2012年4月6日金曜日

【購入】『漱石全集』(岩波書店、昭和40-42年)


夏目漱石を、
読んでいこうと思います。

四十を間近にひかえて、
そんな気分になりました。


二十代三十代と、
文学にはあまり興味がなかったので、
漱石はほとんど読まぬまま、
今に至りました。

でも一生、
漱石を知らぬまま、
老いていくのも寂しいことだと思い、
今のうちに一通り
目を通しておきたいと考えました。


本当は、
本屋で気が向くままに、
持ち運びやすい文庫本を、
一冊ずつ買い揃えていく
地味な喜びにひたるのも好きなのですが、

表紙は美しい
岩波文庫新潮文庫も、
ルビが少なく、読めない漢字が
ところどころ出て来るのが不満でした。

大人であっても、
知らない漢字は調べなければ読めませんが、
娯楽で読む小説は、
できれば辞書をひかずに読みたいものです。


総ルビ付きで、せっかくなら
歴史的仮名遣いのままがいいなあ、
と思って探してみると、

岩波書店の『漱石全集』(旧版)
総ルビ付きで仮名遣いの変更もないことが
わかりました。

古書で探してみると、
昭和40年12月から42年4月にかけて全16巻で刊行されたものが
4000円で見つかりましたので、
早速購入することにしました。


いざ届いてみると、
1冊1冊がずしりと重く、
持ち運びには不便なのですが、
読んでみると、やはり総ルビ付きはいいですね。

読み方がわからなくて
手を止める瞬間がまったくなく、
子ども向けの小説を読むように、
どんどん先へ先へと進んでいきます。

後は読むだけです。


そんなわけで、
『吾輩は猫である』から、
順に読み進めて参ります。

はじまり
はじまり。


(追記)
総ルビ付きの全集としては、
もう一つ集英社の『漱石文学全集』があるそうです。
これも近々手に入れようと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