読みたいものを大体読んでしまったので、
再びオックスフォード・ブックワームズに戻りたいと思います。
やさしい英語の本、通算106冊目は、
オックスフォード・ブックワームズの
ステージ3(1,000語レベル)の9冊目として、
イギリスの劇作家
ウィリアム・シェイクスピア(1564.4-1616.4)の
戯曲『夏の夜の夢』を読みました。
シェイクスピア36歳の時(1600)に出版された作品です。
William Shakespeare
A Midsummer Night's Dream
Retold by R.J.Corrall
〔Oxford Bookworms Stage3〕
This simplified edition (c)Oxford University Press 2014
First published in Oxford Bookworms 2014
11,167語
やさしい英語で読むシェイクスピア、
同じシリーズの一つ前のステージで、
『ロミオとジュリエット Romeo and Juliet 』
(2014年4月)
『ハムレット Hamlet 』
(2014年5月)
『から騒ぎ Much Ado About Nothing 』
(2014年5月)
と読んできたので、これが4作目ということになります。
もとは戯曲ですが、
会話文の多い小説に書き直されています。
『夏の夜の夢』については、
シェイクスピアの戯曲だと認識する前に、
ドイツの作曲家
フェリックス・メンデルスゾーン
(1809.2-1847.11)の
『夏の夜の夢』劇付随音楽
※序曲のみ1826年に作曲→作品21
他の付随音楽は1843年に作曲→作品61
のほうに馴染んでいましたが、
こちらもそれほど詳しくは聴いてこなかったので、
原作が誰なのかあまり気にしないできました。
その後、
美内すずえ氏の
漫画『ガラスの仮面』の劇中劇として
『夏の夜の夢』が演じられるのをみて、
それなりに興味を覚えましたが、
実際手にとって読んでみることはしませんでした。
今回やさしい英語で読むのと併行して、
河合祥一郎(かわいしょういちろう)氏の翻訳も読んでみました。
シェイクスピア著
河合祥一郎訳
『新訳 夏の夜の夢』
(角川文庫、平成25年10月)
『ロミオとジュリエット』と
『ハムレット』の時と同じように、
今から400年以上前の作品とは思えない、
わかりやすい現代の日本語の劇として、
楽しんで読み終えることができました。
やさしい英語版のほうは、
英語圏の人々にとって当然知っているはずの作品なので、
多少難しめのようにも感じましたが、
英語に苦手意識のない
高校生ならふつうに読めるように思いました。
私は翻訳も読みながらでしたので、
とくに問題なく読み進めることができました。
意外とあっさりというか、
現在のお笑い番組とかを観ていると、
特に刺激的な作品でもないのですが、
400年前のお笑いだとよくわかった上でなら、
恋愛にまつわる素朴な笑いとしてふつうに楽しめると思いました。
※通算106冊目。計853,595語。