今回は、
前の600語レベルで読んでいなかった
1冊を取り上げました。
やさしい英語の本、通算107冊目は、
ペンギン・リーダーズのレベル2(600語レベル)の20冊目として、
中世イングランドの伝説上の英雄、
「ロビン・フッド」の物語を読みました。
Robin Hood
Retold by Liz Austin
〔Penguin Readers Level2〕
First published by Penguin Books 2000
This edition published 2008
8,760語
ロビン・フッドについては、
先日翻訳で、
アメリカ合衆国の作家
ハワード・パイル(1853.3-1911.11)が、
30歳の時(1883)に出版した小説
『ロビン・フッドの冒険』を読んだところです。
日本語訳の子供向け『ロビン・フッド』は、
パイル版からの翻訳が多いのですが、
今回の版を読んでみると、
パイルのとは設定の違うところが色々とあって、
若干戸惑いながらも興味深く、
読み進めることができました。
上野美子(うえのよしこ)氏著
『ロビン・フッド物語』(岩波新書、1998年6月)
を紐解いてみると、
パイル版『ロビン・フッド』に触発されて、
児童向けにさまざまなロビン・フッドの物語が出版されているようなので、
この場合は、
編者リズ・オースティン氏の解釈による
『ロビン・フッド』とみれば良いのでしょう。
英語圏の人々にとってなじみ深い分、
現代の小説として読めるよう工夫していて、
600語レベルの割には意外に手応えのある一冊でした。
古典なので型にはまったところもあるのですが、
今後いろいろな版で読み込んでいくことで、
ロビン・フッドの魅力にはまっていけたら楽しいかなと思います。
***
翻訳は、小林みき氏のをお薦めします。
ハワード・パイル著
小林みき訳
『ロビン・フッドの冒険』
(ポプラポケット文庫、2007年5月)
もうよく知っている人には簡単すぎると思いますが、
初めて手早くロビン・フッドについて知りたい人、
読みやすさを重視する場合は一番お薦めです。
※通算107冊目。計851,704語。
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