2015年6月12日金曜日

【読了】Robin Hood (PR Level2)

今回は、
前の600語レベルで読んでいなかった
1冊を取り上げました。

やさしい英語の本、通算107冊目は、
ペンギン・リーダーズのレベル2(600語レベル)の20冊目として、

中世イングランドの伝説上の英雄、
「ロビン・フッド」の物語を読みました。


Robin Hood

Retold by Liz Austin
〔Penguin Readers Level2〕
First published by Penguin Books 2000
This edition published 2008
8,760語


ロビン・フッドについては、

先日翻訳で、
アメリカ合衆国の作家
ハワード・パイル(1853.3-1911.11)が、
30歳の時(1883)に出版した小説
『ロビン・フッドの冒険』を読んだところです。

日本語訳の子供向け『ロビン・フッド』は、
パイル版からの翻訳が多いのですが、

今回の版を読んでみると、
パイルのとは設定の違うところが色々とあって、
若干戸惑いながらも興味深く、
読み進めることができました。


上野美子(うえのよしこ)氏著
『ロビン・フッド物語』(岩波新書、1998年6月)

を紐解いてみると、

パイル版『ロビン・フッド』に触発されて、
児童向けにさまざまなロビン・フッドの物語が出版されているようなので、

この場合は、
編者リズ・オースティン氏の解釈による
『ロビン・フッド』とみれば良いのでしょう。

英語圏の人々にとってなじみ深い分、

現代の小説として読めるよう工夫していて、
600語レベルの割には意外に手応えのある一冊でした。

古典なので型にはまったところもあるのですが、

今後いろいろな版で読み込んでいくことで、
ロビン・フッドの魅力にはまっていけたら楽しいかなと思います。


  ***

翻訳は、小林みき氏のをお薦めします。


ハワード・パイル著
小林みき訳
『ロビン・フッドの冒険』
(ポプラポケット文庫、2007年5月)

もうよく知っている人には簡単すぎると思いますが、
初めて手早くロビン・フッドについて知りたい人、
読みやすさを重視する場合は一番お薦めです。


※通算107冊目。計851,704語。


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