年末年始、論文執筆が思うように進まなかったので、その代わりとして秋から冬にかけて購入した専門書をいくつか紹介します。近くに大きな図書館がないので、毎月1、2冊、古本で安値がつくのを待って少しずつ購入しています。
細谷勘資著
細谷勘資氏遺稿集刊行会編
『中世宮廷儀式書成立史の研究』
(勉誠出版、2007年2月◇520頁)
※ここ数年、一番購入したかった1冊です。めったに市場に出ないので困っていたところ、12月のはじめに比較的安値で出ているのに気づき、急いで購入しました。遺稿集のため全体的な総論を欠いており、独特の取っ付きにくさはありますが、この分野で欠かすことのできない論文ばかりなので、田島公氏の諸論文と合わせて熟読し、研究史の正確な把握につとめたいです。
国書逸文研究会編
『国書逸文研究』1~30号
(1978年8月~1997年10月)
※かなり安値で出ていたので思わず購入しました。全巻揃えるつもりはなかったのですが、論文執筆のときに意外と必要なので、手元にあれば助かります。
そのほか同じく古書で、
朧谷寿著『堀河天皇吟抄 院政期の雅と趣』
(ミネルヴァ書房、2014年11月◇291頁)
佐藤全敏著『平安時代の天皇と官僚制』
(東京大学出版会、2008年2月◇407頁)
目崎徳衛著『貴族社会と古典文化』
(吉川弘文館、1995年2月◇291頁)
渡辺直彦著『日本古代官位制度の基礎的研究 増訂版』
(吉川弘文館、1978年10月◇590頁。初版は1972年10月)
など。新刊では
古藤真平著『宇多天皇の日記を読む』
(臨川書店、2018年7月◇270頁)
堀井佳代子著『平安宮廷の日記の利用法』
(臨川書店、2017年7月◇270頁)
遠藤慶太著『平安勅撰史書研究』
(皇學館大学出版部、2006年6月◇332頁)
などを購入しました。
近々手に入れたいのが、
前田育徳会尊経閣文庫編
『尊経閣善本影印集成66 台記』
(八木書店、2017年8月◇280頁)
と
明治大学除目書刊行委員会編
『明治大学図書館所蔵 三条西家本 除目書』
(八木書店、2021年5月◇344頁)
の2冊。『西宮記』研究に直接関わりそうなのは『台記』のほうですが、値段的に『除目書』のほうが先になりそうです。
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