Kindle Unlimited で読む 太宰治(だざいおさむ。1909年6月~1948年6月13日)の漫画版、2冊目は『人間失格』を読みました。題名からして読む気が失せてまったく読まずに来ましたが、マンガならすぐに読めるので、この際あらすじだけでも知っておこうと思い、挑戦しました。
太宰治 原作
バラエティ・アートワークス 漫画
『まんがで読破 人間失格』
(イースト・プレス、2007年7月)
※電子版の巻末に「2021年4月1日 電子書籍版改訂」とあり。
バラエティ・アートワークス 漫画
『まんがで読破 人間失格』
(イースト・プレス、2007年7月)
※電子版の巻末に「2021年4月1日 電子書籍版改訂」とあり。
「人間失格」は雑誌『展望』の1948年6・7・8月号に連載されるとともに、同年7月に未完の小説「グッド・バイ」とあわせて筑摩書房から刊行されました。原稿自体は同年5月に脱稿し、翌6月13日に入水自殺を遂げているので、亡くなる1月前に完成された小説ということになります。
読んでみると、芥川を読んでいたときのような精神の歪みを微塵も感じさせない、よく創り込まれた小説だと思いました。精神的にはまっとうな人物が、酒とクスリで体を壊し、廃人になっていく様が描かれていました。それなりにおもしろい作品ですが、読むならもう2、30年若いほうが良いような。でもどちらかといえば悪書ではあるので、あらすじだけでもう十分に感じました。
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