2024年10月29日火曜日

【読了】角川まんが学習シリーズ『世界の歴史13 帝国主義と抵抗する人々』(2021年2月)

 羽田正(はねだまさし。東京大学名誉教授)氏の監修による角川まんが学習シリーズ『世界の歴史13 帝国主義と抵抗する人々●一八九〇~一九一〇年』(KADOKAWA、2021年2月◇223頁)を読みました。このあたりになると、何やかやと個人的に学んできたところなので、断片的な知識がつながって、楽しく読み進めることができました。この中で、イスラム史だけまったく疎いのですが、1章だけならそれなりについていけました。東南アジアの独立について1章を割いているのは新鮮な印象でした。



羽田正(はねだまさし)監修
角川まんが学習シリーズ
『世界の歴史13 帝国主義と抵抗する人々●一八九〇~一九一〇年』
(KADOKAWA、2021年2月◇223頁)

 第1章 ヨーロッパの帝国主義
  ・イギリスの帝国主義
  ・植民地化されるアフリカ
  ・列強の植民地を巡る対立
  ・広がる社会主義運動

 第2章 西アジアのイスラーム改革運動
  ・アフガーニーのイスラーム改革運動
  ・エジプトのウラービー運動
  ・パン=イスラーム主義へ
  ・イランのタバコ=ボイコット運動

 第3章 列強の中国分割と日露戦争
  ・列強の租借地獲得競争
  ・戊戌の変法の挫折と義和団事件
  ・日露戦争
  ・日本の韓国併合

 第4章 東南アジア・インドの民族運動
  ・ホセ=リサールとフィリピン革命
  ・オランダのインドネシア支配
  ・ベンガル分割とインド国民会議
  ・ファン=ボイ=チャウとドンズー運動


 〔プロット執筆・監修〕
  第1章 小澤一郎(おざわいちろう。東洋文庫研究員)
      弓削尚子(ゆげなおこ。早稲田大学教授)
  第2章 小澤一郎(おざわいちろう。東洋文庫研究員)
  第3章 小澤一郎(おざわいちろう。東洋文庫研究員)
  第4章 岡田泰平(おかだたいへい。東京大学准教授)

 〔カバー・表紙〕近藤勝也(こんどうかつや。スタジオジブリ)
 〔まんが作画〕槻月沙江(きづきさえ)
 〔シナリオ〕藤田毅()


2024年10月20日日曜日

【読了】角川まんが学習シリーズ『世界の歴史12 ヨーロッパ再編とアメリカの台頭』(2021年2月)

    羽田正(はねだまさし。東京大学名誉教授)氏の監修による角川まんが学習シリーズ『世界の歴史12 ヨーロッパ再編とアメリカの台頭●一八六〇~一八九〇年』(KADOKAWA、2021年2月◇223頁)を読みました。近代史は個人的に興味があって、いろいろ学んできたからか、最期まで読み進めることができました。歴史を「横」に学ぶ試みは、さまざまな地域史が細切れに出てくるので、集中が途切れるもどかしさと隣合わせなのですが、イスラム史などふだん興味のない地域の歴史でも、知らないうちに少しずつ学ぶことできるのは大きなメリットだと思いました。



羽田正(はねだまさし)監修
角川まんが学習シリーズ
『世界の歴史12 ヨーロッパ再編とアメリカの台頭●一八六〇~一八九〇年』
(KADOKAWA、2021年2月◇223頁)

 第1章 膨張するアメリカと南北戦争
  ・先住民の追放
  ・ゴールドラッシュ
  ・南北戦争と奴隷解放宣言
  ・世界最大の工業国へ

 第2章 イタリアとドイツの統一
  ・イタリア統一運動と教皇の裏切り
  ・イタリア王国の成立
  ・鉄血宰相ビスマルク
  ・プロイセンによるドイツ統一

 第3章 三帝国、それぞれの近代化
  ・ロシアの南下政策と大改革
  ・多民族国家オーストリアの混乱
  ・オスマン帝国の苦悩とタンジマート
  ・バルカン半島と三帝国の思惑

 第4章 清の改革とアジアを揺るがす日本
  ・同治帝と西太后
  ・同治の中興と洋務運動
  ・清と日本、それぞれの近代化
  ・日本の朝鮮進出と日清戦争


 〔プロット執筆・監修〕
  第1章 矢口祐人(やぐちゆうじん。東京大学教授)
  第2章 大西克典(おおにしかつのり。川村学園女子大学准教授)
      弓削尚子(ゆげなおこ。早稲田大学教授)
  第3章 小澤一郎(おざわいちろう。東洋文庫研究員)
  第4章 豊岡康史(とよおかやすふみ。信州大学准教授)

