2017年3月20日月曜日

M・K・ローリングス著『子鹿物語』翻訳目録(抄)

M・K・ローリングス著『子鹿物語』翻訳目録(抄)

〔凡例〕
 ・1949年6月に日本公開された映画『子鹿物語』が画期になっているので、
  その前後で大きく2つに分けた上で、後半を10年毎に細分した。

 ・完訳か抄訳か翻案かの判断は、主観の入る余地があるので、
  一応の目安として頁数の規模によって3つに分類した。
   ◎…400頁以上/◯…200頁以上400頁未満/◇…200頁未満

 ・Amazon日本の古本屋国立国会図書館CiNii の4つの検索を
  主に使用し、安価なものは自費で購入した。現在、大学図書館等で
  調査を行う時間的な余裕がないので、直接確認できていない資料が多い。
  確認次第、適宜修正を加えていく予定である。


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【1】映画『子鹿物語』日本公開(1949年6月)以前の翻訳(抄)

 ◎加藤賢蔵(かとうけんぞう)訳
  『イアリング』
   (青年書房、1939年8月10日◆642頁)☆購入済。

 ◎大久保康雄(おおくぼやすお)訳
  『一歳仔(イヤリング)』
   (三笠書房、1939年8月25日◆491頁)☆購入済。
   ※『イヤリング(1・2)』
     (日比谷出版社、1949年9月◆281・328頁)
   ※『仔鹿物語』
     (三笠書房〔百万人の世界文学1〕1953年◆351頁)
   ※『仔鹿物語(上・下)』
     (角川文庫、1954年◆313・301頁)
   ※『子鹿物語』
     (平凡社〔世界名作全集32〕1960年12月◆588頁)
   ※『子じか物語』
     (小学館〔少年少女世界名作文学全集45〕1964年◆315頁)
   ※「子じか物語」
     (小学館〔少年少女世界の名作文学17 アメリカ編8〕1967年
       ◆103-284頁〔計182頁〕)
   ※『子鹿物語(上・中・下)』
     (偕成社文庫、1983年11月◆319・280・294頁)☆購入済。

 ◎新居格(にいいたる)訳
  『イアリング』
   (四元社、1939年9月◎580頁)
   ※『イアリング 決定版』
     (洛陽書院、1941月7月◆580頁)☆購入済。

  〔決定版の刊行年月について〕
   国立国会図書館の検索には1940年(昭和15年)7月の刊行とあり、
   決定版の前書き「改版に際して」にも「昭和十五年六月」の日付があるが、
   決定版の巻末には「昭和十六年七月十二日発行」とある。
   原稿が完成してから、発行まで1年かかるとは考えにくいが、
   十五年を十六年とミスするとも考えにくい。
   ここでは私が所有している版に従い、1941年(昭和16年)7月の発行とした。

 ◯上田總(うえださとし)訳
  『名作物語 イアリング〔一年仔〕』
   (明窓社、1939年11月◆338頁)☆購入済。

 ◎山屋三郎(やまやさぶろう)訳
  『イアリング(上・下)』
   (新潮文庫、1940年5・6月◆計666頁)☆購入済。
   ※『仔鹿物語 ― イアリング(上・下)』
     (新潮文庫、1951年◆297・369頁)
   ※「仔鹿物語」
     (荒地出版社〔現代アメリカ文学全集11〕1958年3月
      ◆3-358頁〔計355頁〕)

 ◯鮎沢浩(あゆざわひろし)訳
  『森の仔鹿』
   (大道書房、1940年12月◆229頁)

 ◇鮎沢浩(あゆざわひろし)訳
  『仔鹿物語』
   (内田書店〔少年少女世界名作選3〕1946年9月◆69頁)

 ◯南郷太郎(なんごうたろう)訳
  /池内岳彦(いけうちたけひこ)絵
  『仔鹿と少年』
  (大雅堂、1949年4月◆206頁)

 ◇赤坂一郎(あかさかいちろう)訳
  『子鹿物語』
   (国際出版社〔アメリカ映画シナリオ・シリーズ16〕1949年6月◆20頁)


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【2】映画『子鹿物語』日本公開(1949年6月)以後の翻訳(抄)

〔a〕1960年まで

 ◇吉田甲子太郎(よしだきねたろう)文
  /小磯良平(こいそりょうへい)絵
  『仔鹿物語 ―イアリング』
   (新潮社〔世界の絵本16〕1951年12月◆80頁)

