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2018年12月15日土曜日

【195冊目】Robert Louis Stevenson, Treasure Island(Oxford Bookworms Stage 4)

やさしい英語の本、通算195冊目は、
オックスフォード・ブックワームズの
レベル4(1,400語レベル)の9冊目として、

スコットランド生まれの小説家
ロバート・ルイス・スティーヴンソン
(Robert Louis Stevenson, 1850年11月13日-1894年12月3日)
の小説『宝島 Treasure Island 』を読みました。

筆者が31歳の時、
イギリスの児童文学の週刊誌『Young Folks』の
1881年10月1日号から1882年1月28日号に、
筆名「Captain George North」、
題名『Treasure Island, or the mutiny of the Hispaniola 』
で発表されました。

単行本は33歳の時(1883年11月)に、
『Treasure Island 』の書名で刊行されました。


Robert Louis Stevenson
Treasure Island

〔Oxford Bookworms Level 4〕
This simplified edition (c) Oxford University Press 2008
First published in Oxford Bookworms 1993
15,125語

やさしい英語では、

2012年12月に、
マクミラン・リーダーズのレベル3
(1,100語レベル/9,863語)、

2014年2月に、
 ペンギン・リーダーズのレベル2
 (600語レベル/5,723語)

で読んで以来、3度目の挑戦となりました。

あらすじはもう頭に入っているので、
記憶をたどり直す感覚で、
最後まで楽しみつつ読み進めることができました。

スティーヴンソンの作品は、
『宝島』に限らず、
はじめのうち独特の読みにくさがあって、
今一つ馴染めないことが多かったのですが、

読み込むほどに味わいが増してきて、
これはぜひ、原文のままでも楽しめるようになってみたいと
思えるようになって来ました。


  ***

翻訳は、読みやすさ重視なら、
偕成社文庫の金原瑞人(かねはらみずひと)訳がお薦めですが、

今回、スティーヴンソンらしさを含め、
できるだけ忠実に反映した翻訳として、
岩波少年文庫の海保眞夫(かいほまさお)訳をとなりに置いて読み進めました。

多少生真面目な印象の訳文なので、
小中学生がこれを読んで夢中になるかはわかりませんが、
大人が読む分には良くできた翻訳だと思いました。

その他、
すぐに手に入る翻訳をいくつか購入したので、
合わせて掲げておきます(全く網羅的ではありません)。

名作であるだけに、
少し前のものでも特に読みにくさを感じない、
優れた翻訳が多くありました。

個人的には、
講談社青い鳥文庫の飯島淳秀(いいじまよしひで)訳も、
勢いのある訳文で気に入っています。


鈴木恵(すずきめぐみ)訳
『宝島』
(新潮文庫、2016年7月◇366頁)


村上博基(むらかみひろき)訳
『宝島』
(光文社古典新訳文庫、2008年2月◇413頁)


海保眞夫(かいほまさお)訳
『宝島』
(岩波少年文庫、2000年10月◇391頁)


金原瑞人(かねはらみずひと)訳
『宝島』
(偕成社文庫、1994年10月◇382頁)


坂井晴彦(さかいはるひこ)訳
『宝島』
(福音館書店、1976年10月◇460頁)

 ⇒『宝島』
  (福音館文庫、2002年6月◇476頁)


飯島淳秀(いいじまよしひで)訳
『宝島』
(ポプラ社版〔世界の名著27〕1969年1月◇334頁)

 ⇒『宝島』
  (講談社青い鳥文庫、1994年7月◇389頁)


阿部知二(あべともじ)訳
『宝島』
(岩波文庫、1963年6月◇310頁)

 ⇒『宝島』
  (岩波少年文庫、1967年12月◇367頁)


野尻抱影(のじりほうえい)訳
『宝島』
(筑摩書房、1956年◇323頁)

 ⇒『宝島・ジーキル博士とハイド氏』
  (東京創元社〔世界大ロマン全集56〕1959年1月)

 ⇒『宝島・ジーキル博士とハイド氏』
  (ちくま文庫、1990年7月◇427頁)


佐々木直次郎(ささきなおじろう)訳
『宝島』
(岩波文庫、1935年10月◇323頁)

 ⇒『宝島』
  (岩波少年文庫1、1950年12月◇370頁)

 ⇒『宝島』
  (新潮文庫、1951年3月◇288頁)

