むめが香を袖にうつしてとどめてば春はすぐともかたみならまし


47 
                    素性法師
ちるとみてあるべき物を梅の花うたてにほひの袖にとまれる


48 〈題しらず〉 
                   読人しらず
ちりぬともかをだにのこせ梅の花恋しき時の思ひいでにせむ


49 〈人の家に植ゑたりける桜の花、咲きはじめたりけるを見て〉
                      貫之
ことしより春しりそむる桜花ちるといふ事はならはざらなむ



※個人的な暗唱用に。本文のテキストは、西本経一(にししたきょういち)校註『日本古典全書 古今和歌集』(毎日新聞社、1948年9月)による。解釈は今はおもに、久曽神昇(きゅうそじんひたく)全訳注『古今和歌集(一)』(講談社学術文庫、1979年9月)と、小沢正夫(おざわまさお)・松田茂穂(まつだしげほ)校注・訳『完訳 日本の古典9 古今和歌集』(小学館、1983年4月)を参照している。