2026年8月14日金曜日

『西宮記』電子テキスト構築プロジェクト、始動!(兼 暑中見舞)

 ふつうの論文を書くまとまった時間は、どうやら本業の引退まで取れそうにないので、しばらくは細切れの空き時間を活かすべく、『西宮記』を中心とする平安時代私撰儀式書の電子テキスト化を進めることにしました。


 『西宮記』電子テキスト構築プロジェクト

  平安時代を代表する私撰儀式書である『西宮記』について、将来の校訂本作成に向けた基礎的作業として、まずは活字本(改定史籍集覧本、増訂故実叢書本、神道大系本)の電子テキストを作成する。3本同時では終わりが見えないので、しばらく故実叢書本『西宮記』の電子テキスト化に集中する。故実叢書本は、前田育徳会尊経閣文庫所蔵の巻子本『西宮記』のかなり忠実な翻刻になっているので、故実叢書本の電子テキスト化が終わりしだい、その成果をもとに、前田家巻子本の正確な翻刻を行いたいと考えている。

 改定史籍集覧本と神道大系本は大雑把にみて同系統ともいえるが、将来、前田家大永本の翻刻へと進みたいので、どちらの活字本を選ぶべきかはこれから判断したい。


 こんなことは自分で勝手に考えて進めておけば良いことであるが、すぐに諦めてしまわないように、毎月の進捗状況を報告していこうと思う。具体的方法は、今も試行錯誤を続けている段階なので、もう少し落ちついてからまとめる予定である。7月のはじめから動き出して、8月半ばまでに故実叢書本『西宮記 第一』の1頁から15頁までを終えた。A4用紙で37頁ほどになった。9月中に巻一、年内に巻二くらいまでを予定している。今はWordを使用しているが、割注を再現できないので、近い将来、一太郎を導入して割注まで再現したいと思っている。


 一番の問題は、電子テキストができたとして、著作権の問題があるので、底本を忠実に再現したものをそのまま公開するのは難しいことであろう。作業の途中で、書き下し文、現代語訳などを作って紹介するのは面白いかもしれない。

 あと春から細切れの空いた時間を使って『西宮記』研究文献目録を作成中。気長に修正を加えて、きちんとしたものができたら公開する予定。


 暑中お見舞申し上げます。本業はたぶん絶好調。

体を壊さないように気をつけて、8月後半を乗り切ります。