2025年5月30日金曜日

【読了】まんがで読破『明暗』(イースト・プレス、2008年5月)

   今月はあと1冊、書名のみぞ知る夏目漱石(年月~年月)の小説『明暗(めいあん)を、Kindle Unlimited の漫画版で読んでみました。漱石は以前、ホーム社漫画文庫で『三四郎』『それから』『門』を読んで、まずはこの3冊をと思ったものの、結局『三四郎』を読んだ所で止まっております。『明暗』も遺作で未完ということしか知らないのですが、漫画でとりあえず読んでおこうと思います。

夏目漱石(原作)
バラエテティ・アートワークス(漫画)
『まんがで読破 明暗』

(イースト・プレス、2008年5月)
 ※電子版の巻末に「2021年4月1日 電子書籍版改訂」とあり。

『明暗』は『朝日新聞』誌上に1916年5月26日から同年12月14日まで、188回連載された所で漱石が病没したため未完に終わった作品です。単行本は1917年1月に岩波書店から刊行されました。読んでいて、そろそろ話が面白くなってきたな、と思ったところでプツリと物語が途切れてしまうので、この先どうなったのだろう、と思わせられる作品でした。原作はまたいずれ。

2025年5月27日火曜日

【読了】まんがで読破『破戒』(イースト・プレス、2007年7月)

  これも書名のみぞ知る島崎藤村(しまざきとうそん。1872年3月~1943年8月)の小説『破戒(はかい)を、Kindle Unlimited の漫画版で読んでみました。どんな作品なのかも知らなかったのですが、漫画でさっと読めるのなら読んでおこうと思いました。


島崎藤村(原作)
バラエテティ・アートワークス(漫画)
『まんがで読破 破戒』
(イースト・プレス、2007年7月)
 ※電子版の巻末に「2021年4月1日 電子書籍版改訂」とあり。

1906年3月に自費出版された藤村の最初の小説です。1897年に刊行された詩集『若菜集』の「初恋」くらいしか知らなかったので、差別問題に真正面から取り組んだ作品だとは思いませんでした。非難すべき対象がはっきりしているからか、わかりやすい内容で、最後まで興味深く読み進めることができました。明治期の作品であるからか、まだいずれかの党派性に傾くことはなく、今でも読める内容だと思いました。10代くらいで手にしていたら、夢中で読んでいたかもしれません。

2025年5月26日月曜日

【読了】学研まんが『日本の歴史3 奈良の都 奈良時代』(1982年1月)

  Kindle Unlimited で読む漫画版日本史。国学院大学名誉教授・文学博士(※1982年刊行当時)樋口清之(ひぐちきよゆき。1909~1997)監修、大倉元則(まんが)『学研まんが 日本の歴史3 奈良の都 奈良時代』(学習研究社、1982年1月)を読みました。


樋口清之(監修)
大倉元則(まんが)
『学研まんが 日本の歴史3 奈良の都 奈良時代』
(学習研究社、1982年1月)

 1 奈良に都を移す
 2 『古事記』と『万葉集』
 3 聖武天皇と光明皇后
 4 行基と大仏建立
 5 遣唐使と鑑真
 6 地方へ広がる朝廷の力
 7 厳しい税とくずれる班田制
 8 朝廷内部の争いと道鏡

の8章仕立て。こちらも中学の歴史教科書よりはるかに詳しい。高校で習う日本史をやさしく語り直した印象。樋口先生のよく練り込まれた講義を聴く感じで、たいへん勉強になりました。このシリーズは書籍でも揃えてあるので、一度と言わず、今後も繰り返し読みたいです。

 電子版の奥付には(学研教育出版、2011年8月 version1.0発行)と、またAmazonの説明書きには書籍版の「巻頭巻末資料は電子版では未掲載」とありました。

2025年5月25日日曜日

【読了】学研まんが『世界の歴史3 ヘレニズム文明とアレクサンドロス大王の遠征』(1992年10月)

   kindle unlimited で読む漫画版世界史。早稲田大学教授(※1992年刊行当時)長澤和俊(ながさわかずとし。1928~2019)監修、ムロタニツネ象(まんが)『学研まんが 世界の歴史3 ヘレニズム文明とアレクサンドロス大王の遠征』(学習研究社、1992年10月)を読みました。


