やさしい英語の本、通算182冊目は、
IBCパブリッシング・ラダーシリーズの
レベル2(1300語レベル)の20冊目として、
イングランドの劇作家
ウィリアム・シェイクスピア
(William Shakespeare, 1564年4月-1616年4月)の
戯曲『ロミオとジュリエット』を読みました。
推定創作年は1594-6年、
初版は1597年とされているので、
シェイクスピア30代初めの作品ということになります。
William Shakespeare
Romeo and Juliet
(ロミオとジュリエット)
Retold by Nina Wegner
〔Ladder Series Level 2〕
IBC Publishing,Inc. 2011年12月
11,070語
2014年4月に、
オックスフォード・ブックワームの
ステージ2(700語レベル 6,306語)で、
2016年7月に、
ペンギン・リーダーズの
レベル3(1200語レベル 13,684語)で読んでいるので、
やさしい英語で3回目の
『ロミオとジュリエット』になりました。
***
語彙レベルは少し上がっていますが、
総語数が2500語ほど減っているからか、
前回よりずっと読みやすい印象で、
あらすじを手際よくまとめてありました。
日本では『ロミオとジュリエット』の
題名こそよく知られていますが、
実際に舞台を観たり、
台本を読んだりしている人は案外少ないはずなので、
高校生くらいで、
初めてどんな作品なのかと
読んでみるのにちょうどよい内容だと思いました。
整然とまとめられている分、
読んで感動するかはわかりませんが、
あらすじの確認にはもってこいだと思います。
***
翻訳は使わなくても読めましたが、年のため、
となりに河合祥一郎(かわいしょういちろう)訳の
角川文庫をおいて読み進めました。
河合祥一郎(かわいしょういちろう)訳
『新訳 ロミオとジュリエット』
(角川文庫、2005年6月◇196頁)
個人的には、
表紙絵があまり好みに合わないのと、
活字が小さいめなのが難点なのですが、
実際に舞台で演じることを想定して、
声を出しながら読んでいくと、
一番しっくりくるのが河合訳であることが多いので、
シェイクスピアで河合訳が出ている場合は、
迷わず河合訳を手に取るようになっています。
※第182冊目。総計1,845,303語。
2018年5月30日水曜日
2018年5月16日水曜日
【181冊目】S.E.Hinton, The Outsiders(Ladder Series Level 2)
やさしい英語の本、通算181冊目は、
IBCパブリッシング・ラダーシリーズの
レベル2(1300語レベル)の19冊目として、
アメリカ合衆国の小説家
スーザン・エロイーズ・ヒントン
(Susan Eloise Hinton, 1948年7月22日- )
のデビュー作『アウトサイダーズ』を読みました。
ヒントンが15歳から16歳にかけて書き上げ、
18歳の時(1967年4月)に出版された作品です。
S.E.Hinton
The Outsiders
(アウトサイダーズ)
〔Ladder Series Level 2〕
IBC Publishing,Inc. 2005年8月
21,030語 ※編訳者の記載なし。
ラダー・シリーズの目録を眺めているうちに、
偶然目に留まった作品です。
全く知らなかったので調べてみると、
ヒントンが高校生の時に執筆。
出版されるとすぐに全米で評判を得て、
一気にベストセラーとなった小説であることがわかりました。
今なお読みつがれて
「青春小説のバイブル」ともいえる存在であって、
いわゆるヤング・アダルト小説の先駆けといえる作品だそうで、
この機会に読んでみることにしました。
※主に唐沢則幸「訳者あとがき」(『アウトサイダーズ』あすなろ書房、2000年5月)284頁を参照。
***
十代特有のやり場のない感情が、
ところどころ暴発しながら、
最終的に正しい方向へと収束していく様を、
危うくも程良いバランスで描いてみせる、
よく出来た作品だと思いました。
やさしい英語に直されているのですが、
当時の若い人たちが用いたのであろう
砕けた口語表現がそれなりに出て来るので、
ところどころ意味が取りにくかったです。
ラダーシリーズは巻末にワードリストがあって、
知らない単語を調べるのに役立つのですが、
熟語はあまり周到に上げていないことが多いので、
気になるものはインターネットで調べ直しました。
高校生くらいの時に読むと、
一番響きそうな内容でしたが、
横に翻訳を置いておかないと、
意味を取るのに多少苦労するかもしれません。
***
翻訳は以下の3点を確認できました。
清水真砂子(しみずまさこ)訳
『アウトサイダーズ』
(大和書房、1983年5月◇218頁)
中田耕治(なかたこうじ)訳
『アウトサイダー』
(集英社文庫、1983年6月◇328頁)
唐沢則幸(からさわのりゆき)訳
『アウトサイダーズ』
(あすなろ書房、2000年5月◇287頁)
試しに唐沢訳を手に入れたところ、
読みやすいこなれた訳文で、すらすら読み通すことができました。
ほかの方のは未見なので、
同じく読みやすい仕上がりかもしれません。
機会があれば手に入れて読んでみようと思います。
※第181冊目。総計1,834,233語。
IBCパブリッシング・ラダーシリーズの
レベル2(1300語レベル)の19冊目として、
アメリカ合衆国の小説家
スーザン・エロイーズ・ヒントン
(Susan Eloise Hinton, 1948年7月22日- )
のデビュー作『アウトサイダーズ』を読みました。
ヒントンが15歳から16歳にかけて書き上げ、
18歳の時(1967年4月)に出版された作品です。
S.E.Hinton
The Outsiders
(アウトサイダーズ)
〔Ladder Series Level 2〕
IBC Publishing,Inc. 2005年8月
21,030語 ※編訳者の記載なし。
ラダー・シリーズの目録を眺めているうちに、
偶然目に留まった作品です。
全く知らなかったので調べてみると、
ヒントンが高校生の時に執筆。
出版されるとすぐに全米で評判を得て、
一気にベストセラーとなった小説であることがわかりました。
今なお読みつがれて
「青春小説のバイブル」ともいえる存在であって、
いわゆるヤング・アダルト小説の先駆けといえる作品だそうで、
この機会に読んでみることにしました。
※主に唐沢則幸「訳者あとがき」(『アウトサイダーズ』あすなろ書房、2000年5月)284頁を参照。
***
十代特有のやり場のない感情が、
ところどころ暴発しながら、
最終的に正しい方向へと収束していく様を、
危うくも程良いバランスで描いてみせる、
よく出来た作品だと思いました。
やさしい英語に直されているのですが、
当時の若い人たちが用いたのであろう
砕けた口語表現がそれなりに出て来るので、
ところどころ意味が取りにくかったです。
ラダーシリーズは巻末にワードリストがあって、
知らない単語を調べるのに役立つのですが、
熟語はあまり周到に上げていないことが多いので、
気になるものはインターネットで調べ直しました。
高校生くらいの時に読むと、
一番響きそうな内容でしたが、
横に翻訳を置いておかないと、
意味を取るのに多少苦労するかもしれません。
***
翻訳は以下の3点を確認できました。
清水真砂子(しみずまさこ)訳
『アウトサイダーズ』
(大和書房、1983年5月◇218頁)
中田耕治(なかたこうじ)訳
『アウトサイダー』
(集英社文庫、1983年6月◇328頁)
唐沢則幸(からさわのりゆき)訳
『アウトサイダーズ』
(あすなろ書房、2000年5月◇287頁)
試しに唐沢訳を手に入れたところ、
読みやすいこなれた訳文で、すらすら読み通すことができました。
ほかの方のは未見なので、
同じく読みやすい仕上がりかもしれません。
機会があれば手に入れて読んでみようと思います。
※第181冊目。総計1,834,233語。
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