やさしい英語の本、通算168冊目は、
一つ前のレベルに戻って、
IBCパブリッシング・ラダーシリーズの
レベル1(1000語レベル)の10冊目として、
宮澤賢治(1896年8月-1933年9月)の
短編小説『よだかの星』を読みました。
賢治の生前は発表されず、没後間もなく編集された
『宮澤賢治全集 第三巻』(文圃堂書店、1934年10月◇507頁)
に「ぶどしぎ」の題名で収録されたのが初出です。
Kenji Miyazawa
(宮澤賢治)
The Nighthawk Star
(よだかの星)
Retold by
Stuart Varnam-Arkin
and Yoko Toyozaki
(ステュウット A ヴァナーム-アットキン
とよざきようこ)
〔Ladder Series Level1〕
IBC Publishing,Inc. 2005年9月
2,340語
『風の又三郎』と『銀河鉄道の夜』と
『セロ弾きのゴーシュ』に続いてもう一冊、
『よだかの星』を読みました。
もともと短編である上、
レベル1用にやさしく書き直してあるので、
あっという間に読み通せました。
『セロ弾きのゴーシュ』以上に、
シンプルでわかりやすく、悲しい物語でした。
メーセージもはっきりしているので、
4冊読んだ中では一番印象に残りました。
翻訳は偕成社文庫版を手元に置きました。
短い作品なので、絵本などでも楽しめそうです。
宮沢賢治著
『セロ弾きのゴーシュ ―宮沢賢治童話集』
(偕成社文庫、1976年7月。改訂版、1989年9月◇210頁)
※「どんぐりとやまねこ」「やまなし」
「さるのこしかけ」「よだかの星」
「虔十公園林」「祭りのばん」
「ざしき童子のはなし」「オツベルとぞう」
「まなづるとダァリヤ」「いちょうの実」
「気のいい火山弾」「雨ニモマケズ」
「セロ弾きのゴーシュ」
ここまで4冊、
宮沢賢治の英訳を読んできました。
もともと日本語の作品なので、
最初はあえて英語で読まなくてもと思いましたが、
同じ作品を違った言語でながめ直すのは、
作品の違った面を知るいい機会になりました。
これまで食わず嫌いのままでいた
宮沢賢治に親しむいい機会になりました。
※第168冊目。総計1,624,913語。
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