長澤和俊監修)
ムロタニツネ象(案・構成・まんが)
『学研まんが 世界の歴史3 ヘレニズム文明とアレクサンドロス大王の遠征』
(学習研究社、1992年10月)

 1 アレクサンドロス、出陣
 2 世界のはて、インドへ
 3 東西を結ぶ合同結婚式
 4 大王、バビロンに死す
 5 ヘレニズム文化

の5章仕立て。1から4まで使ってアレクサンドロス大王の遠征について詳しく説明されていました。話題をしぼっているからか流れがつかみやすく、興味深く読み進めることができました。先日読んだ他社の漫画版世界史よりも内容が詳しく、そのまま高校世界史のわかりやすい講義を聴いている気分になりました。

 電子版の奥付には(学研教育出版、2015年3月 version1.0発行)とありました。Amazonの説明書きには、書籍版の「巻頭巻末資料は電子版では未掲載」ともありました。こちらも書籍版は数年前に購入済みです。

2025年5月24日土曜日

【読了】太宰治 著/森禀 画『漫画 人間失格』(文響社、2021年)

  先に「まんがで読破」シリーズの『人間失格』を読んで、想像してたよりあっさりした印象だったことから、一般向けに話を丸くした面があるのではないかと思い、もう1冊 Kindle Unlimited で読める漫画版『人間失格』を試してみることにしました。


太宰治(だざいおさむ)原作
森禀(もりりん)漫画
『漫画 人間失格』
(文響社、2021年5月)

読んでみるとこちらの方がていねいに全部を描いている印象ですが、「まんがで読破」の方も気になるほどの話の脱落があるわけではなく、大筋どちらを読んでも原作の魅力は伝わるように思いました。絵に毒があるのは「まんがで読破」の方。

やはり小説としてしっかり創り込まれていて、破綻のない点が気になりました。
これは人間であることの証明ではないのかと。

2025年5月23日金曜日

【読了】まんがで読破『人間失格』(イートン・プレス、2007年7月)

 Kindle Unlimited で読む 太宰治(だざいおさむ。1909年6月~1948年6月13日)の漫画版、2冊目は『人間失格』を読みました。題名からして読む気が失せてまったく読まずに来ましたが、マンガならすぐに読めるので、この際あらすじだけでも知っておこうと思い、挑戦しました。


太宰治 原作
バラエティ・アートワークス 漫画
『まんがで読破 人間失格』
(イースト・プレス、2007年7月)

 ※電子版の巻末に「2021年4月1日 電子書籍版改訂」とあり。

「人間失格」は雑誌『展望』の1948年6・7・8月号に連載されるとともに、同年7月に未完の小説「グッド・バイ」とあわせて筑摩書房から刊行されました。原稿自体は同年5月に脱稿し、翌6月13日に入水自殺を遂げているので、亡くなる1月前に完成された小説ということになります。

 読んでみると、芥川を読んでいたときのような精神の歪みを微塵も感じさせない、よく創り込まれた小説だと思いました。精神的にはまっとうな人物が、酒とクスリで体を壊し、廃人になっていく様が描かれていました。それなりにおもしろい作品ですが、読むならもう2、30年若いほうが良いような。でもどちらかといえば悪書ではあるので、あらすじだけでもう十分に感じました。


2025年5月22日木曜日

【読了】まんがで読破『斜陽』(イースト・プレス、2008年1月)

  これまで読んで来なかった作品を、マンガであらすじだけでも知られるのなら、良い機会だと思い、芥川龍之介を3冊読んで来ました。意外におもしろかったので、続いて太宰治(だざいおさむ。1909年6月~1948年6月)の小説『斜陽(しゃよう)の漫画版を Kindle Unlimited で読んでみました。破滅的な生き方に気後れをして、太宰は「走れメロス」以外ほぼ縁がありません。文章のうまさが際立っていることは気になりつつも、取っ掛かりをつかめぬまま今に至りました。