 〔カバー・表紙〕近藤勝也(こんどうかつや。スタジオジブリ)
 〔まんが作画〕堤利一郎(つつみりいちろう)
 〔シナリオ〕藤井三打(ふじいさんだ)、堀慎二郎(ほりしんじろう)

2024年10月14日月曜日

【読了】角川まんが学習シリーズ『世界の歴史11 ヨーロッパの自由主義とアジアの動揺』(2021年2月)

   羽田正(はねだまさし。東京大学名誉教授)氏の監修による角川まんが学習シリーズ『世界の歴史11 ヨーロッパの自由主義とアジアの動揺●一八三〇~一八六〇年』(KADOKAWA、2021年2月◇223頁)を読みました。どの章も一度は何かで学んだことのある内容だったので、興味深く読み進めることができました。内容的には、高校で学ぶ世界史をやさしく読み解いた感じなので、どちらかといえば、大人が手軽に世界史を学び直すのに最適であるように感じました。ここから日本の幕末・明治維新に入りましたが、近現代史に10冊かけているのは珍しく、次を読むのが楽しみです。



羽田正(はねだまさし)監修
角川まんが学習シリーズ
『世界の歴史11 ヨーロッパの自由主義とアジアの動揺●一八三〇~一八六〇年』
(KADOKAWA、2021年2月◇223頁)

 第1章 ヨーロッパの進出に揺れる清
  ・三角貿易の拡大とアヘンの密輸
  ・アヘン戦争
  ・太平天国の反乱
  ・日本の開国と明治維新

 第2章 ウィーン体制と諸国民の春
  ・ウィーン体制下のヨーロッパ
  ・ブルジョワジーの台頭と労働者
  ・二月革命と「諸国民の春」
  ・ナポレオン三世の第二帝政

 第3章 科学の発展が変える社会
  ・プロイセンの教育改革
  ・自然科学の発展
  ・ダーウィンと『種の起源』
  ・人文学・社会科学の成立

 第4章 インド大反乱
  ・イギリスによるインド植民地化
  ・インド大反乱とムガル帝国の滅亡
  ・インド国民会議の誕生
  ・東南アジアへ進出するヨーロッパ


 〔プロット執筆・監修〕
  第1章 豊岡康史(とよおかやすふみ。信州大学准教授)
  第2章 弓削尚子(ゆげなおこ。早稲田大学教授)
  第3章 岡本拓司(おかもとたくじ。東京大学教授)
      ・藤井三打(ふじいさんだ)
  第4章 井坂理穂(いさかりほ。東京大学准教授)
      ・堀慎二郎(ほりしんじろう)

 〔カバー・表紙〕近藤勝也(こんどうかつや。スタジオジブリ)
 〔まんが作画〕さのかける
 〔シナリオ〕藤井三打、堀慎二郎

2024年10月11日金曜日

【読了】角川まんが学習シリーズ『世界の歴史10 革命が世界を変える』(2021年2月)

  羽田正(はねだまさし。東京大学名誉教授)氏の監修による角川まんが学習シリーズ『世界の歴史10 革命が世界を変える●一七五〇~一八五〇年』(KADOKAWA、2021年2月◇223頁)を読みました。4分の3はヨーロッパとアメリカの歴史で、残りは中国史。個人的に、個々によく知っている分野だったからか、横の流れが一気につながって、面白く読み進めることができました。マンガだけでおおむね完結するように描かれているので、大きな流れをざっとつかみたい時には有効でした。

 内容的には、小6の歴史、中学の歴史ではほとんど出てこないものばかり。高校の世界史をかなり優しくして20巻のマンガで描いた作品だと思えば、よく出来た企画だと思います。冬に仕事が忙しくなる前に、もう数巻読んでおきたいので、すぐ次に進みます。



羽田正(はねだまさし)監修
角川まんが学習シリーズ
『世界の歴史10 革命が世界を変える●一七五〇~一八五〇年』
(KADOKAWA、2021年2月◇223頁)

