2024年8月12日月曜日

【読了】久松文雄著『まんがで読む 古事記 6・7』(青林堂、2014年8月・2019年2月)

  久松文雄(ひさまつふみお。1943-2021)著『まんがで読む 古事記』第6・7巻(青林堂、2014年8月・2019年2月)を読みました。全7巻の刊行年月を掲げておきます。

  第1巻(青林堂、2009年8月◇207頁)
  第2巻(青林堂、2010年4月◇249頁)
  第3巻(青林堂、2011年4月◇206頁)
  第4巻(青林堂、2012年7月◇216頁)
  第5巻(青林堂、2014年1月◇212頁)
  第6巻(青林堂、2014年8月◇173頁)
  第7巻(青林堂、2019年2月◇126頁)※漫画本文は78頁迄。

第6巻の章立ては次の通り。


久松文雄(ひさまつふみお)著
『まんがで読む 古事記6』
(青林堂、2014年8月◇173頁)

 第三十八章 仁徳天皇(にんとくてんのう)
 第三十九章 妬み深い大后と黒比売(くろひめ)
 第 四 十 章 皇后の家出
 第四十一章 仁徳天皇と八田若郎女(やたのわきいらつめ)
 第四十二章 女鳥王(めどりのおう)と速総別王(はやぶさわけのみこ)
 第四十三章 雁(かり)の卵
 第四十四章 枯野(からの)の歌
 第四十五章 履中天皇(りちゅうてんのう)と墨江中王[前編]
 第四十六章 履中天皇と墨江中王(すみのえのなかつみこ)[後編]
 第四十七章 反正天皇(はんぜいてんのう)
 第四十八章 允恭天皇(いんぎょうてんのう)の氏姓制度の改革
 第四十九章 木梨之軽王(きなしのかるのみこ)と軽大郎女
 第 五 十 章 木梨之軽王と軽大郎女(かるのおおいらつめ)の悲恋
 第五十一章 安康天皇(あんこうてんのう)と目弱王
 第五十二章 目弱王(まよわのみこ)の乱[前編]
 第五十三章 目弱王(まよわのみこ)の乱[中編]
 第五十四章 目弱王(まよわのみこ)の乱[後編]


最終巻、第7巻の章立ては次の通り。


久松文雄(ひさまつふみお)著
『まんがで読む 古事記7』
(青林堂、2019年2月◇126頁)

 第五十五章 雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)
 第五十六章 意富祁王(おほけのみこ)と袁祁王(をけのみこ)
 第五十七章 顕宗天皇(けんぞうてんのう)
 第五十八章 仁賢天皇(にんけんてんのう)から安閑天皇(あんかんてんのう)
 第五十九章 宣化天皇(せんかてんのう)
 第 六 十 章 欽明天皇(きんめいてんのう)
 第六十一章 敏達天皇(びだつてんのう)
 第六十二章 用明天皇(ようめいてんのう)
 第六十三章 崇峻天皇(すしゅんてんのう)/推古天皇(すいこてんのう)

 久松文雄インタビュー
 まんがで読む 古事記 ダイジェスト版


おおむね第1・2巻が『古事記』上巻、第3・4・5巻が『古事記』中巻、そして第6・7巻が『古事記』下巻に相当するようです。第6巻では、
 ⑯仁徳天皇(にんとくてんのう)
 ⑰履中天皇(りちゅうてんのう)
 ⑱反正天皇(はんぜいてんのう)
 ⑲允恭天皇(いんぎょうてんのう)
 ⑳安康天皇(あんこうてんのう)
の5代の天皇について語られていました。第7巻では、
 ㉑雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)
 ㉒清寧天皇(せいねいてんのう)
 ㉓顕宗天皇(けんぞうてんのう)
 ㉔仁賢天皇(にんけんてんのう)
 ㉕武烈天皇(ぶれつてんのう)
 ㉖継体天皇(けいたいてんのう)
 ㉗安閑天皇(あんかんてんのう)
 ㉘宣化天皇(せんかてんのう)
 ㉙欽明天皇(きんめいてんのう)
 ㉚敏達天皇(びだつてんのう)
 ㉛用明天皇(ようめいてんのう)
 ㉜崇峻天皇(すしゅんてんのう)
 ㉝推古天皇(すいこてんのう)
の13代の天皇について語られていました。

原文だと、㉔仁賢天皇以降の10代は系譜が記されているだけなので、マンガの方も終わりが近づくにつれて、あまり丁寧には描かれなくなった印象でした。最後の系譜についても、血縁関係が詳しくわかるように系図化したり、もうひと工夫あっても良かったのでは、と思いました。