太宰治 原作
バラエティ・アートワークス 漫画
『まんがで読破 斜陽』
(イースト・プレス、2008年1月)

 ※電子版の巻末に「2021年4月1日 電子書籍版改訂」とあり。

「斜陽(しゃよう)は雑誌『新潮』の1947年7・8・9・10月号に連載された後、同年12月に単行本として新潮社から刊行され、ベストセラーとなりました。マンガでどんどん読み進められるからか、お昼の連続ドラマを見ているような間隔で、興味深く読み進めることができました。原文で改めて読みたいか、と問われれば、それほどの魅力は感じませんが、実際、何度もテレビドラマや映画にリメイクされているようなので、そちらはいずれ観てみたいと思いました。


2025年5月21日水曜日

【読了】まんがで読破『或阿呆の一生』(イースト・プレス、2009年12月)

   Kindle Unlimited による芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ。1892年3月~1927年7月)の漫画版。3冊目は「或阿呆の一生」「歯車」を収める1冊を読みました。

https://amzn.to/4kohS4c

芥川龍之介 原作
バラエティ・アートワークス 漫画
『まんがで読破 或阿呆の一生』
(イースト・プレス、2009年12月)
 ※電子版の巻末に「2021年7月25日 電子書籍版改訂」とあり。

「或阿呆の一生(あるあほうのいっしょう)は没後間もなく、雑誌『改造』1927年1月号に掲載。もとは51章の短い断片からなる自伝的な作品で、芥川の一生としてマンガでわかりやすく描き直されていました。芥川がここまでの心の闇を抱えて生きていたとは知らなかったので、あらすじだけでも知られて良かったです。好んで自分から読みたいと思う作風ではありませんが、芥川の晩年(とはいえまだ30代前半!)の作品に見られる精神的な歪みがどこから来たのかがわかり、たいへん興味深く読むことができました。

「歯車(はぐるま)」は亡くなる直前、雑誌『大調和』1927年6月号に第一章のみ掲載。没後『文藝春秋』1927年10月号に全章が掲載されました。精神の歪みをそのまま描写してあるので、私は好きではありません。マンガであらすじだけ知られれば十分に感じました。

 晩年の芥川の作品群から感じられる精神の歪みは根の深いもので、そうよそおっていた訳ではないように感じました。

2025年5月20日火曜日

【読了】まんがで読破『羅生門』(イースト・プレス、2007年10月)

   Kindle Unlimited で読める芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ。1892年3月~1927年7月)の漫画版。2冊めは「羅生門(らしょうもん)」「偸盗(ちゅうとう)」「藪の中(やぶのなか)」の3作を収める1冊を読みました。


芥川龍之介 原作
バラエティ・アートワークス 漫画
『まんがで読破 羅生門』
(イースト・プレス、2007年10月)
 ※電子版の巻末に「2021年4月1日 電子書籍版改訂」とあり。

「羅生門(らしょうもん)」は雑誌『帝国文学』の1915年11月号に発表された後、1917年5月に刊行された第1短編集『羅生門』(阿蘭陀書房)に収録されました。「偸盗(ちゅうとう)」は雑誌『中央公論』1917年4・6月号に発表されました。「藪の中(やぶのなか)」は雑誌『新潮』の1922年1月号に発表された後、1923年3月に刊行された短編集『将軍』(新潮社)に収録されました。

「羅生門」はさすがによく出来た作品。その続編ともいえそうな「偸盗」という作品があることは初めて知りました。この2作はぜひ原作で読み返してみたいと思いました。「藪の中」は、代表作の1つと言われているそうですが、多少入り組んだところがあって、原文だとわかりにくそう。とりあえず大体のストーリーが知られて助かりました。



2025年5月19日月曜日

【読了】マンガで読む名作『地獄変・河童』(日本文芸社、2009年7月)

  Kindle Unlimited で芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ。1892年3月~1927年7月)の漫画版はないかと探してみました。数学者岡潔(おかきよし。1901年4月~1978年3月)のエッセイで芥川龍之介を絶賛するのを見て以来、たびたび読む機会を持っているものの、いまださほどの魅力は感じられずに、読まずじまいの作品が多数。いっそ漫画でストーリーだけでも知られればと思い、手に取ってみました。


