また1冊読み終わりました。
私も名前のみは知っている
皇帝ネロの評伝です。
塩野七生著
『ローマ人の物語20 悪名高き皇帝たち[四]』
(新潮文庫、平成17年9月)
※初出の単行本は第Ⅶ巻、新潮社、平成10年9月。
第4部 皇帝ネロ
(在位、紀元54年10月13日~68年6月9日)
文庫本第20巻には、
第4代皇帝クラウディウス(BC10-AD54 在位AD41-54)
が毒キノコ中毒で亡くなった後、
母アグリッピーナの野望のもとに即位した
第5代皇帝ネロ(AD37.12-68.6 在位AD54.10-68.6)
の評伝が描かれています。
先入観なく、
本書を読んで抱いた皇帝ネロへの感想です。
確かに欠点のある人物であったようですが、
16歳で即位したことを思えば、
皇帝としての仕事はそれなりにそつなくこなせていたように感じました。
ただ時折見せる
皇帝らしくない無神経な振る舞いが、
それまでのプラスの積み重ねを無にしてしまい、
最終的には身を滅ぼす結果になったように感じました。
後世の悪評は、
史上初めてキリスト教徒への迫害を行ったことから、
必要以上に誇張されて伝えられている面があるようです。
次の3冊《危機と克服(上中下)》を読み終えると、
ようやく半分を越えたことになります。
調べてみると、
平成23年の正月から読み始めているので、
3年半かかって真ん中までたどりついたことになります。
もう3年半かかるとすると
読了まで7年かかることになりますが、
そもそも15年かけて書かれた作品ですので、
それくらいかけてもいいのかもしれません。
※Wikipediaの「ネロ」を参照。
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