アメリカ合衆国の作家
ライマン・フランク・ボーム
(Lyman Frank Baum, 1856年5月15日-1919年5月6日)が著した
小説『オズの魔法使い The Wonderful Wizard of Oz 』は、
著者44歳の時(1900年5月)に初めて出版されました。
有名な作品なので、
翻訳も早くからたくさん出ているのだろうと思い込んでいたのですが、
意外や意外、出版から半世紀をへた1951年まで、
邦訳が出た形跡は見つかりませんでした。
(調査にそれほど時間をかけていないので、
間違っているかもしれません。今後、
探しもれが見つかり次第、適宜修正していきます。)
『オズの魔法使い』といえば、
ヴィクター・フレミング
(Victor Fleming, 1889-1949)監督のもと
アメリカ合衆国で製作され、
1939年8月に公開された映画が有名ですが、
この映画が日本で公開されたのは、
米国公開から15年をへた1954年12月のことでした。
翻訳が増えてくるのは、
明らかに日本での映画公開の後からなので、
日本の国民のとって、
『オズの魔法使い』が周知の作品になったのは、
日本では1954年に公開された米国映画がきっかけだったようです。
***
岸なみ(きしなみ)訳
小坂茂(こさかしげる)絵
『オズの魔法つかい』
(講談社〔世界名作童話全集30〕1951年12月◇166頁)
⇒熊田千佳慕(くまだちかぼ)絵
『オズの魔法つかい』
(講談社〔講談社の絵本141〕1955年*月◇48頁)
山下寛(やましたひろし)絵
『オズの魔法使い』
(鈴木出版、1955年1月◇96頁)
川端康成(かわばたやすなり)訳
横田昭次(よこたしょうじ)絵
『オズのまほうつかい』
(宝文館〔世界幼年文学全集7〕1957年*月◇229頁)
⇒横田昭次(よこたしょうじ)絵
『おずのまほうつかい』
(岩崎書店〔世界のひらがな童話18〕1965年*月◇229頁)
奈街三郎(なまちさぶろう)訳
桜井誠(さくらいまこと)絵
『オズの魔法つかい』
(偕成社〔児童名作全集69〕1958年1月◇200頁)
渡辺茂男(わたなべしげお)訳
桜井誠(さくらいまこと)絵
「オズのまほうつかい」
(講談社〔世界名作童話全集14〕1963年1月◇170頁)
※併せて「リーマスじいやのお話」を収録。
山本藤枝(やまもとふじえ)訳
小野木学(おのぎまなぶ)絵
『オズのまほうつかい』
(偕成社〔世界のどうわ3〕1964年*月◇124頁)
石坂洋次郎(いしざかようじろう)編集
「オズの魔法使い」
(小学館〔少年少女世界の名作文学13 アメリカ編4〕1966年1月◇493頁)
※併せて「少女パレアナ」「モヒカン族の最後」
「ホイットマン詩」「ケティ物語」を収録。
⇒石坂洋次郎(いしざかようじろう)
・村岡花子(むらおかはなこ)編集
「オズの魔法使い」
(小学館〔少年少女世界の名作文学7 アメリカ編4-5〕1977年5月◇967頁)
※併せて「少女パレアナ」「モヒカン族の最後」
「ホイットマン詩」「ケティ物語」「小公子」
「小公女」「秘密の花園」「ワンダーブック」を収録。
高杉一郎(たかすぎいちろう)訳
「オズの魔法使い」
(河出書房〔少年少女世界の文学13〕1967年11月◇326頁)
※併せて「あしながおじさん」「ドリトル先生航海記」を収録。
⇒『オズの魔法使い』
(河出書房新社〔世界文学の玉手箱19〕1995年1月◇160頁)
土屋由岐雄(つちやゆきお)訳
西村保史郎(にしむらやすしろう)絵
『オズの魔法つかい』
(偕成社〔カラー版・世界の幼年文学9〕1968年2月◇126頁)
谷真介(たにしんすけ)訳
小野木学(おのぎまなぶ)絵
『オズのまほうつかい』
(偕成社〔名作アニメート絵話5〕1968年*月◇37頁)
上崎美枝子(うえざきみえこ)訳
赤坂三好(あかさかみよし)絵
「オズの魔法使い」
(小学館〔少年少女世界の名作11 アメリカ編1〕1973年7月◇357頁)
※併せて「タイタニック号の最期」「インディアン民話」
「恐竜探検隊」「トム・ソーヤーの冒険」を収録。
