2025年5月24日土曜日

【読了】太宰治 著/森禀 画『漫画 人間失格』(文響社、2021年)

  先に「まんがで読破」シリーズの『人間失格』を読んで、想像してたよりあっさりした印象だったことから、一般向けに話を丸くした面があるのではないかと思い、もう1冊 Kindle Unlimited で読める漫画版『人間失格』を試してみることにしました。


太宰治(だざいおさむ)原作
森禀(もりりん)漫画
『漫画 人間失格』
(文響社、2021年5月)

読んでみるとこちらの方がていねいに全部を描いている印象ですが、「まんがで読破」の方も気になるほどの話の脱落があるわけではなく、大筋どちらを読んでも原作の魅力は伝わるように思いました。絵に毒があるのは「まんがで読破」の方。

やはり小説としてしっかり創り込まれていて、破綻のない点が気になりました。
これは人間であることの証明ではないのかと。

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