2015年5月18日月曜日

【読了】Jake Ronaldson, The Thomas Edison Story (LS Level1)

やさしい英語の本、通算105冊目!は、

アイビーシーパブリッシング、
ラダーシリーズのレベル1(1,000語レベル)8冊目として、

英語学習者向けに
やさしい英語の本を執筆されている
ジェイク・ロナルドソン氏による

アメリカ合衆国の発明家
トーマス・エジソン(1847.2-1931.10)の伝記を読みました。


Jake Ronaldson
The Thomas Edison Story

〔Ladder Series Level1〕
IBC Publishing,Inc. 2011年10月
10,610語

エジソンの伝記は、
小学生のころに漫画版で読み、
大きな影響を受けました。

電球や電話機、蓄音機や映写機を発明した人
というだけで十分に興味深かったのですが、

子供の頃の変わったエピソードの数々に夢中になって、
小中学校で習う理科への興味を大きく掻き立てられたのを覚えています。


久しぶりに読んだエジソンの伝記でしたが、
意外に詳しいところまで良くまとまっていて、
興味深く読み進めることができました。

文法的にはやさしいのですが、

発明の内容を説明するところは
ふつうの中学英語では習わない単語が使われているので、
理科的な内容に興味がないと難しく感じるかもしれません。


エジソンは
子供の頃から何にでも興味をもち、
自分で試してみないと気が済まない性格で、

正規の学校とは折り合いが悪かったものの、
元教師だった母のもとで勉強していくうちに、

化学や物理に大きな関心を覚え、
自分の実験室をもたせてもらい、
さまざまな実験を繰り返すようになったそうです。

その後、
電球や電話機、蓄音機、映写機など、
さまざまなものを発明していくようになるわけですが、

幼いころから商才に優れたところがあって、
自ら学ぶためのお金を自分でどんどん稼いでいくところ、

いくら失敗してお金がなくなってしまっても、

悩む暇があったら働け働けで、
生涯自分に興味のあることを追求し続けたところなど、

アメリカ的な「自助」の精神にあふれていて、
今回改めてその生き方に感銘を受けました。


そして母は強しというか、
幼い時期によき師(エジソンの場合は母親)に出会えるかどうかは、
彼には決定的に大切だったように感じました。


  ***

子供向けの伝記を、
3種類手に入れたので紹介しておきます。

一番簡単で(総ルビ付き)、
小学校3・4年くらいから読めそうなのが、
桜井信夫(さくらいのぶお)氏の伝記です。


桜井信夫著
『エジソン』
(ポプラポケット文庫、2009年7月)
 ※初出はポプラ社〔おもしろくてやくにたつ子どもの伝記10〕1998年10月。

大人が読むには若干物足りないのですが、

重要な事柄を踏まえつつ、
120頁ほどであっさり読み切れるので、
エジソンについて取り急ぎ知りたい時にはお薦めです。


ただもし1冊だけ選ぶとすれば、
崎川範行(さきかわのりゆき)氏の伝記をお薦めします。


崎川範行著
『エジソン』
(講談社 火の鳥伝記文庫2、1981年11月)

桜井氏の2倍の文量(240頁ほど)で
その分内容が詳しくなっていますが、

総ルビ付きなので
小学校5・6年くらいから読めるでしょう。

図や写真も多く、
全体のバランスも良く取られていると思います。


あと1冊、
大野進(おおのすすむ)氏の伝記もよく出来ていて、
この3冊の中では一番詳しいです。


大野進(おおのすすむ)著
『世界の伝記6 エジソン』
(ぎょうせい、1981年11月)
 ※「新装世界の伝記」として1995年2月に再刊。

内容的には小学生から読めるはずですが、
残念ながらほとんどの漢字にフリガナがふられていないので、
中学生からでないと難しいように思います。

また最近のものよりも、
若干多めに漢字が使われているので、

中学生でも、
漢字が苦手だと読み切らないかもしれません。

表紙のカッコ良さは3冊中際立っているので、
一般の大人が読むのに適しているようにも思いました。


※通算105冊目。計831,777語。

※Wikipediaの「トーマス・エジソン」を参照。

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