羽田正(はねだまさし。東京大学名誉教授)氏の監修による角川まんが学習シリーズ『世界の歴史7 ひとつながりになる世界●一四〇〇~一六〇〇年』(KADOKAWA、2021年2月◇223頁)を読みました。夏期講習の忙しさと夏の猛暑にやられて、ひと月空いてしまいましたが、また読み進めていきます。第7巻は、個人的にそれなりに知っている地域と歴史なので、世界史としてバランスよく構成されていることが伝わってきました。大人の学び直しにはちょうど良いかと。
歴史に馴染みのない小中学生にとってどうなのかは、反応が知りたいところですが、歴史に興味のない子は、漫画であろうとまず手に取らないはずなので、歴史好きのお子さんがさらに知見を深めるためのシリーズだと思えば、大成功かなと思えてきました。
第1章 明の盛衰とアジアの海
・紅巾の乱と朱元璋の明建国
・鄭和の南海遠征
・北虜南倭 ― モンゴルと倭寇
・明代の文化
第2章 ルネサンスと宗教改革
・花開くルネサンス
・宗教改革の幕開け
・プロテスタントの広がり
・カトリックの自己改革と海外布教
第3章 アジアの海に来たヨーロッパ人
・ガマ出航 ― 新たな航路を求めて
・インド到達
・ポルトガル人のアジア参入
・ポルトガルの海上交易帝国
第4章 ヨーローッパのアメリカ大陸進出
・スペイン王国成立とレコンキスタ
・コロンブスの航海
・中南米の征服と植民地化
・「太陽の沈まぬ帝国」
〔プロット執筆・監修〕
第1章 小澤一郎(おざわいちろう。東洋文庫研究員)
・杉山清彦(すぎやまきよひこ。東京大学准教授)
第2章 梶原洋一(かじわらよういち。京都産業大学助教)
・山本妙子(やまもとたえこ。国際基督教大学助教)
第3章 鈴木英明(すずきひであき。国立民族学博物館准教授)
第4章 松尾俊輔(まつおしゅんすけ。東京大学助教)
〔カバー・表紙〕近藤勝也(こんどうかつや。スタジオジブリ)
〔まんが作画〕坂木原レム(さかきばら)、ゆづか正成(まさなり)
〔シナリオ〕こぐれ京(きょう)
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