昨年の秋に古本屋で、
こうやまのりお著
『ヒット商品研究所へようこそ!
「ガリガリ君」「瞬足」「青い鳥文庫」はこうして作られる』
(講談社、2001年7月)
を手にしました。子供向けにヒット作を飛ばし続ける「青い鳥文庫」シリーズの秘密に迫る、興味深い1冊でした。どちらかとえいば古典的な作品のほうが好きなのですが、今の小中学生の心をしっかりとつかんだ作品群にも目を向けなければと思いました。
こうやま氏は、青い鳥文庫の中から、
石崎洋司(いしざきひろし)氏の『黒魔女さん』シリーズ、
令丈ヒロ子(れいじょう)氏の『若おかみは小学生!』シリーズ
はやみねかおる氏の『名探偵夢水清志郎』シリーズ
松原秀行(まつばらひでゆき)氏の『パスワード』シリーズ
福永令三(ふくながれいぞう)氏の『クレヨン王国』シリーズ
などを紹介していました。こちらも何冊か手に入れたのですが、インターネットでいろいろ探しているうちにふと気になったのが、はやみねかおる氏の『都会のトム&ソーヤ』と呼ばれるシリーズでした。2003年に第1巻が刊行されて以来、2019年に第16巻、2020年に番外編として第16.5巻が刊行されています(未完)。
つい最近(2021年7月)、映画が公開されていたことはまったく知らずに、ただ自分の好きな『トム・ソーヤの冒険』から題名をとっていたことが気になって読んでみることにしました。
はやみねかおる(著)
にしけいこ(表紙・挿絵)
『都会のトム&ソーヤ (1)』
(講談社、2003年10月◇354頁)
内容上、本家の『トム・ソーヤの冒険』を想起させる場面はほとんどなく、男子中学生2人による現代風にアレンジされたほどほどの冒険がわかりやすく展開されていて、楽しいひと時を過ごすことができました。
小中学生のころに出会っていたら、一気に全巻読み進めていたかもしれません。今の私にとっては、すっと読めてしまうところが多少物足りなくもありました。でもまた時間があれば、もう少し読み進めてみたいなと思い、第3巻まで購入しました。続巻を読むことがあれば、また報告します。
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