やさしい英語の本、通算178冊目は、
IBCパブリッシング・ラダーシリーズの
レベル2(1300語レベル)の16冊目として、
イギリスの小説家
ダニエル・デフォー
(Daniel Defoe, 1660年9月~1731年4月)の
小説『ロビンソン・クルーソー』を読みました。
著者58歳の時(1719年4月)に出版された作品です。
Daniel Defoe
Robinson Crusoe
ロビンソン・クルーソー[新版]
〔Ladder Series Level 2〕
IBC Publishing,Inc. 2013年9月
15,350語 ※編訳者の記載なし。
[新版]とあるので調べてみると、
旧版は2006年11月に同シリーズのレベル3として刊行されていました。
レベルが異なりますが、見比べてみると、
同じ章構成のうえ文章もよく似ているので、
旧版(レベル3)を簡略化して[新版](レベル2)ができたことがわかります。
やさしい英語では、
2013年7月に
ペンギン・リーダーズの
レベル2(600語レベル/9,711語)、
2014年6月に
オックスフォード・ブックワームズの
ステージ2(700語レベル/6,830語)
で読んで以来なので、
3回目の『ロビンソン・クルーソー』になりました。
***
小学生のころに、
夢中になって繰り返し読んだ物語なので、
既知のストーリーを楽しみながら、
どんどん読み進めることができました。
デフォーの創作ですが、
あたかも実際に起こったことを、
一つ一つ記録するように書かれているので、
その場で書かれた日記を読むような、
臨場感豊かな印象を受けました。
翻訳は、5年程前に、
武田将明(たけだまさあき)氏による
全訳を読んでみたところ、
読みやすい訳文にもかかわらず、
原文そのままの構成では
多少冗長で、まどろっこしい印象が残りました。
武田将明(たけだまさあき)訳
『ロビンソン・クルーソー』
(河出文庫、2011年9月◇499頁)
今回は、
海保眞夫(かいほまさお)氏の編訳を隣において
読み進めたのですが、
原文をよく吟味し、
冗長な部分をうまく整理した
知的な読みやすい翻訳に仕上がっていました。
海保眞夫(かいほまさお)訳
『ロビンソン・クルーソー』
(岩波少年文庫、2004年3月◇349頁)
なお以前は活字が小さくて、
老眼が入りかけている身には読みづらかった
岩波文庫の平井正穂(ひらいまさお)訳、
新潮文庫の吉田健一(よしだけんいち)訳
の2編は、
改版して活字が大きくきれいになり、
かなり読みやすくなりました。
これなら少し昔の訳でも読めるかなと思っているところです。
※第178冊目。総計1,787,853語。
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