やさしい英語の本、通算98冊目は、
IBCパブリッシング・ラダーシリーズの
レベル1(1,000語レベル)の1冊目として、
スコットランド生まれの作家、
ジェームズ・マシュー・バリー(1860.5-1937.6)の小説
『ピーターパンとウェンディ Peter Pan and Wendy 』を読みました。
著者51歳の時(1911.10)に出版された小説です。
もとの戯曲
『ピーターパン あるいは大人になりたがらない少年
Peter Pan; or, the Boy Who Wouldn't Grow Up 』
は44歳の時(1904.12)に初演されています。
James Matthew Barrie
Peter Pan
Retold by Nina Wegner
〔Ladder Series Level1〕
IBC Publishing 2010年11月
8,040語
こちらは日本の出版社が、
シリーズで出しているものです。
レベル1ですが1000語レベルなので、
中学生くらいだと辞書なしですらすら読むのは難しいかもしれません。
ただ内容的には、
レベル1だと子供向けのお話が多く、
これまであまり食指をそそられませんでした。
今回いずれ読みたいと思っていた
『ピーター・パン』があることに気がつき、
1冊読んでみることにしました。
実際に読んでみると、同じ語数レベルの
オックスフォード・ブックワームズ(レベル3 1000語)よりも
文法的にはかなりやさしく、
600語レベルに慣れてから、
1000語以上のレベルへとステップ・アップするのにちょうど良いように思われました。
***
さて内容ですが、
大きな犬が子守をしたり、
子供が空を飛んたり、嫉妬ぶかい妖精がいたり、
ネバーランドで海賊と戦ったりと、
子供らしい夢にあふれた楽しいお話でした。
アリスを読んだ後だと、
わりと常識的な範囲での夢が描かれていて、
子供から大人へと、
心が成長していく過程も描かれているからか、
読んでいてどこか切ない、
物悲しい気持ちになるのも興味深かったです。
翻訳はいくつか手に取りましたが、
最新の河合祥一郎氏の翻訳が、
一番違和感なく読めそうだったので読み始めたところです。
J・M・バリー著
河合祥一郎(かわいしょういちろう)訳
『新訳 ピーター・パン』
(角川つばさ文庫、2013年1月)
読み終わり次第また報告します。
※通算98冊目。計769,227語。
※Wikipediaの「ピーター・パン」「ジェームス・マシューバリー」を参照。
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