2012年7月28日土曜日

【読了】Mark Twain, The Adventures of Tom Sawyer (PR Level 1)

やさしい英語の本、通算26冊目、
Penguin Readers の Level1から2冊目、

アメリカの小説家
マーク・トウェイン(1835生 1910没)の
名作『トムソーヤの冒険』(1876)を読みました。

昨年9月18日のブログで、
Macmillan Readers の Beginner Level で、
読了したことを報告しておりますので、

リトールド版で2冊目の『トムソーヤ』ということになります。



Mark Twain,
The Adventures of Tom Sawyer

Retold by Jacqueline Kehl
(Penguin Readers Level 1)
(4,003語)


前回のは、8200語でまとめてありました。

今回は、その半分4003語でまとめてありますので、

より一層あっさりと、重要な場面のみ
次から次へと展開していく感じでした。


原作を読む醍醐味からは程遠いのでしょうが、

いきなり原作を読んで、
古典の面白さを了解しうることもまた少ないはずです。


リトールド版で物語のあらすじを知り、
より興味が出てきてから、

改めて原作に挑戦するのも、
読書の方法として「あり」だと思います。


『トムソーヤの冒険』の翻訳は、
手もとのを調べてみたら、5種類ありました。

 柴田元幸 訳(新潮文庫、平成24年6月)
 土屋京子 訳(光文社古典新訳文庫、平成24年6月
 飯島淳秀 訳(講談社青い鳥文庫、平成24年4月。旧版、平成元年7月)
 大久保康雄 訳(新潮文庫、昭和28年10月。改版、平成23年10月)
 石井桃子 訳(上下2巻。岩波少年文庫、平成13年10月。旧版、昭和27年7月)

その他にも、以下のようなものがあります。
(網羅していません。)

 大久保博 訳(角川文庫、平成17年1月)※トウェイン完訳コレクション
 柿沼孝子 訳(彩流社、平成8年1月)※マーク・トウェインコレクション6
 渡辺南都子 訳(上下2巻。童心社 フォア文庫、平成2年9・11月。愛蔵版、平成16年2月)
 岡江鈴江 訳(ポプラポケット文庫、平成17年10月。旧版〔ポプラ社文庫〕昭和54年12月)
 吉田甲子太郎 訳(上下2巻。偕成社文庫、昭和50年11月)
 大塚勇三 訳(福音館文庫、平成16年10月。旧版〔単行本〕、昭和50年10月)

個人的にしっくり来るものを探していたのですが、
最近の土屋京子さんの翻訳が、私にはとてもいい感じでした。

そういえば翻訳の方はずっと昔にしか読んでいないので、
改めて読んでみようと思います。


※計26冊 計215,619語。


2012年7月25日水曜日

【読了】Jules Verne, Twenty Thousand Leagues Under the Sea (PR Level 1)

やさしい英語の本、通算25冊目、
Penguin Readers のLevel 1から1冊目、

フランスの小説家
ジュール・ヴェルヌ(1828生 1905没)による
SF冒険小説の古典『海底二万里』(1870)を読みました。


Jules Verne
Twenty Thousand Leagues Under the Sea

Retold by Fiona Beddall
(Penguin Readers Level1)
(4,402語)


小学生の頃に、
途中まで読んだ記憶があるので、

書名はよく知っていましたが、
話の内容はほとんど忘れておりました。

4000字ではさすがに
手短にすぎる感もありますが、

物語の大まかなあらすじを辿るのには手ごろな長さで、
そういえばこんな話だったなと、

それなりに楽しむことができました。


冒険小説は好きな方ですが、
ある程度、現実味のある話の方が好みに合うようで、

あからさまに空想の世界へと入り込んでいく
SF小説は、それほど読んで来なかったように思います。


でも改めて興味がわいて来ましたので、
どのような翻訳が出ているか調べてみました。

 朝比奈美和子 訳(上下2巻。岩波文庫、平成19年8・9月)
 私市保彦 訳(上下2巻。岩波少年文庫、平成17年8月)
 加藤まさし 訳(講談社青い鳥文庫、平成12年4月)※書名「海底2万マイル」
 大友徳明 訳(上中下3巻。偕成社文庫、平成11年10月)
 江口清 訳(集英社文庫、改訂新版、平成21年4月。
         旧版は平成5年5月)

