やさしい英語の本、通算187冊目は、
オックスフォード・ブックワームズの
レベル4(1,400語レベル)の1冊目として、
イギリスの小説家
ジェイン・オースティン
(Jane Austen, 1775年12月16日-1817年7月18日)の
小説『エマ Emma 』を読みました。
1814年1月21日から15年3月29日にかけて執筆され、
オースティン40歳の時(1815年12月)に刊行された作品です。
Jane Austen
Emma
Retold by Clare West
〔Oxford Bookworms Level 4〕
This simplified edition (c) Oxford University Press 2017
16,466語
『エマ』を読むのは初めてですが、
ジェイン・オースティンの小説は、
2011年12月に
マクミラン・リーダーズのレベル2で
『ノーサンガー・アビー Northanger Abbey 』
(600語レベル/7,337語)を、
2013年12月に
ペンギン・リーダーズのレベル2で
『説得 Persuasion 』
(600語レベル/6,575語)を、
2017年6月に
ペンギン・リーダーズのレベル3で
『分別と多感 Sense and Sensibility 』
(1200語レベル/7,924語)を
それぞれ読んできたので、
今回は4作目のオースティンということになりました。
1,400語レベルに上がっての第1冊目だったからか、
これまで見なかった単語もたくさん出て来て、
読み取るのに少し時間がかかりましたが、
構文は前と同じくらいのレベルだったので、
文脈は意外にわかりやすく、それほど難解な印象はありませんでした。
前半はパソコンを使って、
多めに単語を調べて読み進めましたが、
後半を過ぎるころにはそこまで辞書を引く必要はなくなりました。
肝心の内容はオースティンらしく、
女性独特の視点満載の恋愛話が繰り広げられていて、
そこまでのめり込むわけではないものの、
不思議と陳腐さを感じさせずに、
最後まで読ませる小説に仕上がっていたのは、
オースティンの筆力ならではだと思います。
***
翻訳は読みやすさを重視するなら、
ちくま文庫の中野康司(なかのこうじ)訳を選んでおけば間違いないと思い、
手に入れましたが、
中野康司(なかのこうじ)訳
『エマ(上・下)』
(ちくま文庫、2005年10月◇381・397頁)
今回調べてみると、
ほかにも以下の4氏の翻訳が見つかりました。
中野訳がめったにないレベルで
わかりやすい翻訳に仕上がっているので、
あまり他を探す気にならないのですが、
翻訳は女性のほうが向いているかもしれないので、
ハーディング祥子とパーカー敬子の翻訳はいずれ読んでみたいと思います。
阿部知二(あべともじ)訳
『エマ』
(中公文庫、1974年1月◇739頁。改版、2006年2月◇749頁)
※初出は「エマ」(『世界の文学6 オースティン』中央公論社、1965年4月◇494頁)。のちに『新装 世界の文学セレクション36(8)オースティン』中央公論社、1995年1月◇494頁)に再録。
ハーディング祥子(しょうこ)訳
『エマ』
(青山出版社、1997年2月◇454頁)
工藤政司(くどうまさし)訳
『エマ(上・下)』
(岩波文庫、2000年10月◇397・384頁)
パーカー敬子(けいこ)訳
『エマ』
(近代文藝社、2012年10月◇475頁)
映像作品はないかと探してみると、
テレビドラマも含めるとたくさん出ていて
選択に困るのですが、
アメリカ合衆国の映画監督
ダグラス・マクグラス
(Douglas McGrath, 1958- )の監督、脚本で、
アメリカ合衆奥の女優
グウィネス・パルトロー
(Gwyneth Paltrow, 1972- )が主役エマ演じ、
1996年8月に米国公開、
翌年4月に日本公開された
映画『Emma エマ』はよく知られているようなので、
近々見てみたいです。
あと一点、
英洋子(はなぶさようこ)氏による漫画があることに気が付きました。
出来が良ければ、手っ取り早く内容を知りたいときに一番有用なので、近々手に入れようと思っています。
英洋子(はなぶさようこ)著
『エマ』
(宙出版〔エメラルドコミックス〕2011年4月◇128頁)
※第187冊目。総計1,918,909語。
0 件のコメント:
コメントを投稿