 第1章 アメリカ独立革命
  ・北アメリカの十三植民地
  ・ボストン茶会事件
  ・アメリカ合衆国の誕生
  ・西部の発展

 第2章 フランス革命とナポレオン
  ・アンシャン=レジームの崩壊
  ・国王の処刑と第一共和政
  ・皇帝ナポレオン
  ・中南米諸国の独立運動

 第3章 世界を変えた産業革命
  ・技術革新と大量生産
  ・蒸気機関の発展
  ・資本家と労働者
  ・世界の工場イギリス

 第4章 清の隆盛
  ・雍正帝の政治
  ・最大領土を誇る乾隆帝の栄華
  ・清の社会と文化
  ・日本の長崎貿易

 〔プロット執筆・監修〕
  第1章 鰐淵秀一(わにぶちしゅういち。明治大学専任講師)
  第2章 鰐淵秀一(わにぶちしゅういち。明治大学専任講師)
  第3章 鰐淵秀一(わにぶちしゅういち。明治大学専任講師)
  第4章 杉山清彦(すぎやまきよひこ。東京大学准教授)

 〔カバー・表紙〕近藤勝也(こんどうかつや。スタジオジブリ)
 〔まんが作画〕上地優歩(うえじゆうほ)、高橋功一郎(たかはしこういちろう)、日野入緒(ひのいりお)
 〔シナリオ〕こぐれ京(きょう)

2024年10月4日金曜日

【読了】さいとうたかお著『マンガ日本の古典20 太平記 下』(中央公論社、1996年5月)

   さいとうたかお著『マンガ日本の古典20 太平記 下』(中央公論社、1996年5月◇272頁)を読みました。下巻は、

  第十八章 叡山攻防戦ノ事
  第十九章 義貞ノ北国落チノ事
  第二十章 一天両帝、南北京也ノ事
  第二十一章 義貞ノ死、先帝崩御ノ事
  第二十二章 塩冶判官讒死ノ事
  第二十三章 四条縄手ノ合戦ノ事
  第二十四章 観応ノ擾乱ノ事

の七章構成。中巻から続く話の複雑さに、まだすっきりわかったとは言いかねる状態ですが、独特の迫力、魅力を感じることはできました。最初のきっかけとしては十分でしょう。少し時間を置いてから再読しようと思います。『平家物語』よりも独特の毒のある作品のように感じたので、時間をかけて近づいた方が良いでしょう。

 入門編として気になっているのは、同じくマンガ版の横山まさみち著『太平記(一~六)』(講談社、1990年8月~1991年5月)と、現代語訳による平岩弓枝著『太平記』(講談社〔少年少女古典文学館14〕1994年7月)です。近々手に入れる予定。



さいとうたかお著
『マンガ日本の古典20 太平記 下』
(中央公論社、1996年5月◇272頁)



さいとうたかお著
『マンガ日本の古典20 太平記 下
(中公文庫、2000年10月◇272頁)



さいとうたかお著
『ワイド版 マンガ日本の古典20 太平記 下
(中央公論社、2021年3月◇276頁)

2024年10月3日木曜日

【読了】さいとうたかお著『マンガ日本の古典19 太平記 中』(中央公論社、1995年11月)

  先週に続いて、さいとうたかお著『マンガ日本の古典19 太平記 中』(中央公論社、1995年11月◇270頁)を読みました。『平家物語』に比べると複雑でわかりにくい印象。とくに話が後半に入ると、話の主役がどこにいて、どちら方についているのか、わけがわからなくなって来ました。ただ元々複雑でわかりにくい時代ではあるので、『太平記』という文学作品を味読するところから、この時代に入っていくのはありかなと思いました。

 中巻は、

  第十章 帝ノ京還幸ノ事
  第十一章 公家一統ノ政道ノ事
  第十二章 兵部卿親王ノ流刑ノ事
  第十三章 中前代ノ蜂起ノ事
  第十四章 新田、足利ノ確執ノ事
  第十五章 朝敵征討軍ノ下向ノ事
  第十六章 将軍ノ都落ノ事
  第十七章 正成兄弟ノ討死ノ事

の八章構成。初版の単行本で読みました。値段さえ気にならなければ、ワイド版が一番読みやすそうです。



さいとうたかお著
『マンガ日本の古典19 太平記 中』
(中央公論社、1995年11月◇270頁)



『マンガ日本の古典19 太平記 中』
(中公文庫、2000年10月◇272頁)



『ワイド版 マンガ日本の古典19 太平記 中』
(中央公論社、2021年3月◇276頁)