久しぶりに『源氏物語』を読み返そうと思い、Kindle Unlimited で探してみると、以前挫折した谷崎潤一郎(たにざきじゅんいちろう)訳が全巻無料で読めることを知りました。今回は読めそうな気がして、少し読み進めてみましたが、やはり独特の難解さが気になって、読むのを止めてしまいました。いっそ原文でと思い、新潮日本古典集成『源氏物語』を古本で手に入れてみたところ、意外にそのままで楽しめることを知って驚きました。しかし、まだまだ読むのに現代語訳の3倍は時間がかかる状態でしたので、原文はしばらく先の楽しみに取っておくことにしました。
現代語訳をいろいろ手に取ってみた中で、私にとって紫式部の天才的な文章の冴えを感じさせるのは、与謝野晶子(よさのあきこ)訳のみという結論に至り、久しぶりに再読することにしました。長編なので毎月読み終えた数帖をブログで報告していきます。3月は
第一帖「桐壺(きりつぼ)」〈https://amzn.to/4kKUJct〉
第二帖「帚木(ははきぎ)」〈https://amzn.to/4mx048S〉
第三帖「空蟬(うつせみ)」〈https://amzn.to/45yWMfe〉
の三帖を読みました。「帚木」の前半が、自分にとってはそれほど面白い話と思えず、『源氏物語』を読むときの最初の壁になっていたのですが、ある程度ストーリーが頭に入ってきたからか、今回は何となく楽しみ方がわかったように感じました。
与謝野『源氏』は、全帖「青空文庫」で読めます。青空文庫版の底本は『全訳源氏物語 上巻』(角川文庫、1971年8月、改版初版発行)の第56版(1994年12月発行)が用いられました。もともとは上田英代(うえだひでよ)氏が、古典総合研究所のHP上(http://www.genji.co.jp)に入力公開されていたものを、青空文庫形式に編集したものです。
校正には第71版(2002年4月発行)が使用され、
第1帖「桐壺」は、
kompass 氏が校正を担当し、
2003年4月に青空文庫ファイルを作成。
第2帖「帚木」は、
小林繁雄氏が校正を担当し、
2003年4月に青空文庫ファイルを作成。
第3帖「空蟬」は、
第3帖「空蟬」は、
砂場清隆氏が校正を担当し、
2003年4月に青空文庫ファイルを作成。
と、各巻末に詳しいデータが明記されていました。
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