やさしい英語の本、通算153冊目は、
ペンギン・リーダーズのレベル3(1200語レベルの)の17冊目として、
1999年12月に設立されたNPO
「ルーム・トゥ・リード(Room to Read)」の創設者
ジョン・ウッド(Jhon Wood, 1964- )氏が、
42歳の時(2006)に刊行された著書
『世界を変えるためにマイクロソフトを辞めた
Leaving Microsoft to Change the World 』
を読みました。
John Wood
Leaving Microsoft to Change the World
Retold by Chris Rice
〔Penguin Readers Level 3〕
This edition first published by Pearson Education Ltd 2011
14,017語
本書は、原著刊行の翌年、
矢羽野薫(やはのかおる)氏による日本語訳が刊行されていますが、
今回やさしい英語版を手にするまで、まったく知りませんでした。
ジョン・ウッド著/矢羽野薫訳
『マイクロソフトでは出会えなかった天職 ―僕はこうして社会起業家になった』
(ランダムハウス講談社、2007年9月)
※ダイヤモンド社(2013年4月)より再刊。
ジョン・ウッド氏は、
アメリカ合衆国イリノイ州にある名門私立大学
ノースウェスタン大学のケロッグ経営大学院でMBA(経営学修士)を取得後、
数年の銀行勤務をへて、マイクロソフト社に入社。
30代前半で国際部門の要職につき、オーストラリアと中国に赴任。
大中華圏の事業開発担当の重役を務めていた時に、
途上国の子供に生涯の教育という贈り物を届け、
貧困のサイクルを断ち切りたい、
という強い思いのもと、マイクロソフト社を辞めて、
1999年末にNPO「ルーム・トゥ・リード」を設立された方だそうです。
(以上、カバー扉の「著者紹介」を参照)
学業を修め、
将来有望な企業に就職した有能な人物が、
それまでに築き上げた地位と名誉を捨てて、
まったく新しい世界を切り開き、
一定の成功を収めていく過程を描いた物語です。
実際に、
彼の思いに多く企業や個人が共鳴し、
行動に移せるだけのお金が集まり、
ネパール、ベトナム、カンボジアなど途上国の子供たちに、
たくさんの本を贈り、図書館や学校を建て、
女子への奨学金を給付していくなど、
教育の面で目を見張る成果を上げられているわけなので、
ウッド氏が何を考え、
どのように行動し、結果を出して来たのか、
とても興味がわきました。
やさしい英語版でも十分魅力は伝わりますが、
より詳しく知りたいこともたくさん出て来たので、
全訳のほうを手に入れ、読んでみようと思います。
彼がどのようにお金を集め、
莫大な資金を管理していたのか。
非営利団体とはいえ、
一定の報酬を得ないことには生活できないはずなのですが、
正当な報酬の額とは何を基準に決められるのか。
NPOについて、どちらかといえば
政治的に偏向している団体が多いイメージがあって、
あまり興味がなかったのですが、
それこそ偏向した見方でもあるので、
まずはきちんと調べて、現状を把握してみようと思いました。
※第153冊目。総計1,412,726語。
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