佐々木直次郎(ささきなおじろう)
・稲沢秀夫(いなざわひでお)共訳
『宝島』
(新潮文庫、1970年*月。70刷改版、1997年7月◇336頁)

※佐々木氏は1943年に亡くなっている。
 その後の各バージョン出版の経緯については調査中。


※第195冊目。総計2,052,177語。




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2017年11月20日月曜日

パトリシア・マクラクラン著『のっぽのサラ』(1985年刊)

アメリカの作家
パトリシア・マクラクラン
(Patricia Maclachlan, 1938- )の
小説『のっぽのサラ Sarah, plain and tall 』
を読みました。

著者47歳の時(1985年4月)に刊行された作品です。


パトリシア・マクラクラン著
金原瑞人(かねはらみずひと)訳
中村悦子(なかむらえつこ)絵
『のっぽのサラ』
(ベネッセ、1987年10月◇145頁)
 ※2003年9月に徳間書店から再刊(◇152頁)。
  中村氏の挿絵もそのままである。 


いつもの古本屋で、
金原氏の名にひかれてふと手に取りました。

まったく知らない作家でしたが、
はじめのところを数ページ読むうちに惹き込まれました。

短いのですぐに読めます。

実に良く出来たお話で、
強く感銘を受けました。


母親を亡くした家族の
日常に垣間見える寂しさに、

新しい母親を迎えるかどうかの
微妙な一時を切り出しているのですが、

ともすれば衝突あり涙ありの
深刻な物語になってしまいそうなところ、

サラの得がたいキャラクターと、
明るく温かい方へと向かう子供達の自然な心の揺れを描いて、
あったかな気持ちにさせられる物語でした。

これはぜひ、
英語のままで読んでみたいです。

調べてみると、
ほかにも翻訳が出ているようなので、
いくつか手に入れて読んでみようと思います。



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2017年1月26日木曜日

【読了】サマセット・モーム著/金原瑞人訳『月と六ペンス』(新潮文庫、2014年)

イギリスの小説家
サマセット・モーム
(Somerset Maugham, 1874年1月25日-1965年12月16日)
の小説『月と六ペンス The Moon and Sixpence 』を読みました。
著者45歳の時(1919年)に刊行された作品です。

金原瑞人(かねはらみずひと, 1954年11月29日- )氏の翻訳で読みました。
訳者59歳の時(2014年4月)に新潮文庫の1冊として刊行されました。


サマセット・モーム著/金原瑞人訳
『月と六ペンス』
(新潮文庫、2014年4月)

新潮文庫から刊行された時に、
すぐに購入して読みかけたのですが、
出だしの20頁ほどのつまらなさに辟易して、
しばらく「積ん読」状態になっていました。

今年、1月3日から3月20日まで愛知県美術館で
「ゴッホとゴーギャン展」が開催されることを知り、

展示を観に行く前に、
フランスの画家ポール・ゴーギャン
(Paul Gauguin, 1848年6月7日-1903年5月8日)
をモデルにした小説『月と六ペンス』を読んでみようと思いました。

改めて読み始めてみると、
はじめの2章さえ我慢すれば、あとは評判通りの面白さで、
最後まで一気に読み進めることができました。

読んでいて感じるのは、
著者モームの並外れた頭の良さで、

小説全体がすみずみまで、
よくぞここまでというレベルまで緻密に計算され、
知的にコントロールされながら、
全体として読みやすく整理されていて、
とても上手な小説だと感じました。

絵画という言葉では表現しにくいテーマを正面から扱いながら、
ここまで説得力を感じられる小説は初めて読みました。

ただ私とは、
本質的に違う感性をもっているようで、
上手いなと感じるところが多数ありながらも、
あまり共感はしない、
私から少し距離のある小説でもありました。

でもしかし、
ここまで書ける小説家というのも稀なことだと思うので、
もっと他の小説も読んでみたくなりました。


翻訳は、
行方昭夫(なめかたあきお 1931.9- )氏の岩波文庫と、
土屋政雄(つちやまさお 1944.1- )氏の光文社古典新訳文庫
も手に入れました。
読みやすさ重視で、金原訳を選びました。

金原訳で少し読み進めてから、
土屋訳の美しさにも惹かれ、心移りしかけたのですが、
再読の楽しみに、取っておくことにしました。


行方昭夫訳
『月と六ペンス』
(岩波文庫、2010年7月)


土屋政雄訳
『月と六ペンス』
(光文社古典新訳文庫、2008年12月)