 石川湧 訳(上下2巻。岩波少年文庫、改版、平成3年7月)
 南本史 訳(ポプラ社文庫、平成元年6月)
 榊原晃三 訳(春陽堂くれよん文庫、平成元年7月)
 荒川浩充 訳(創元SF文庫、昭和52年4月)
 清水正和 訳(上下2巻。福音館文庫、平成17年5月。
          初出は福音館書店、昭和47年10月)※書名「海底二万海里」

 花輪莞爾 訳(上下2巻。角川文庫、平成21年6月。
          旧版は全1巻、昭和38年10月)※書名「海底二万海里」


抄訳でも読みやすい方が良いかと思い、
加藤まさし氏の訳本を購入しましたが、

逆にていねいに3巻本で完訳してある
大友徳明氏の訳本にもひかれています。

近々再読してみたいと思っております。


ヴェルヌの作品は、
他にも『十五少年漂流記』『神秘の島』『八十日間世界一周』など、
優れた作品がたくさんあるので、
読み直していきたいと思います。


※計25冊 計211,616語。

2012年7月9日月曜日

【読了】Frances Hodgson Burnrtt, The Secret Garden (PAR Level 2)

やさしい英語の本、通算24冊目、
Penguin Active Reading の Level 2 から2冊目、

イギリス生まれの小説家
フランシス・ホジソン・バーネット(1849生 1924没)の
小説『秘密の花園』(1909年)を読みました。


Frances Hodgson Burnett
The Secret Garden

Retold by Anne Collins
(Penguin Active reading Level 2)
2009年刊(9,944語)


『秘密の花園』は、
土屋京子さんの翻訳で読み、
美しい自然描写に魅せられて、
大きな感銘を受けた作品です。

人と大自然、というよりも、
より身近なところにある庭園を、

自らの手で耕して、
花を咲かせることから得られる
癒しの効果について、

ちょうど自分でも、庭先で
花や野菜を育てていた時期だったので、
強い共感を持って読み進めることができました。


Penguin Active Reading のリトールド版は、

やさしく書き直されている分、
美しい自然描写の場面はかなり省略されていて、

全体のあらすじを追うには十分ですが、
作品の魅力は半減しているように感じました。

それを補うように、色とりどりの
庭園を描いた美しい表紙、挿絵があって、
全体としては満足できました。


日本語訳は、たくさん出ています。
網羅していませんが、次のようなものがあります。


土屋京子 訳(光文社古典新訳文庫、平成19年5月)
山内玲子 訳(上下2巻。岩波少年文庫、平成17年3月)
野沢佳織 訳(西村書店、平成18年12月、新装版。初出は平成12年5月)
渡辺南都子 訳(上下2巻。童心社フォア文庫、平成4年2・4月)
茅野 美ど里(上下2巻。偕成社文庫、平成1年10月)
吉田勝江 訳(上下2巻。岩波少年文庫、昭和62年2月)
猪熊葉子 訳(福音館文庫、平成15年6月。初出は単行本、昭和54年10月)
谷村まち子 訳(ポプラポケット文庫、平成17年10月。
  初出はポプラ社文庫、昭和53年10月)
岡江鈴江 訳(旺文社文庫、昭和50年1月)
中山知子 訳(上下2巻。講談社青い鳥文庫、平成3年6・7月。
  初出は学習研究社、昭和43年12月)
龍口直太郎 訳(新潮文庫、昭和29年1月、改版)


土屋京子訳しかまだ読んだことがないので、
近々ほかのも読んでみようと思います。


※計24冊 計207,214語。20万語をこえました!