2018年1月16日火曜日

【173冊目】Mark Twain, Huckleberry Finn (Ladder Series Level 2)

やさしい英語の本、通算173冊目は、
IBCパブリッシング・ラダーシリーズの
レベル2(1300語レベル)の11冊目として、

アメリカの小説家
マーク・トウェイン(1835.11-1910.4)の
小説『ハックルベリー・フィンの冒険』を読みました。

著者49歳の時(1884.12)に出版された作品です
(イギリス版。アメリカ版は1885年2月)


Mark Twain
Huckleberry Finn

Retold by Diane Gruenstein

〔Ladder Series Level 2〕
IBC Publishing,Inc. 2005年8月
17,020語

調べてみると、

2011年9月に
マクミラン・リーダーズの
レベル3(600語レベル/8,621語)、

2014年11月に
オックスフォード・ブックワームの
ステージ2(700語レベル/6,180語)、

2016年10月に
ペンギン・アクティブ・リーディングの
レベル3(1200語レベル/13,826語)

の3回読んでいるので、
やさしい英語では実に4回目の
『ハックルベリー・フィンの冒険』になりました。


  ***

全訳も読了しているので、
それほど立ち止まることもなく、
最後まで読み進めることができました。

ただトウェインの文章を反映しているのか、
簡単そうに見えて、意外に読みにくい印象が残りました。

前作『トム・ソーヤーの冒険』よりも
文学史上の評価が高い作品ですが、

実際手に取ってみると、
まとまりに欠くところもあって、
それほど読みやすいわけではないので、

まだ自分にとって、
いろいろ謎の残る作品でもあります。

それでも少し時間がたつと、
また読み返したくなる不思議な魅力がある作品なので、
またいずれ機会をみて再読したいと思います。


  ***

翻訳は、読みやすさを重視するなら、
斉藤健一(さいとうけんいち)氏の講談社青い鳥文庫が最適です。


斉藤健一(さいとうけんいち)訳
『ハックルベリー=フィンの冒険(上・下)』
(講談社青い鳥文庫、1996年9月◇333・329頁)

斉藤訳に出会って初めて「ハックルベリー」の方も、
ふつうに読んで面白い作品であることを実感できました。

今回改めて調べてみると、最近、
柴田元幸(しばたもとゆき)訳と
千葉茂樹(ちばしげき)訳が刊行されていることを知りました。


柴田元幸(しばたもとゆき)訳
『ハックルベリー・フィンの冒けん』
(研究社、2017年12月◇558頁)


千葉茂樹(ちばしげき)訳
『ハックルベリー・フィンの冒険(上・下)』
(岩波少年文庫、2018年1月◇352・352頁)

柴田訳は新潮文庫の
『トム・ソーヤー』が良かったので期待大なのですが、
凝りすぎな読みにくい訳文になっていないか、
少し心配しています。

千葉訳は岩波少年文庫からの刊行なので、
近々手に取ってみようと思っています。


※第173冊目。総計1,718,403語。


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