金原氏によると、
モームは短編がいっそう面白いそうなので、
次は短編集を読んでみようかと思っているところです。

2016年4月11日月曜日

【読了】Meg Cabot, The Princess Diaries (MMR Level 3)

やさしい英語の本、通算130冊目は、
マクミラン・リーダーズのレベル3(1100語レベル)の14冊目として、

アメリカの小説家
メグ・キャボット(1967.2- )の
小説『プリンセス・ダイアリーズ 2』を読みました。

前作から8ヶ月後、
著者34歳の時(2001.6)に、
『The Princess Diaries 2, Volume II: Princess in the Spotlight 』
の題で刊行されました。


Meg Cabot
The Princess Diaries 2

Retold by Anne Collins
〔Macmillan Readers Level 3〕
This retold version by Anne Collins for Macmillan Readers
Text Copyright (c)Macmillan Publishers Limited 2005
This version first published 2005
11,355語

昨年12月に、
同じマクミラン・リーダーズのレベル3で、
『プリンセス・ダイアリーズ』を読んだばかりですが、

シリーズ全十巻もあって(2009年完結)、
やさしい英語では第5巻まで読めることを知り、
パート2も読んでみることにしました。

架空の国ジェノバのプリンセスになるという
設定には特に心を惹かれなかったのですが、

アメリカの十代女子のふつうの感覚が知られる点、
興味深く読み進めることができました。

若い軽めの感性についていくのも、
それなりに楽しいものです。

恐らく高校生がリーダーとして読むのに
ちょうどよいレベルだと思います。

ただ少しきわどい話も入っているので、
学校教材としては使いにくいかもしれません。


翻訳は、
金原瑞人氏と代田亜香子氏の共訳で刊行されています。


メグ・キャボット著
金原瑞人・代田亜香子訳
『プリンセス・ダイアリー ラブレター騒動篇』
(河出書房新社、2002年7月)
 ※河出文庫、2006年7月に再録。文庫収録に際し、『プリンセス・ダイアリー2 ラブレター騒動篇』と改題。

まだ読んでいませんが、
古本で手に入れました。

やさしい英語だと
ちょうどよい長さなのですが、

翻訳だと冗長な感じがして、
最後まで読み切るのはかえって根気がいります。

いずれ気が向いたときに、一気にまとめて読みたいと思います。


※通算130冊目。計1,087,820語。

2015年12月7日月曜日

【読了】Meg Cabot, The Princess Diaries (MMR Level 3)

やさしい英語の本、通算120冊目は、

マクミラン・リーダーズの
レベル3(1100語レベル)の7冊目として、

アメリカの小説家
メグ・キャボット(1967.2- )の
小説『プリンセス・ダイアリー』を読みました。

著者33歳の時(2000.10)に出版された作品です。


Meg Cabot
The Princess Diaries

〔Macmillan Readers Level 3〕
This retold version by Anne Collins for Macmillan Readers
This edition first published 2005
12,444語