佐藤高子(さとうたかこ)訳
『オズの魔法使い』
(早川書房〔ハヤカワ文庫〕1974年11月◇258頁)
谷本誠剛(たにもとせいごう)訳
『オズの魔法使い』
(国土社〔国土社版 世界の名作7〕1978年2月◇237頁)
⇒『オズの魔法使い』
(国土社〔世界の名作全集7〕1992年1月◇237頁)
⇒『オズの魔法使い』
(国土社〔世界名作文学集〕2003年12月◇209頁)
守屋陽一(もりやよういち)訳
『オズの魔法使い』
(ポプラ社文庫、1980年6月◇188頁)
⇒『オズの魔法使い』
(ポプラポケット文庫、2005年10月◇188頁)
松村達雄(まつむらたつお)訳
『オズの魔法使い』
(講談社文庫、1981年11月◇243頁)
⇒長浜宏(ながはまひろし)絵
『オズの魔法使い』
(講談社青い鳥文庫、1984年6月◇277頁)
⇒りとうよういちろう絵
『オズの魔法使い』
(講談社青い鳥文庫、新装版、2008年3月◇343頁)
⇒烏羽雨(からすばあめ)絵
『オズの魔法使い:ドロシーとトトの大冒険』
(講談社青い鳥文庫、2013年1月)
大村美根子(おおむらみねこ)訳
『オズの魔法使い』
(偕成社文庫、1986年11月◇291頁)
高橋健(たかはしけん)訳
青山みるく(あおやまみるく)絵
『オズの魔法使い』
(ポプラ社〔こども世界名作童話14〕1988年1月◇125頁)
夏目道子(なつめみちこ)訳
山田千鶴子(やまだちずこ)絵
『オズの魔法使い』
(金の星社〔フォア文庫〕1989年11月◇238頁)
本田博通(ほんだひろみち)訳
『オズの魔法使い』
(第三文明社〔少年少女希望図書館16〕1990年8月◇266頁)
渡辺茂男(わたなべしげお)訳
W.W.デンスロウ絵
『オズの魔法使い』
(福音館書店〔福音館古典童話シリーズ28〕1990年6月◇317頁)
柳谷圭子(やなぎやけいこ)訳
川端英樹(かわばたひでき)絵
『オズの魔法使い』
(小学館〔小学館世界の名作4〕1998年1月◇103頁)
岸田衿子(きしだえりこ)訳
堀内誠一(ほりうちせいいち)絵
『オズの魔法使い』
(世界文化社〔世界の名作6〕2001年5月◇83頁)
幾島幸子(いくしまさちこ)訳
『オズの魔法使い』
(岩波書店〔岩波少年文庫112〕20003年8月◇261頁)
宮本菜穂子(みやもとなおこ)訳
『オズのふしぎな魔法使い』
(松柏社〔アメリカ古典大衆小説コレクション2〕2003年9月◇259頁)
わくはじめ訳
ロバート・サブダ作
『オズの魔法使い』
(大日本絵画〔とびだししかけえほん〕2005年◇頁付けなし)
江國香織(えくにかおり)訳
リスベート・ツヴェルガー絵
『オズの魔法使い』
(BL出版、2008年11月◇101頁)
⇒『オズの魔法使い』
(小学館、2013年3月◇237頁)
⇒『オズの魔法使い』
(小学館文庫、2015年2月◇252頁)
宮坂宏美(みやさかひろみ)訳
『完訳 オズの魔法使い』
(復刊ドットコム〔オズの魔法使いシリーズ1〕2011年10月◇222頁)
河野万里子(こうのまりこ)訳
にしざかひろみ絵
『オズの魔法使い』
(新潮文庫、2012年8月◇253頁)
柴田元幸(しばたもとゆき)訳
『オズの魔法使い』
(角川文庫、2013年2月◇204頁)
⇒吉野朔実(よしのさくみ)絵
『新訳 オズの魔法使い』
(角川つばさ文庫、2013年2月◇262頁)
西田佳子(にしだよしこ)訳
おのともえ絵
『新訳 オズの魔法使い』
(集英社みらい文庫、2013年6月◇222頁)
立原えりか訳
『オズのまほうつかい』
(学研教育出版〔10歳までに読みたい世界名作〕2014年8月◇153頁)
菅野雪虫(すがのゆきむし)訳
丹地陽子(たんじようこ)絵
『オズの魔法使い』
(ポプラ社〔ポプラ世界名作童話16〕2016年11月◇141頁)
田邊雅之(たなべまさゆき)訳
『オズの魔法使い』
(小学館ジュニア文庫〔世界名作シリーズ〕2017年2月◇312頁)
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