やさしい英語の本、通算194冊目は、
オックスフォード・ブックワームズの
レベル4(1,400語レベル)の8冊目として、
イギリスの作家
アンナ・シュウエル
(Anna Sewell, 1820年3月20日-1878年4月25日)の
小説『黒馬物語』を読みました。
亡くなる半年ほど前、
57歳の時(1877年12月)に出版された、
シュウエルの生涯唯一の作品です。
Anna Sewell
Black Beauty
〔Oxford Bookworms Level 4〕
This simplified edition (c) Oxford University Press 2008
First published in Oxford Bookworms 1995
15,400語
やさしい英語では、
2014年1月に、
ペンギン・リーダーズのレベル2
(600語レベル/9,390語)
で読んで以来、2度目の『黒馬物語』となりました。
土井すぎの氏の翻訳
(岩波少年文庫)も読み終えているので、
最後まで興味深く読み進めることができました。
土井すぎの訳
『黒馬物語』
(岩波少年文庫、1953年8月。33刷改版、1987年5月)
自動車が普及する前の、
馬車が主要な移動手段だった時代、
今よりずっと身近に馬がいたころの、
イギリスを舞台としたお話です。
著者の馬への愛情が溢れていて、
読んでいて暖かい気持ちにさせられました。
ふだんあまり馴染みのない、
馬にかかわる専門用語がいろいろ出て来るので、
はじめのうち少し難しく感じますが、
馬に対する著者の暖かい眼差しに心動かされ、
前回よりもこの小説に強く惹かれました。
いずれ原書のままでも読めるようになりたい作品です。
翻訳は、
土井訳のほかにもいくつか出ていますが、
古書で高めの値がついているので、
まだほとんど購入できていません。
土井訳は、1956年の出版なので、
言い回しが多少古く感じられるのですが、
全体として、
誰にでも良くわかる美しい日本語で、
一文一文ていねいに訳されているので、
お薦めの翻訳です。
今後ほかの翻訳で良いものがあれば、
また改めて紹介していきます。
※第194冊目。総計2,037,052語。
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