
サミュエル・スマイルズ(Samuel Smiles)著、竹内均 訳、
『向上心(CHARACTER)』
(三笠書房、知的生きかた文庫、2011年6月改訂新版)より
先に『自助論』を読んで、
次は『CHARAKTER』の方をと思っていたら、
都合よく竹内均さん訳の『向上心』が久しぶりに再刊されたので、
これを読んでいきます。
第1章を読んでみると、
『自助論』よりも少し取っつきにい印象ですが、
話の内容は、こちらの方が深いようです。
※印はわたし(栗木)のコメントです。
第1章 自分を大きく育てる
「
物事の明るい面を見るか、
暗い面を見るかを、
われわれは自分で選ぶことができる」12
※心がけだけでどうにかなる部分は、
できるだけ明るく朗らかに、
まず前を見ることを心がけたい。
そうしていると、
意外にどうにかなっていくものです。
「
勝手に災いを予測し、
つくり出していたのでは、
それに克つことはできない。
いつも災難を背負い込んでいては、
いつかはその重みに押し潰されてしまう。
災難に見舞われたら、
希望を捨てずに勇敢に処理しなければならない。」14
※前向きに生きていても、
それなりに苦しいことはあります。
それをあえて自分から、後ろを向いて、
壁に向かって体当たりしていたのでは、
苦しみだらけでどうしようもなくなるでしょう。
辛いことの多い世の中でも、
笑って前を向いて生きて行くことを
信条としたいものです。
「
人生には、
考え方しだいで常に二つの面がある。
陰を選ぶか陽を選ぶかである。」17
※不幸であるかどうかは、
その人の心が、不幸だと感じるかどうかにかかっている。
幸せであるかどうかは、
その人の心が、幸せと感じるかどうかにかかっている。
幸せか不幸せかは、自分の心の持ちようで、
相当程度変わってくるものだ。
『
まず第一に朗らかであること、
第二に朗らかであること、
そして第三にも朗らかであることだ』18
(ある現代作家)
※朗らかで明るく前向きに生きることは、
自分の内面の問題であって、
自分の努力でどうにかなることですから、
自分に向かって、
前を向くこと、
明るく楽しく生きることを語り続けていこう。
「
明朗さは人間を育てるための何よりの土壌である。
それは心に明るさを、精神に弾力性を与える。
明朗さは人間愛を生み、忍耐力を生み、
智恵の母胎となる。」18
※明るく朗らかであれ!
元気がないと明るくはなれないものですが、
少しのことであれば、
明るく朗らかにしているうちに、
元気が出てくるもの。
今の自分は、
明るく朗らかであろうか、
日々問い直して生きるようにしたい。
「
朗らかさを身につけているのは何よりの強みである。」19
※少し冷静になれば、
ブスッとして、暗く落ち込んでいたり、
物事の悪い面ばかり見て、
いつも怒ってばかりいるよりも、
何があっても、
明るく朗らかでいられる方が、
人生幸せです。
『
痛風、喘息の他に七つほどの病気にかかっているが、
それ以外はどこも故障はない』23
(評論家シドニー・スミス)23
※物事を前向きに捉え、
より多くの幸せを感じられるようにするためには、
いつも朗らかでいられるようにすることが重要である。
朗らかなわたしを手に入れること。
「
朗らかさの基礎となるのは、愛と希望と忍耐力である。
愛は愛を呼び覚まし、慈悲を生む。
愛は惜しみなくやさしくそして誠実であり、
善悪を見きわめるものである。
愛は物事を明るく変え、常に幸福を追求する。
愛は明るい考え方を育て、
朗らかな雰囲気の中に宿る。」23
※心身が健康でないと、
それなりに元気がないと、
明るく朗らかではいられない。
心身の健康を支えるおおもとは、
愛情である。
愛情につつまれた生活を送っていられるのなら、
心身はまず大丈夫。
でもそれが、身近にないこともある。
そんなときにも、
それなりに自分の健康を維持して、
明るく朗らかに生きられるようにしたい。
「
詩人リー・ハントは、
『力そのものにはやさしさの半分ほどの威力もない』
と言ったが、
人間はまさしく、力よりも愛情によって支配されるものなのだ。」27
※人間にとって
愛情が決定的に大切であることは、
少しでもそれを欠いた生活をしたことがあれば、
すぐにわかることでしょう。
少なくとも自分にとってはそうです。
「
哲学者ターレスが、
『他には何もなくても、
希望だけは誰もが持っている』
と言ったように、
確かに希望はごくあたりまえのものではある。
しかしまた、希望は貧しい者を救う強い力であり、
『貧しい者のパン』
とも呼ばれてきた。」31
※どこかに、なにがしかの希望がなければ、
生き続けていくのは相当苦痛になる。
何かの希望があるから、
生きるのが楽しくなって、
明日もがんばろう、と思える。
自分にとっての希望とは何だろう。
日々小さな希望を見つけて、
少しずつ新しい扉を開いて、
生きていけたらいいと思います。
「
将来への希望があればこそ、
人はあらゆる努力と試練に立ち向かっていける」32
※将来への希望、
それはある程度、
自分で切り開いていくものです。
どこにどのように開いているのかは、
人それぞれよくわからないものです。
『
希望がなければ、
未来はどこにあるというのだ?
地獄にしかない。
現在はどこにあるかと問うのは愚かしいことだ。
われわれはみなそれをよく知っているのだから。
過去はどうだ。
くじかれた希望だ。
ゆえに人間社会で必要なのは、
どこにいても希望、希望、希望なのである。』32
(バイロン)
※希望は与えられるものではなく、
何気ない日常の中から、自分で見つけ出し、
創り出すものである。
どこにでも、
どんなかたちでも、
それなりに希望は創りだして行けるものです。
目の前の現状に絶望したいときは、
しばらく休養して、
心をやすめて、落ちついて、自分の歩く道を考えなおし、
新しい希望を見つけ出すといいでしょう。
なんだっていいんです。
とりあえず生きましょう。