 ◇大木惇夫(おおきあつお)文
  /川本哲夫(かわもとてつお)絵
  『子鹿ものがたり ―イヤ・リング』
   (日本書房〔世界童話文庫〕1952年◆64頁)

 ◯那須辰造(なすたつぞう)訳
  /谷俊彦(たにとしひこ)絵
  『子じか物語』
   (講談社〔世界名作全集63〕1953年◆352頁)
   ※石田武雄(いしだたけお)絵
    『子じか物語』
     (講談社〔世界名作全集22〕1966年9月◆272頁)

 ◯吉田甲子太郎(よしだきねたろう)訳
  「子じか物語」
   (創元社〔世界少年少女文学全集10、アメリカ編4〕1954年2月
    ◆7-152頁〔計146頁〕)

 ◯小出正吾(こいでしょうご)訳
  /松田文雄(まつだふみお)絵
  『子じか物語』
   (偕成社〔児童名作全集17〕1956年◆214頁)

 ◇白木茂(しらきしげる)訳
  /谷俊彦(たにとしひこ)絵
  『子じか物語』
   (講談社の絵本167、1956年◆44頁)

 ◯村岡花子(むらおかはなこ)訳
  『子じか物語』
   (日本書房〔小学文庫3・4年〕1958年◆234頁)

 ◯富沢有為男(とみさわういお)訳
  『子鹿物語』
   (偕成社〔児童世界文学全集5〕1960年10月◆370頁)

 ◯吉田甲子太郎(よしだきねたろう)訳
  /野々口重(ののぐちしげる)絵
  『子じか物語』
   (東京創元社〔世界少年少女文学全集13〕1960年◆244頁)

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〔b〕1961から1970年まで

 ◇安藤一郎(あんどういちろう)訳
  「子じか物語」
   (講談社〔少年少女世界文学全集15、アメリカ編5〕1961年11月
    ◆9-150頁〔計142頁〕)

 ◯岡上鈴江(おかのうえすずえ)訳
  /山中冬児(やまなかふゆじ)絵
  『子鹿物語』
   (岩崎書店〔世界少女名作全集30〕1964年◆224頁)

 ◇阿部知二(あべともじ)訳
  「子ジカ物語」
   (講談社〔少年少女新世界文学全集11,アメリカ古典編4〕1965年7月
    ◆181-320頁〔計140頁〕)

 ◎繁尾久(しげおひさし)訳
  『子鹿物語(上・下)』
   (旺文社文庫、1968年8月◆320・340頁)
   ※『子鹿物語』
     (講談社文庫、1983年3月◆312・316頁)☆購入済。

 ◯杉木喬(すぎきたかし)訳
  『子鹿物語』
   (ポプラ社〔世界の名著36〕1969年3月◆334頁)

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〔c〕1971から1980年まで

 ◇小林純一(こばやしじゅんいちろう)文
  /柏村由利子(かしむらゆりこ)絵
  『子鹿物語』
   (世界文化社〔世界の名作12〕1972年5月◆83頁)
   ※『子鹿物語』
     (世界文化社〔世界の名作11〕2001年7月◆83頁)

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〔d〕1981年から1990年まで

 ◯阿部知二(あべともじ)訳
  /かみやしん絵
  『子鹿物語』
   (講談社青い鳥文庫、1984年2月◆277頁)☆購入済。

 ◯永井萌二(ながいほうじ)訳
  『子鹿物語』
   (ぎょうせい〔少年少女世界名作全集23〕1983年5月◆204頁)
   ※『子鹿物語』
     (ぎょうせい〔新装 少年少女世界名作全集23〕1995年2月◆204頁)

 ◇まだらめ三保(みほ)文
  /村井香葉(むらいかよ)絵
  『子鹿物語』
   (ポプラ社〔こども世界名作童話35〕1989年1月◆141頁)

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〔d〕1981年から1990年まで
〔e〕1991年から2000年まで
〔f〕2001年から2010年まで

 ◎土屋京子(つちやきょうこ)訳
  『鹿と少年(上・下)』
   (光文社古典新訳文庫、2008年4月◆420・434頁)☆購入済。
   ※『仔鹿物語(上・下)』
     (光文社古典新訳文庫、2012年11月◆同じ頁数)

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