ただ最終巻はそれまでと比べて、分量(78頁)が圧倒的に少なく、無理やり急いで終わらせたようにも感じられました。元はこの2倍くらいの分量で描く予定であったものの、体調面などから早めに切り上げざるを得なかったのかもしれません。久松氏はこの2年後、2021年4月に病気のため亡くなっています。

10年の長期にわたる執筆であったためか、若干統一感を欠くところもありましたが、『古事記』全編初めてのマンガ化の試みは、おおむね楽しく飽きずに読み進めることができました。しばらく時間を置いてから、再読しようと思います。

今後より精緻なマンガ版『古事記』が出て来てくれることにも期待したいです。『古事記』の豊かな世界観を伝えるのに、マンガは最適な表現手段だと思いました。


これから秋にかけては年初の計画通り、

横山光輝(よこやまみつてる)著
『マンガ日本の古典 平家物語 上・中・下』
(中央公論社、1995年1・9月、96年3月)

と

さいとうたかお著
『マンガ日本の古典 太平記 上・中・下』
(中央公論社、1995年6・11月、96年5月)

を読み進める予定です。


2024年7月28日日曜日

【読了】角川まんが学習シリーズ『世界の歴史6 モンゴル帝国と東西交流』(2021年2月)

 羽田正(はねだまさし。東京大学名誉教授)氏の監修による角川まんが学習シリーズ『世界の歴史6 モンゴル帝国と東西交流●一二〇〇~一四〇〇年』(KADOKAWA、2021年2月◇223頁)を読みました。この辺りは、自分にとってさほど馴染みのある地域ではないのですが、それなりに興味をもって楽しく読み進めることができました。小中学校の教科書ではほとんど聞かない話ばかりなので、歴史に興味のないお子さんが惹き込まれるかは未知数ですが、ハマる子には楽しい読み物になるのでは、と思いました。



 第1章 チンギス=ハンとモンゴル帝国
  ・テムジン(チンギス=ハン)誕生
  ・モンゴル諸部族の統一
  ・モンゴル帝国成立
  ・帝国の拡大と後継者争い

 第2章 ユーラシア大陸の東西文化の交流
  ・フビライ、元を建てる
  ・元に仕えたマルコ=ポーロ
  ・日本や東南アジアへの遠征
  ・東西文化の交流

 第3章 ムスリム諸政権の興亡
  ・三つのカリフ政権
  ・サラディンと十字軍の戦い
  ・モンゴル侵入とアッバース朝滅亡
  ・ティムール朝の繁栄

 第4章 十字軍と中世都市
  ・十字軍の始まり
  ・ローマ教皇の権威の高まり
  ・中世都市と市民の暮らし
  ・百年戦争とジャンヌ=ダルク

 〔プロット執筆・監修〕
  第1章 杉山清彦(すぎやまきよひこ。東京大学准教授)
  第2章 杉山清彦(すぎやまきよひこ。東京大学准教授)
  第3章 辻明日香(つじあすか。川村学園女子大学准教授)
  第4章 梶原洋一(かじわらよういち。京都産業大学助教)

 〔カバー・表紙〕近藤勝也(こんどうかつや。スタジオジブリ)
 〔まんが作画〕河伯りょう(かわかみ)、小林たつよし
 〔シナリオ〕こぐれ京(きょう)

【読了】久松文雄著『まんがで読む 古事記5』(青林堂 2014年1月)

 久松文雄(ひさまつふみお。1943-2021)著『まんがで読む 古事記』第5巻(青林堂)を読みました。同巻の奥付には「平成23年(2011)4月22日」の刊行とありますが、全7巻の奥付をみると、
  第1巻(青林堂、2009年8月)
  第2巻(青林堂、2010年4月)
  第3巻(青林堂、2011年4月)
  第4巻(青林堂、2012年7月)
  第5巻(青林堂、2011年4月)
  第6巻(青林堂、2014年8月)
  第7巻(青林堂、2019年2月)
とあって、第5巻のみ、第4巻より前、第3巻と同時に刊行されていました。しかし同じ著者なのに、わざわざ順番を前後させて刊行する理由もなく、第5巻の奥付が誤っている可能性を疑い、国立国会図書館やAmazonの検索データをみると「2014年1月」刊行となっていました。ほかの資料も参照する必要がありますが、とりあえず第5巻の奥付にはミスがあり、実際は「2014年1月」の刊行だったと推測しておきます。