出版(2000.10)とほぼ同時期に映画化され、
翌年(2001)8月にアメリカで公開されました。

日本でも2002年1月に
『プリティ・プリンセス』の邦題で映画が公開され、
翻訳もほぼ同時(2002.2)に出版されました。


金原瑞人・代田亜香子(翻訳)
『プリンセス・ダイアリー(1)』
(河出文庫、2006年6月)
 ※初出の単行本は河出書房新社、2002年2月。

アメリカの10代半ばの女の子が綴った日記という体裁で、

ある年の9月23日から10月19日まで、
主人公ミアが経験した一ヶ月ほどの出来事が描かれています。

アメリカのふつうの高校生だと思っていた主人公が、
実は外国のプリンセスだった!というありがちな、
でも実際にはなかなか描けない物語だと思います。

10代の女の子が描く風のくだけた文体なので、
翻訳だと却ってまどろっこしい感じもありましたが、
やさしい英語版では難なく読み進めることができました。

40男が読むには
感覚的についていけないところもあるのですが、
軽く明るい雰囲気は嫌いじゃありません。

気軽に読んで、気軽に楽しめば良い作品だと思います。

続編も執筆され、
2010年7月の完結までに10巻の本編と3巻の番外編が刊行され、

マクミラン・リーダーズのやさしい英語でも
4冊目まで読めるようなので、

少し時間をおいてまた1冊手に取りたいと思います。


※通算120冊目。計984,015語。

※Wikipediaの「メグ・キャボット」を参照。


2015年4月28日火曜日

【読了】オスカー・ワイルド著/清川あさみ絵/金原瑞人訳『幸せな王子』

半年ほど前に
ネット散策をしていて、

金原瑞人氏の翻訳で、
オスカー・ワイルドの『幸せな王子』が読めることを知りました。

しかも独創的で美しい刺繍仕立ての絵本で。

いずれ購入しようと思っていたところ、
つい最近、近くの本屋に並んでいたのを見つけたので、
買ってきました。

観ました。
読みました。
感動しました。


オスカー・ワイルド著
金原瑞人(かねはらみずと)翻訳
清川あさみ(きよかわあさみ)絵
今井智己(いまいともき)写真
『幸せな王子』
(リトルモア、2006年3月)

絵本には興味があるのですが、
さすがにお金が続かないのでほとんど手を出していません。

刺繍によって絵本を作るということが、
どれくらいポピュラーなのかわかりませんが、

今回の絵本、
何より刺繍で各場面を描かれた
清川あさみ氏の高い芸術性に心を揺さぶられました。

一見、抽象的な表現のなかにも

程良いぬくもりとユーモア、
淡く切ない悲しみ、やさしい愛情が感じられ、

物語の可憐な美しさがうまく表現されていたと思います。


金原瑞人氏の翻訳は、
かねてからの誰にも読みやすい文体で
さらりと進んでいきますが、

強い表現力を感じさせる清川氏の刺繍と、
淡々とした感じの文章がよく合っていると思いました。


ただし編集上、文章によって
ところどころ活字の大きさを変えているのは、
かえって読みにくいように感じました。

同じ大きさの明朝体で
淡々とした感じを出したほうが、
金原氏の文体の冴えを感じさせたように思います。


また恐らく大人向けの絵本という意図なのか、
漢字にあまりフリガナをふっていないのも残念です。

小学生にも読めるように総ルビにしてほしかったです。

この絵本の美しさは、
小さくてもわかる人にはわかるはずです。


清川あさみ氏の作品、
これから注目していこうと思います。

2014年5月20日火曜日

【読了】Rudyard Kipling, The Jungle Book (OBW Stage2)

やさしい英語の本、通算73冊目、
Oxford Bookworms の Stage2(700語レベル)の6冊目は、

イギリスの小説家
ラドヤード・キプリング(1865.12-1936.1)の
小説『ジャングル・ブック』を読みました。

キプリング28歳の時(1894)に第1部、
29歳の時(1895)に第2部が出版されました。


Rudyard Kipling
The Jungle Book

Retold by Ralph Mowat
(Oxford Bookworms Stage2)
This simplified edition (c)Oxford University Press 2008
First published in Oxford Bookworms 1997
6,510語


昨年の7月に、
ペンギン・リーダーズのレベル2(600語レベル 計8,298語)で読んで以来、
2冊目の『ジャングル・ブック』です。

ほぼ同じくらいの読みやすさで、
難なく読み通すことができました。


ジャングルに生きるオオカミ少年が、
人間社会のムラと対峙していく設定は、

今読むと、

現実のジャングルと
人々との関係ともまた違っていて、

あくまでイギリス人キプリングの眼から観たインド、
ジャングルを反映しているようで、

話の内容に多少の古さを感じました。


他にあまり類例のないお話なので、
キプリング独特のおもしろさがわかるまでに、
もう少し時間がかかるのかもしれません。


翻訳は、


金原瑞人訳
『ジャングル・ブックⅠ・Ⅱ』
(偕成社文庫、平成2年7月)

を読んでいるところです。

素敵な表紙ですが、

実際に読み進めてみると、
金原氏の他の翻訳と比べて、
多少堅さがあるようにも感じています。

この際、
他の翻訳も集めて、
読み比べてみようかなと思っています。


※通算73冊目。計585,103語。

※Wikipediaの「ラドヤード・キップリング」「ジャングル・ブック(小説)」の項目を参照。

2014年2月19日水曜日

【読了】Robert Louis Stevenson, Treasure Island (PR Level2)

やさしい英語の本、通算64冊目、
Penguin Readers の Level2 の18冊目は、

イギリスのスコットランド生まれの作家
ロバート・ルイス・スティーヴンソン(1850.11-1894.12)の
小説『宝島』を読みました。

スティーヴンソン33歳の時(1883.11)に出版された作品です。


Robert Louis Stevenson
Treasure Island

Retold by Ann Ward
(Penguin Readers Level2)
First published by Penguin Books Ltd 1998
This edition first published 2008
5,723語


