2017年10月23日月曜日

【167冊目】宮沢賢治『セロ弾きのゴーシュ Gorsch the Cellist 』(Ladder Series Level 1)

やさしい英語の本、通算167冊目は、
一つ前のレベルに戻って、
IBCパブリッシング・ラダーシリーズの
レベル1(1000語レベル)の9冊目として、

宮澤賢治(1896年8月-1933年9月)の
短編小説『セロ弾きのゴーシュ』を読みました。

賢治の生前は発表されず、没後間もなく編集された
『宮澤賢治全集 第三巻』(文圃堂書店、1934年10月◇507頁)
に収録されました。


Kenji Miyazawa
(宮澤賢治)
Gorsch the Cellist
(セロ弾きのゴーシュ)

Translated by
Stuart Varnam-Arkin
 and Yoko Toyozaki
(ステュウット A ヴァナーム-アットキン
 とよざきようこ)

〔Ladder Series Level1〕
IBC Publishing,Inc. 2005年8月
4,710語

『風の又三郎』と
『銀河鉄道の夜』が意外に面白かったので、
1つ前のレベルにまでさかのぼって、
宮沢賢治を読んでみることにしました。

『セロ弾きのゴーシュ』も題名だけ知って、
なぜか読まないで来た1冊でした。

先の2冊と比べて短い上、
レベル2よりやさしい英文になっているので、
原文(日本語)なしでも難なく読めましたが、
折角なので原作も一緒に読み進めました。

原作も英訳も、数日かけるまでもなく、
滞りなく読み進めることができました。

音楽と人と動物の関わりについて、
ほのぼのさせられる軽めの楽しいお話でした。

読んですぐに、
強烈な印象を与えられるわけではありませんが、
今後じわじわ効いてきそうな気がします。

さっと読めて、
賢治独特の取っ付きにくさもないので、
最初に読むべき1冊として最適かもしれません。

翻訳は偕成社文庫版を手元に置きました。



宮沢賢治著
『セロ弾きのゴーシュ ―宮沢賢治童話集』
(偕成社文庫、1976年7月。改訂版、1989年9月◇210頁)
 ※「どんぐりとやまねこ」「やまなし」
  「さるのこしかけ」「よだかの星」
  「虔十公園林」「祭りのばん」
  「ざしき童子のはなし」「オツベルとぞう」
  「まなづるとダァリヤ」「いちょうの実」
  「気のいい火山弾」「雨ニモマケズ」
  「セロ弾きのゴーシュ」


※第167冊目。総計1,622,573語。


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