芥川龍之介 原作
地引かずや(じびきかずや)漫画
『マンガで読む名作 地獄変・河童』
(日本文芸社、2009年7月)

「地獄変(じごくへん)」は1918年5月1日から22日まで『大阪毎日新聞』『東京日日新聞』誌上に連載された後、翌年1919年1月に刊行された第3作品集『傀儡師(かいらいし)』に収録された作品。「河童(かっぱ)」は雑誌『改造』の1927年3月号に掲載された作品です。

 どちらもあまり好きではない作風。でも「地獄変」は本来、絵では描けないはずのものを文学に落とし込んでいるので、原作のほうが凄みを感じられるように思いました。「河童」はマンガで読めば十分な印象。ユーモアよりも、当時の追い詰められた作者の精神が映し出されているようで、その点興味を唆られる作品でした。

2025年5月18日日曜日

【読了】学研まんが『世界の歴史2 ギリシア文明とペルシア帝国の興亡』(1992年9月)

  kindle unlimited による漫画版世界史。早稲田大学教授(※1992年刊行当時)長澤和俊(ながさわかずとし。1928~2019)監修、ムロタニツネ象(まんが)『学研まんが 世界の歴史2 ギリシア文明とペルシア帝国の興亡』(学習研究社、1992年9月)を読みました。


長澤和俊監修)
ムロタニツネ象(案・構成・まんが)
『学研まんが 世界の歴史2 ギリシア文明とペルシア帝国の興亡』
(学習研究社、1992年9月)

 1 エーゲ文明おこる
 2 ギリシアの発展
 3 アッシリア帝国の嵐
 4 ペルシア大帝国
 5 東西対決ペルシア戦争
 6 アレクサンドロスの登場

の6章仕立て。漫画とともに文字の情報量もかなり多く、疎い分野だったので読み通せるか心配でしたが、電子版の恩恵か、一度に1、2章は難なく進んで数日で読み終えることができました。内容的には、最近のものよりよく練り込まれている印象。高校や予備校で学ぶ世界史の基本が、豊富な地図とともに学べるので、たいへん勉強になりました。中学生くらいまでにこのシリーズに出会っていたら良かったな。

 電子版の奥付には(学研教育出版、2015年3月 version1.0発行)とありました。Amazonの説明書きには、書籍版の「巻頭巻末資料は電子版では未掲載」ともありました。書籍版は数年前に購入済み。


2025年5月17日土曜日

【読了】学研まんが『日本の歴史2 大和の国ぐに 大和時代』(1982年1月)

  Kindle Unlimited で読む漫画版日本史。国学院大学名誉教授・文学博士(※1982年刊行当時)樋口清之(ひぐちきよゆき。1909~1997)監修、原島サブロー(まんが)『学研まんが 日本の歴史2 大和の国ぐに 大和時代』(学習研究社、1982年1月)を読みました。


樋口清之(監修)
原島サブロー(まんが)
『学研まんが 日本の歴史2 大和の国ぐに 大和時代』
(学習研究社、1982年1月)

 1 大和朝廷と国土の統一
 2 古墳文化
 3 蘇我と物部の争い
 4 聖徳太子の登場
 5 聖徳太子の政治
 6 大化の改新
 7 壬申の乱
 8 大宝律令ができる

の8章仕立て。漫画だけでなく文字の情報量がかなり多く、中学の歴史教科書よりはるかに詳しい。高校で習う日本史をやさしく一般向けに語り直した印象。よく練り込まれたわかりやすい講義を聴く感じで、たいへん参考になりました。

 電子版の奥付には(学研教育出版、2011年5月 version1.0発行)と、またAmazonの説明書きには書籍版の「巻頭巻末資料は電子版では未掲載」とありました。

2025年5月14日水曜日

【読了】角川まんが学習シリーズ『日本の歴史2 飛鳥朝廷と仏教』(2015年6月)

