やさしい英語の本、通算48冊目、
Penguin Readers の Level 2の7冊目は、
イギリス領インドの大都市ボンベイに生まれた
イギリスの小説家、
ラヤード・キップリング(1865.12-1936.1)の
小説『ジャングル・ブック』(1894・95年刊)を読みました。
Rudyard Kipling
The Jungle Book
Retold by David Ronder
(Penguin Readers Level 2)
2000年刊(8,298語)
『ジャングル・ブック』の題名は、
子どものころから知っていました。
恐らく1967年10月に公開された
同名のディズニー映画の影響だと思いますが(日本公開は1868年8月)、
私が生まれる数年前のことなので、
映画を実際に観た記憶はありません。
2003年に『ジャングル・ブック2』も公開されていますが、
日本未公開のためか、気に留めることはありませんでした。
最近、金原瑞人氏の翻訳による
美しい表紙の2冊を手に取る機会があり、
読んでみようと思っていたところ、
やさしい英語でも読めることを知り、
先にリトールド版のほうを読んでみることにしました。
金原瑞人訳(第Ⅰ・Ⅱ部 計2冊。偕成社文庫、平成2年7月)
ジャングルで、
狼に育てられた少年と、
黒豹に熊、蛇、猿、虎といった
さまざまな動物たちとの交流、
村に戻った少年と村人たちとの交流が、さまざまな側面から描かれています。
一つの長大な物語ではなく、
短編をいくつか書き連ねていくうちに
緩やかな統一感が生まれた感じの作品です。
動物と会話できる少年の目から見た動物たちの世界、
狼に育てられた少年の目から見た人間の世界という、
ふつうではありえないユニーク視点をもったお話です。
子供のころにアニメを観て、
それから訳本を紐解いていたら、
自分にとって大きな存在になっていたかもしれないと思いました。
大人の私が読むと、
やはり多少の違和感があったことは告白しておきます。
小学生くらいまでに読んでおきたかったなと思いました。
邦訳は詳しく調べていませんが、
それほど出ていないようです。
木島始 訳(福音館書店、昭和54年7月)
西村孝次 訳(角川文庫、改版、平成7年2月)
西村孝次 訳(正続 計2冊、学研世界名作シリーズ、昭和49年)
岡田好恵 訳(講談社青い鳥文庫、平成13年11月)
足沢良子 訳(ぎょうせい、少年少女世界名作全集、新装版、平成7年2月)
もう少し調べてから、またアップします。
※48冊目。計388,221語
※Wikipediaの「ラヤード・キップリング」「ジャングル・ブック」の項目を参照。