2011年9月16日金曜日

【紹介】バーネット 『秘密の花園』(土屋京子 訳)

光文社古典新訳文庫には、
他にもいくつか面白かった本があるので、
紹介していきます。



フランシス・ホジソン・バーネット著、土屋京子 訳
『秘密の花園』(光文社古典新訳文庫、平成19年5月)

バーネットは、
1849年にイギリスで生まれ、
アメリカで活躍した小説家です。

『小公子』(1886)
『小公女』(1905)
『秘密の花園』(1909)

がよく知られていますが、
私はこれまで読んだことがなかったので、
新鮮な感動とともに読み終えることができました。

傷つき、ひねくれ、
後ろ向きに考える習慣が染みついた状態から、
人はどのように復活しうるのか、

土とのふれあい、
植物、動物とのふれあいから、
人の心がどのように癒され、
明るく前向きな生き方を取り戻しうるのか、

自然の描写もたいへん美しく、
とても感動させられました。

邦訳は、他に入りやすいものを探してみると、

 瀧口直太郎 訳(新潮文庫、昭和29年1月)
 茅野美ど里 訳(偕成社文庫、平成元年10月。上下2冊)
 猪熊葉子 訳(福音館文庫、平成15年6月。初出は昭和54年10月)
 山内玲子 訳(岩波少年文庫、平成17年3月。上下2冊)

などがあるので、また機会があれば、
読みなおしてみたいと思います。

いずれ英語の原文でも楽しみたい、と思っています。

2011年9月15日木曜日

【読了】Thomas Hardy, The Trumpet-Major (MMR Beginner)

やさしい英語の本、
MMRのシリーズ、
2冊目はこれを読みました。



Thomas Hardy
The Trumpet-Major

Retold by John Escott
(Macmillan Readers Beginner Level)
1999年刊(9,412語 YL1.6)


邦訳はないものと思っていたのですが、
あとで調べてみると、入手困難ですが、

トーマス・ハーディ著、藤井繁・川島光子訳、
『らっぱ隊長
― ジョン・ラブデイ、ナポレオン戦争の一将兵と弟のロバート、商船一等航海士』
(千城、昭和54年10月。496頁)

というものがありました。

さらに現在、全16巻(19冊)からなる
トーマス・ハーディ全集(大阪教育図書)が企画されていて、
『らっぱ隊長』の新訳(玉井章さん)が2012年秋に配本予定となっています。

「イギリスの国民的大小説家・大詩人」と銘打たれていて、
イギリス文学を専門にされている方にとっては周知の作家であるようです。

こういう事実を知ると、
また別に興味がわいてくるものですが、

正直に告白すれば、
やさしく書き直してあるからかもしれませんが、

イギリス版の昼ドラを見ているようで、
作品の内容そのものよりは、そこに描かれている
19世紀初めのイギリス社会の雰囲気が興味深かったです。

はじめに著者の小伝と作品のあらすじもまとめてあり、
読みやすい1冊でした。

ちなみにハーディは、
1849年6月20日に生まれ、1928年1月11日に亡くなったそうです。


※YL(読みやすさレベル)については、
 古川昭夫 編『めざせ!100万語 読書記録手帳』
 (第6版、2010年4月)を参照しました。

※計2冊 18,102語。

2011年9月13日火曜日

【紹介】ブロンテ 『ジェイン・エア』(小尾芙佐 訳)

数年前に、
少し時間の余裕ができたときに、
本屋で偶然手にとって読んでみたところ、

思いのほか面白くて、最後まで一気に読み終えていました。





シャーロット・ブロンテ著、小尾芙佐 訳
『ジェイン・エア(上・下)』(光文社古典新訳文庫、平成18年11月)


ジェイン・エアの半生を描いた作品ですが、
シャーロット・ブロンテの自伝的小説でもあるそうです。

女性の内面的な心理を細かく描写してあり、
所々で意外な場面展開も用意してあって、
今読んでもとても新鮮な、作品だと思います。

恋愛小説でもありますが、
退廃的なところはなく、あくまで前向きな、
強い女性の生き方が描かれており、
かなり共感を持って、読み終えることが出来ました。

邦訳には、かねてから定評のある邦訳として、
大久保康雄 訳(新潮文庫、初出は昭和24年)があり、
他にも多数出ているようなので、また暇があれば、
読んでみようと思います。

映画化も何度かされていて、
一番はじめのもの(昭和19年)を観ましたが、
さすがに少し時代がかった感じで、私には今ひとつでした。

シャーロットの妹、
エミリー・ブロンテも作家で、
有名な『嵐ヶ丘』を書いています。

白黒の映画(昭和14年)を観て、
こちらはまずまず感動できたのですが、
小説の方はまだ読んでいません。

どちらも英語で書かれているので、
いずれは原文で、と考えると、英語の勉強も楽しくなります。

2011年9月12日月曜日

【読了】Charlotte Brontё, Jane Eyre (MMR Beginner)

MMRのシリーズ、
1冊目です。

4、5日で読み終えました。



Charlotte Brontё
Jane Eyre

Retold by Florence Bell
(Macmillan Readers Beginner Level)

1998年刊(8,690語 YL1.6)


シャーロット・ブロンテさんの
名作『ジェーン・エア』(1847年)をやさしい英語で描き直したものです。

恐らく公立高校の1、2年生のお子さんで、
英語を苦手にしていなければ、ふつうに読み通せるレベルだと思います。

はじめにブロンテさんの小伝と、
作品の大まかな紹介もついていて、読書の助けになります。

この小説、
私は30半ばを過ぎるまで知らなかったのですが、
光文社古典新訳文庫から新訳がでたときに読んで、
強い感銘を受けたことを覚えています。

イギリスの恋愛小説の古典的な存在のようです。
色々と驚かされる仕掛けもあって、やさしく書き直されていますが、
それなりに楽しめました。


※YL(読みやすさレベル)については、
 古川昭夫 編『めざせ!100万語 読書記録手帳』
 (第6版、2010年4月)を参照しました。

【紹介】古川昭夫『英語多読法』



古川昭夫『英語多読法』
(小学館101新書、平成22年6月)


これから月に何冊かずつ、
子ども向けの洋書を読んで、良かったものを紹介していきます。

きっかけとなったのはこの1冊です。

古川さんのこの本は、
昨年出版されてすぐに読んで、
かなり大きな影響を受けつつあります。

英語の本は、
子ども向けのものから段階を追って読んでいけば、
自然に、難しいレベルにまで到達できる、

という提言。なるほどなあ、と思いました。
そして、

インターネットが発達したことで、
日本にいながらにして、簡単に、
子ども向けレベルの洋書を購入できる、

という指摘にも、目を見開かされました。

昨年のうちに
「英語多読研究会」のホームページを介して、
いくつか洋書のセットを購入してみましたが、

個人で購入するには少し値段が高いのと、
自分ではあまり興味がない本も混じっていることから、
続きませんでした。

本を読むのが大好きな私ですが、
本ならば何でも良いわけではなく、
むしろ自分なりのこだわりは大きい方なので、

古川さんのホームページに頼りつつ、
自分でAmazonなどの情報を調べつつ、
これはというものを1冊ずつ読んでいくことにしました。


1,2ヶ月で終わってしまわないように、
読み終わったものから、このブログで紹介していきます。