Kindle Unlimited で『ビキナーズ・クラシックス 日本の古典 竹取物語(全)』(角川ソフィア文庫、2001年9月)を読みました。表紙には角川書店編とあるだけですが、ブックカバーのそでに「武田友宏(たけだともひろ)」氏の略歴を掲げてあり、「はじめに」の文末にも「平成十三年七月 古典茶房 武田 友宏/協力 前田 恵美」とあることから、主な編者は武田友宏氏とみて問題ないでしょう。
角川書店編
『ビキナーズ・クラシックス 日本の古典 竹取物語(全)』
(角川ソフィア文庫、2001年9月)
※電子書籍は2011年9月に角川学芸出版より刊行。
平安時代に刊行された日本の古典は、あらすじだけでもざっと一通り目を通しておきたいと思い、まずは『竹取物語』から読んでみました。毎年中1の国語で一部を取り上げますが、そういえば全体を読んでいなかったなあと思い、とりあえず、わかりやすい現代語訳がついていて全文が読めるものを探してみました。
原文はさっと目を通す程度に。現代語訳はしっかりと。寸評やコラムは端折りながら。予想していたよりも巧みに構成された文章で、無理することなく最後まで興味深く読み終えることができました。御伽草子のようなイメージでいましたが、もう少し作為の跡が明らかな印象。馴染みのある官職名がいろいろと出て来たので、作者の推測などしたら面白そうですが、恐らくそんな研究は尽くされているのでしょう。
これは原文をそばに置いておきたいと思ったので、新潮日本古典集成本の『竹取物語』を注文しました。