秋休みの最終日、家から1時間ほどかけて、愛知県図書館へ調べ物に行ってきました。
「青縹書」「青縹紙」の逸文を再検討する上で、『図書寮叢刊 御産部類記』をみる必要に迫られました。宮内庁書陵部のホームページ上に写真版が公開されていますが、翻刻が出ている以上、見ておくのが筋でしょう。いっそ購入しようかとも思いましたが、古書でまずまずの値がついていたので今回は見送りました。近くの図書館で検索をかけると、愛知県図書館に所蔵されていることがわかったので、この機会に拝見し、必要箇所をコピーして来ました。
『西宮記』と『北山抄』の関係を追求しようと、『北山抄』に手を広げたところ、『北山抄』の研究者として大江匡房の名が自然に上がってきました。今のところ『江家次第』そのものについて扱うつもりはないのですが、『江記』『江家次第』『江家年中行事』『年中行事秘抄』などの研究史だけでも正確に把握しておこうと代表的な論文をいろいろ味読中。昨年手に入れた『江記逸文集成』がここに来て役立っています。
今年は受験生の方に多く入塾していただいたため、論文の執筆に使える時間はごくわずかです。その分思案を巡らす時間をたくさんいただいたと思って、機が熟すまで検討を重ねます。
健康に気をつけて、いざ冬期講習の準備に。