アイビーシーパブリッシング、
ラダーシリーズのレベル1(1,000語レベル)7冊目として、
英語学習者向けに
やさしい英語の本を執筆されている
ジェイク・ロナルドソン氏による
ドイツ生まれの世界的な物理学者
アルベルト・アインシュタイン(1879.3-1955.4)の伝記を読みました。
Jake Ronaldson
The Albert Einstein Story
〔Ladder Series Level1〕
IBC Publishing,Inc. 2010年10月
9,480語
アインシュタインについて
名前は当然知っているのですが、
どんな人生を歩まれた方なのかは
ほとんど知らないままでした。
彼の伝記は初めて読みますが、
生涯を振り返るだけでなく、
研究の内容についても、
中学理科くらいの知識でどうにか理解できるように
工夫して書かれていました。
ただし中学英語では、
理科の基本用語をほとんど習わないので、
文法的にはやさしいのですが、
文意をつかむのに多少苦労しました。
理科への興味の有無で、
難易度が変わってくるはずで、
中学生ですらすら読み通すのは難しいように感じました。
アインシュタインは
ドイツで生まれ育っていますが、
父の事業が失敗したため若くしてドイツを離れ、
スイスで学問を修め、結婚、就職をし、
一時ドイツに戻るも、
ナチスの台頭によって
アメリカに移住し、その地で亡くなっています。
ユダヤ人であったからか、
ドイツ=祖国という考え方にこだわりはなかったようです。
何でもソツなくこなすタイプというよりは、
物理や数学など自分に興味のあることにのみ集中するタイプで、
堅物の学者的なイメージにはあまり合わないところがあって、
もう少し深くアインシュタインについて知りたいと思いました。
***
手頃な伝記はないかと探してみました。
まず手に入れたのは「世界の伝記」というシリーズの1冊です。
瀬川昌男(せがわまさお)著
『アインシュタイン』
(ぎょうせい、1981年3月)
※1995年2月に新装版として再刊。
旧版のみ所有しており、新装版との相違点は不明。
頁数はどちらも318頁である。
内容的には中学生向けのようですが、
最近のものより
漢字が多めなわりにはルビが少なめなので、
ふだん読書の習慣がないと、
中学生には読みづらく感じるかもしれません。
表紙はとてもいい雰囲気なので、
大人が学びなおすのに最適なようにも思います。
もう1つ、
「人類の知的遺産」シリーズの1冊を手に入れてみました。
矢野健太郎(やのけんたろう)著
『人類の知的遺産68 アインシュタイン』
(講談社、1978年10月)
アインシュタインの評伝と、
論文の翻訳からなる1冊です。
研究者にはもってこいの内容でしょうが、
物理を専門に学んでない私には、
前半(評伝)以外は難しく思われました。
伝記ものは日本語で読もうと思っても、
意外に手頃なのを見つけるのは難しいです。
新しいものも少ないように感じています。
※通算104冊目。計831,818語。
※Wikipediaの「アルベルト・アインシュタイン」を参照。