2012年4月14日土曜日

【読了】Oscar Wilde, The Picture of Dorian Gray (MMR Elementary)

やさしい英語の本、
アイルランドの小説家
オスカー・ワイルドの小説『ドリアン・グレイの肖像』
を読みました。


Oscar Wilde
The picture of Dorian Gray

Retold by F.H.Cornish
(Macmillan Readers Elementary Lever)
1993年刊(10,956語)


邦訳の書名は知っていましたが、
読んだことはありませんでした。

ワイルドは「幸せな王子」以外はまともに読んだことがありません。

リトールド版ですが、
本作を読んでみての感想。

甘美で退廃的な雰囲気のただよう小説です。

一応女性も出てきますが、
同性同士の感情のもつれを描くのに独特なものがあって、
読後に嫌な感じの残る、不思議な小説でした。


邦訳は、本屋で偶然、

 福田恆存 訳(新潮文庫、昭和37年4月改版)

を見かけたのですが、買う気が起きませんでした。

すごい才能のあることは
よく伝わって来るので、作品によって、
扱う主題によってはより楽しめるように思います。

同性愛的な表現に
共感することはできそうにないので、
童話のように、徹底的に作り話として完結させてしまった方が、
個人的には楽しめそうです。

こういう退廃的な雰囲気が、
かっこいいとされる時代は、
あまり好きではありません。


※計18冊 計156,289語。

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