Penguin Readers の Level2の11冊目は、
アイルランド生まれの小説家、
ジョナサン・スウィフト(1667.11-1745.10)の
風刺小説『ガリヴァー旅行記』を読みました。
スウィフト58歳の時(1726.10)に出版された作品です。
Jonathan Swift
Gulliver's Travels
Retold by Pauline Francis
(Penguin Readers Level2)
First published by Penguin Books 2000
This edition published 2008
9,681語
先月、
デフォーの『ロビンソン漂流記』を読んでいた時、
同書が出版された7年後(1719→1726)に、
スウィフトの『ガリヴァー旅行記』が出版されていたことに気がつき、
何か似たところがあるのかな、
と思って読んでみることにしました。
その結果、
当然まったく違った作品だったのですが、
冒険物というよりは、
当時の世相への風刺に主眼が置かれた小説として、
独特の面白みがあることは了解できました。
全体は、
第1篇 リリパット(小人国)への航海
第2篇 ブロブディンナグ(大人国)への航海
第3篇 ラピュータ、バルニバービ、ラグナグ、グラブダブドリッブ、
および日本への航海
第4篇 フウイヌム国(馬の国)への航海
の4篇から成りますが(坂井晴彦訳 福音館文庫本を参照)、
このリトールド版は第3篇を省略してあります。
邦訳は読んだことがなかったので、
いくつか完訳版を手にしてみると、
物語のアイデアは独創的なのですが、
叙述はそれほど起伏に富むわけではないので、
訳文の流れがいまいちだと、
眠たくなって途中で投げ出すことになりそうでした。
まだ見落としているのもあるでしょうが、
坂井晴彦訳
『ガリヴァー旅行記(上・下)』
(福音館文庫、平成18年1月。初出〔単行本〕は福音館書店、昭和63年1月)
の訳文はたいへん読みやすく、
しっくり来たので、ただ読んでいるところです。
読了しだい報告します。
※通算52冊目。計422,258語。
※Wikipedia の「ジョナサン・スウィフト」「ガリヴァー旅行記」を参照。
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