2017年11月16日木曜日

【169冊目】Louisa May Alcott, Little Women (Ladder Series Level 2)

やさしい英語の本、通算169冊目は、
元のレベルに戻って、
IBCパブリッシング・ラダーシリーズの
レベル2(1300語レベル)の7冊目として、

アメリカの作家
ルイーザ・メイ・オルコット(1832年11月- 1888年3月)の
『若草物語 Little Womenを読みました。

ルイーザ35歳の時(1868年10月)に出版された作品です。


Louisa May Alcott
Little Women

Retold by Ron Davidson

〔Ladder Series Level 2〕
IBC Publishing,Inc. 2005年8月
25,960語


2011年10月
マクミラン・リーダーズの
レベル2(600語レベル 7,092語)、

2013年1月
ペンギン・アクティブ・リーディングの
レベル1(300語レベル 3,552語)

で読んで以来、
やさしい英語で3回目の
『若草物語』となりました。


掛川恭子氏による全訳も読み終えているので、
既知のストーリーを思い出しながら、
楽しんで読み進めることができました。

やさしい英語なので、
原文はかなり圧縮されているのですが、
25,000語あるので、章立てはほぼそのまま、
原著通りにあらすじを追うことができました。


古き良き時代の
アメリカの理想的な家庭像が反映されていて、
翻訳によっては少し堅苦しく感じることもあるのですが、

少し読み進めていると、
枠からはみ出ようとするオルコットの
自由な精神が感じ取れて、
他でない面白さが味わうことができました。


  ***

翻訳は、
最新の麻生久美(あそうくみ)氏の
光文社古典新訳文庫も手に入れてみました。


麻生久美(あそうくみ)訳
『若草物語』
(光文社古典新訳文庫、2017年10月)

ふつうに読みやすい翻訳だと思いますが、
改めて掛川恭子(かけがわやすこ)訳をひっぱり出して比べてみると、
掛川訳のほうが圧倒的に読みやすい訳文でした。

読みやすさを重視する方には、
これまで通り掛川訳をお薦めします。

掛川恭子(かけがわやすこ)訳
『若草物語』
(講談社文庫、1993年8月)

ただ掛川訳は古本でしか手に入りません。
現役の翻訳で一番読みやすいのは、
中山知子(なかやまともこ)訳だと思います。


中山知子(なかやまともこ)訳
『若草物語』
(講談社青い鳥文庫、新装版、2009年3月)

原著の冗長なところを多少わかりやすく刈り込んでいるので、
完訳とはいえませんが、わかりやすさでは一番です。

原著の内容が8、9割伝われば十分と考えるなら、
中山訳で十分かもしれません。


※第169冊目。総計1,650,873語。


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