1年2ヶ月前(2012.12)に、
マクミラン・リーダーズのレベル2(エレメンタリー)以来、
やさしい英語で読む2回目の『宝島』となりました。

総語数はマクミランの時の半分くらいで、

日本語訳も読んであり、
あらすじも頭に入っているので、
すいすい読み進めることができました。

大切なあらすじは押さえてあり、
ああそうだったと思い出しながら、
物語を楽しむことができました。

ぜひ『宝島』は、原文のままでも
読めるようになりたいと思っています。


翻訳は、
そろそろ他のにも手をだそうかな、
と思い始めていますが、

完訳で読みやすいものとしては、
金原瑞人(かねはらみずひと)訳の偕成社文庫がオススメです。


スティーブンソン著
金原瑞人訳
『宝島』(偕成社文庫、平成6年10月)


ほかに気になっているのは、

増田義郎 訳
『完訳 宝島』(中公文庫、平成11年2月)

海保眞夫 訳
『宝島』(岩波少年文庫、平成12年10月)

です。読み終え次第、また報告します。


※通算64冊目。計505,064語。

2014年1月27日月曜日

【読了】ノウルズ作(金原瑞人編訳)『アーサー王物語』(偕成社文庫)

ブリテンの伝説的な君主
「アーサー王」について興味が出て来ましたので、
とりあえず、手ごろな分量の1冊を読んでみました。


ジェイムズ・ノウルズ作
金原瑞人編訳
『アーサー王物語』
(偕成社文庫、平成12年7月)


手に汗にぎるおもしろさか、と言うと、

日本の『平家物語』を読むように、
知らない名前がどんどん出て来るため、

これは誰だっけ?と思って行きつ戻りつしながら、
何となくわかった気になって読み終えました。

金原訳の評価は、
もう少し他の訳を読んでからでないと何とも言えませんが、

それなりに楽しみつつ
1冊で「アーサー王物語」の概要を知ることができました。


手元にはもう一冊、


トマス・ブルフィンチ編/大久保博訳
『新訳 アーサー王物語』(角川文庫、平成5年1月)

 ※ブルフィンチ編/大久保博訳
  『完訳 中世騎士物語 ―騎士道の時代』(角川文庫、昭和49年)
  から、アーサー王伝説のところを抄出したもの。

を置いてあります。

これは読み物というよりも
「アーサー王物語」のわかりやすい解説書といった感じなので、
ふつうに読み通してもそれほど面白くはないのですが、

説明はわかりやすので、
ゆっくりじっくり読み通せば、
「アーサー王物語」の概要が頭に入りそうです。


まだ未購入ですが、
少年向けの編訳としては、

R.L.グリーン編
厨川文夫訳
『アーサー王物語』(岩波少年文庫、昭和32年12月)

シドニー・ラニア編
石井正之助訳
『アーサー王と円卓の騎士』
(福音館書店 福音館古典童話シリーズ、昭和47年2月)

があるので近々手に入れる予定です。

あと一冊、
とにかく手っ取り早く、
楽しみながら概要を知りたい場合は、


小林弘幸著
『おもしろすぎるアーサー王伝説』
(文芸社、平成24年2月)

も概説としてよく練られ、
わかりやすく書かれていると思いました。

【読了】King Arthur and the Knights of the Round Table (PR Level2)

やさしい英語の本、通算62冊目、
Penguin Readers の Level2の16冊目は、

15世紀後半に、イングランド人
トマス・マロリー(Thomas Malory 1399-1471.3)
が集成した『アーサー王の死』にもとづく

騎士道物語『アーサー王と円卓の騎士』を読みました。


King Arthur and the Knights of the Round Table

Retold by Deborah Tempest
(Penguin Readers Level2)
First published by Penguin Books 2000
This edition published 2008
10,369語


「アーサー王物語」について
これまで読んだことがなかったので、
少し調べてみました。


ブリテンの伝説的な君主
「アーサー王」についての物語は、
中世ヨーロッパで流行した騎士道物語の一つであり、

15世紀後半に、イングランド人
トマス・マロリー(Thomas Malory 1399-1471.3)
の編著『アーサー王の死』によって集大成されたそうです。

同書には、

イングランド人
ウィリアム・キャクストン
(William Caxton -1492.3)
が出版した印刷本〔キャクストン版〕のほか、

1934年にウィンチェスター・カレッジで発見された
15世紀の写本〔ウィンチェスター写本〕が残されており、

キャクストン版の全訳が、

 トマス・マロリー(Thomas Malory)編
 井村君江 訳
 『アーサー王物語〈1-5〉』
 (筑摩書房、平成16年11月-19年3月)