 第4巻では、⑫景行天皇(けいこうてんのう)の時代の続きとして倭健命(やまとたけるのみこと)の後半生が語られたのち、⑬成務天皇(せいむてんのう)、⑭仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)と神功皇后(じんぐうこうごう)、⑮応神天皇(おうじんてんのう)と続き、最後に⑯仁徳天皇(にんとくてんのう)の半生が語られています。


久松文雄(ひさまつふみお)著
『まんがで読む 古事記5』
(青林堂、2014年1月◇212頁)

 第 三十 章 東方十二ヵ国平定への道
 第三十一章 大和の国はまほろば
 第三十二章 神功皇后(じんぐうこうごう)の新羅(しらぎ)遠征
 第三十三章 応神天皇(おうじんてんのう)と三人の皇子たち
 第三十四章 大山守命(おおやまもりのみこと)の謀反
 第三十五章 仁徳天皇(にんとくてんのう)
 第三十六章 天之日矛(あめのひぼこ)
 第三十七章 秋山之下氷壮夫(あきやまのしたびおとこ)と春山之霞壮夫(はるやまのかずみおとこ)

このあたりからは次第に知った話が多くなって来ますが、学校の教科書ではほぼ見た記憶がないので、興味深い気持ちで読み進めることができました。

2024年6月27日木曜日

【読了】角川まんが学習シリーズ『世界の歴史5 宗教が支える社会』(2021年2月)

    羽田正(はねだまさし。東京大学名誉教授)氏の監修による角川まんが学習シリーズ『世界の歴史5 宗教が支える社会●八〇〇~一二〇〇年』(KADOKAWA、2021年2月◇223頁)を読みました。個人的にそれほど馴染みのある時代ではなかったので、その分大変勉強になりました。大人が学ぶ場合でも、導入はやさしい方がありがたい。歴史は文章だけで語られるよりも、目で見て初めて理解できる部分も大きいので、歴史の勉強をマンガから始めるのは「あり」だと思いました。



 第1章 カール大帝とキリスト教の拡大
  ・フランク王国の発展
  ・ローマ=カトリック教会
  ・王国の分裂とノルマン人の侵入
  ・叙任権闘争とカノッサ事件

 第2章 アッバース朝の繁栄
  ・ウマイヤ朝の衰退
  ・アッバース朝の成立
  ・円城都市バグダートの繁栄
  ・ブワイフ朝とセルジューク朝

 第3章 東南アジアの海と交易
  ・海を渡るムスリム商人
  ・マラッカ海峡と港市国家
  ・アンコール=ワット
  ・東南アジア諸島部の交易と文化

 第4章 文治主義で栄える宋
  ・宋を建国した趙匡胤
  ・文治主義と科挙
  ・王安石と司馬光
  ・靖康の変と宋の衰退

 〔プロット執筆・監修〕
  第1章 内田力(うちだちから。東京大学東洋文化研究所特任研究員)
  第2章 辻明日香(つじあすか。川村学園女子大学准教授)
  第3章 内田力(うちだちから。東京大学東洋文化研究所特任研究員)
  第4章 王 雯璐(東京大学東京カレッジ特任研究員)

 〔カバー・表紙〕近藤勝也(こんどうかつや。スタジオジブリ)
 〔まんが作画〕白井三二朗(しらいさんじろう)
 〔シナリオ〕加納新太(かのうあらた)

2024年6月23日日曜日

【読了】久松文雄著『まんがで読む 古事記4』(青林堂 2012年7月)

  久松文雄(ひさまつふみお。1943-2021)著『まんがで読む 古事記』第4巻を読みました。⑪垂仁天皇(すいにんてんのう)と⑫景行天皇(けいこうてんのう)のお話です。後半の大部分は倭健命(やまとたけるのみこと)の半生が物語られていました。これまで断片的に知っていたお話を、一つの大きな流れの中に位置づけることが出来ました。随分昔のお話であることを思えば、自分にとって惹きつけられる魅力をもった作品であることを再確認しました。

(青林堂、2012年7月◇216頁)
久松文雄(ひさまつふみお)著
『まんがで読む 古事記4』

 第二十五章 垂仁天皇(すいにんてんのう)ともの言わぬ皇子(おうじ)
 第二十六章 景行天皇(けいこうてんのう)と小碓命(おうすのみこと)
                    (倭健命)(やまとたけるのみこと)
 第二十七章 九州熊曾(くまそ)への苦難の道のり
 第二十八章 熊曾健(くまそたける)兄弟の討伐
 第二十九章 父王(天皇)との再開


※第1・2巻で感じたルビの少なさは、第3巻以降、大きく改善されており、誰にも読みやすくなっています。ただ総ルビではないので、小学生高学年くらいからでないと、難しく感じるように思います。