2018年5月16日水曜日

【181冊目】S.E.Hinton, The Outsiders(Ladder Series Level 2)

やさしい英語の本、通算181冊目は、
IBCパブリッシング・ラダーシリーズの
レベル2(1300語レベル)の19冊目として、

アメリカ合衆国の小説家
スーザン・エロイーズ・ヒントン
(Susan Eloise Hinton, 1948年7月22日- )
のデビュー作『アウトサイダーズ』を読みました。

ヒントンが15歳から16歳にかけて書き上げ、
18歳の時(1967年4月)に出版された作品です


 S.E.Hinton
The Outsiders
(アウトサイダーズ)

〔Ladder Series Level 2〕
IBC Publishing,Inc. 2005年8月
21,030語 ※編訳者の記載なし。

ラダー・シリーズの目録を眺めているうちに、
偶然目に留まった作品です。

全く知らなかったので調べてみると、

ヒントンが高校生の時に執筆。
出版されるとすぐに全米で評判を得て、
一気にベストセラーとなった小説であることがわかりました。

今なお読みつがれて
「青春小説のバイブル」ともいえる存在であって、
いわゆるヤング・アダルト小説の先駆けといえる作品だそうで、

この機会に読んでみることにしました。

※主に唐沢則幸「訳者あとがき」(『アウトサイダーズ』あすなろ書房、2000年5月)284頁を参照。


  ***

十代特有のやり場のない感情が、
ところどころ暴発しながら、
最終的に正しい方向へと収束していく様を、
危うくも程良いバランスで描いてみせる、
よく出来た作品だと思いました。

やさしい英語に直されているのですが、
当時の若い人たちが用いたのであろう
砕けた口語表現がそれなりに出て来るので、
ところどころ意味が取りにくかったです。

ラダーシリーズは巻末にワードリストがあって、
知らない単語を調べるのに役立つのですが、
熟語はあまり周到に上げていないことが多いので、
気になるものはインターネットで調べ直しました。

高校生くらいの時に読むと、
一番響きそうな内容でしたが、
横に翻訳を置いておかないと、
意味を取るのに多少苦労するかもしれません。


  ***

翻訳は以下の3点を確認できました。


清水真砂子(しみずまさこ)訳
『アウトサイダーズ』
(大和書房、1983年5月◇218頁)


中田耕治(なかたこうじ)訳
『アウトサイダー』
(集英社文庫、1983年6月◇328頁)


唐沢則幸(からさわのりゆき)訳
『アウトサイダーズ』
(あすなろ書房、2000年5月◇287頁)

試しに唐沢訳を手に入れたところ、
読みやすいこなれた訳文で、すらすら読み通すことができました。

ほかの方のは未見なので、
同じく読みやすい仕上がりかもしれません。

機会があれば手に入れて読んでみようと思います。


※第181冊目。総計1,834,233語。


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