  山本博文(やまもとひろふみ。東京大学教授 ※2015年当時)氏の監修による角川まんが学習シリーズ『日本の歴史2 飛鳥朝廷と仏教 ●飛鳥~奈良時代』(KADOKAWA、2015年6月◇223頁)を読みました。偶然30年以上前の「学研まんが 日本の歴史」シリーズも一緒に読み始めることになったので、混乱しないか心配でしたが、おもむきがまるで違うので、どちらも興味深く読み進められています。最近の「角川まんが学習シーズ 日本の歴史」のほうが内容的にやさしく、多少物足りない印象もあるのですが、大きな流れをざっとつかむのにはこのほうが適しているのかもしれません。

https://amzn.to/43hWhUa

山本博文(やまもとひろふみ)監修
『日本の歴史2 飛鳥朝廷と仏教 ●飛鳥~奈良時代
(KADOKAWA、2015年6月◇223頁)

 第1章 仏教伝来と聖徳太子
  ・物部氏と蘇我氏の対立
  ・広がる仏教
  ・聖徳太子と新しい制度
  ・遣隋使 小野妹子

 第2章 大化の改新
  ・蘇我氏の繁栄
  ・中大兄皇子と中臣鎌足
  ・改新の詔
  ・白村江の戦い

 第3章 律令国家を目ざして
  ・壬申の乱
  ・律令国家のはじまり
  ・大宝律令
  ・平城京の完成

 第4章 奈良の都と大仏建立
  ・長屋王の変
  ・大仏の開眼
  ・遣唐使と鑑真
  ・称徳天皇と道鏡

2025年5月7日水曜日

【読了】学研まんが『日本の歴史1 日本のあけぼの 原始時代』(1982年1月)

  世界史と合わせて日本史の方も。

 国学院大学名誉教授・文学博士(※1982年刊行当時)樋口清之(ひぐちきよゆき。1909~1997)監修、伊東章夫(まんが)『学研まんが 日本の歴史1 日本のあけぼの 原始時代』(学習研究社、1992年7月)を読みました。


 1 縄文時代の発見
 2 縄文時代のくらし
 3 金属器といねが伝わる
 4 登呂の村見学
 5 弥生時代のくらし
 6 村から国へ
 7 邪馬台国と卑弥呼

の7章仕立て。こちらも漫画とともに文字の情報量がかなり多く、中学の歴史教科書よりはるかに詳しい。昔懐かしい樋口清之氏の監修だからか、説明が腑に落ちる内容で、わかりやすく感じました。3日ほどで楽々読み切ることができました。

 電子版の奥付には(学研教育出版、2011年5月 version1.0発行)とあり、Amazonの説明書きには書籍版の「巻頭巻末資料は電子版では未掲載」とありました。こちらは書籍版もすでに購入済なので、近々「巻頭巻末資料」にも目を通しておこうと思います。

2025年5月5日月曜日

【読了】学研まんが『世界の歴史1 古代文明のおこりとピラミッドにねむる王たち』(1992年7月)

 十年ほど前に古本屋で偶然1冊手にしてみると意外によく出来た内容だったので、いずれ読もうと少しずつ買い揃えていました。最近 kindle unlimited に全巻入ったのを知り、しばらくこちらの『学研まんが 日本の歴史』と『学研まんが 世界の歴史』を読み進めることにしました。

 まずは世界史の方から。早稲田大学教授(※1992年刊行当時)長澤和俊(ながさわかずとし。1928~2019)監修、ムロタニツネ象(まんが)『学研まんが 世界の歴史1 古代文明のおこりとピラミッドにねむる王たち』(学習研究社、1992年7月)を読みました。


 1 人類が出現する前
 2 人類の登場
 3 メソポタミア文明
 4 エジプト文明
 5 ユダヤ教の成立

の5章仕立て。漫画とともに文字の情報量もかなり多く、最近のものに比べて読みでがある印象でしたが、文字だけの概説書に比べれば十分読みやすく、週末だけで1冊読み終えていました。

 電子版の奥付には(学研教育出版、2015年3月 version1.0発行)とあり、Amazonの説明書きには書籍版の「巻頭巻末資料は電子版では未掲載」ともあったので、手持ちの書籍版を参照しようと思ったら、第1巻だけ未購入でした。手元に置いておきたいので、近々手に入れる予定。