ウィンチェスター写本の全訳が、

 トマス・マロリー(Thomas Malory)編
 中島邦夫・小川睦子・遠藤幸子 訳
 『完訳 アーサー王物語〈上・下〉』
 (青山社、平成7年)

としてそれぞれ出版されています。

これらはかなり大部なもので初心者には難しそうです。


とりあえず、
初心者向けの1冊をと思い手に取ったのは、


ジェイムズ・ノウルズ作
金原瑞人(かねはらみずと)訳
『アーサー王物語』(偕成社文庫、平成12年7月)

でした。

もうすぐこちらも読み終わるのでまた報告しますが、
大まかにどのような物語か知りたい時にはオススメです。

ただし英語版のほうが、
手早くポイントを押さえてまとめてあり、
どのような物語なのかはわかった気になりました。

「アーサー王物語」については、
入門書の類もたくさん出ているので、
ほかにも色々読んでみようと思います。



※通算62冊目。計489,951語!!

 ようやく50万語に到達しました。
 仕事をしながら、翻訳も同時に読み比べながら、
 月に1、2冊ずつのペースなので、
 2年4ヶ月ほどかかりました。

 これから少しペースを上げるとして、
 だいたい4年で100万語をこえられるように、
 継続は力なりでがんばります。

※Wikipediaの「アーサー王物語」「アーサー王」「トマス・マロリー」「ウィリアム・キャクストン」を参照。

2013年7月31日水曜日

【読了】Rudyard Kipling, The Jungle Book(PR Level 2)

やさしい英語の本、通算48冊目、
Penguin Readers の Level 2の7冊目は、

イギリス領インドの大都市ボンベイに生まれた
イギリスの小説家、

ラヤード・キップリング(1865.12-1936.1)の
小説『ジャングル・ブック』(1894・95年刊)を読みました。


Rudyard Kipling
The Jungle Book

Retold by David Ronder
(Penguin Readers Level 2)
2000年刊(8,298語)

『ジャングル・ブック』の題名は、
子どものころから知っていました。

恐らく1967年10月に公開された
同名のディズニー映画の影響だと思いますが(日本公開は1868年8月)、

私が生まれる数年前のことなので、
映画を実際に観た記憶はありません。

2003年に『ジャングル・ブック2』も公開されていますが、
日本未公開のためか、気に留めることはありませんでした。


最近、金原瑞人氏の翻訳による
美しい表紙の2冊を手に取る機会があり、
読んでみようと思っていたところ、

やさしい英語でも読めることを知り、
先にリトールド版のほうを読んでみることにしました。




金原瑞人訳(第Ⅰ・Ⅱ部 計2冊。偕成社文庫、平成2年7月)


ジャングルで、
狼に育てられた少年と、
黒豹に熊、蛇、猿、虎といった
さまざまな動物たちとの交流、

村に戻った少年と村人たちとの交流が、さまざまな側面から描かれています。

一つの長大な物語ではなく、
短編をいくつか書き連ねていくうちに
緩やかな統一感が生まれた感じの作品です。

動物と会話できる少年の目から見た動物たちの世界、
狼に育てられた少年の目から見た人間の世界という、
ふつうではありえないユニーク視点をもったお話です。

子供のころにアニメを観て、
それから訳本を紐解いていたら、
自分にとって大きな存在になっていたかもしれないと思いました。

大人の私が読むと、
やはり多少の違和感があったことは告白しておきます。

小学生くらいまでに読んでおきたかったなと思いました。


邦訳は詳しく調べていませんが、
それほど出ていないようです。

 木島始 訳(福音館書店、昭和54年7月)

 西村孝次 訳(角川文庫、改版、平成7年2月)

 西村孝次 訳(正続 計2冊、学研世界名作シリーズ、昭和49年)

 岡田好恵 訳(講談社青い鳥文庫、平成13年11月)

 足沢良子 訳(ぎょうせい、少年少女世界名作全集、新装版、平成7年2月)

もう少し調べてから、またアップします。


※48冊目。計388,221語

※Wikipediaの「ラヤード・キップリング」「ジャングル・ブック」の項目を参照。