2015年7月20日月曜日

【読了】中川李枝子著/大村百合子絵 『いやいやえん』(1962年)

小学1・2年生くらいの子が
絵本の次に読む本には、

どんな作品があるのか興味を持ちました。

アマゾンで検索をかけてみると、
一番初めに挙がっていたのが
童話集『いやいやえん』でした。

中川李枝子(なかがわりえこ 1935.9- )氏が、
27歳の時(1962.12)に出版されたデビュー作です。


中川李枝子(なかがわりえこ)著
大村百合子(おおむらゆりこ)絵
『いやいやえん』
(福音館書店、1962年12月)

中川氏って誰と思っていたのですが、
絵本『ぐりとぐら』の著者と知って、
俄然興味がわいてきました。

『ぐりとぐら』は
『いやいやえん』の翌年に出版された
著者2作目の作品だそうです。

『いやいやえん』には、
 「ちゅーりっぷほいくえん」
 「くじらとり」
 「ちこちゃん」
 「やまのこぐちゃん」
 「おおかみ」
 「山のぼり」
 「いやいやえん」
の創作童話7作品が収録されています。

幼稚園や保育園で、
先生が園児にするような
楽しいお話を集めてありました。

それほど突拍子もない話があるわけではないのですが、

そういえば子供ってこんなだよなと、
微笑ましい気持ちにさせられる作品揃いでした。


一読、小学1年生には
簡単過ぎるかもと思いましたが、

小1の教科書よりはかなり難しいので、
あまり読み聞かせをして来なかったお子さんの場合は、
小1でも一人で読み切るのは難しそうです。

読み聞かせに使う場合は、
絵本から次の段階にうつる時に最適な内容だと思いました。

お母さんやお父さんが読み聞かせているうちに、

小学校に上る前に、
自然に一人でも読めるようになっているのが理想でしょうか。


日ごろ読む大人の作品とは違いますが、

誰でも読める簡単な作品で、
たくさんの子供の心をつかめるのは素晴らしいことだと思いました。

大人が読んでもそれなりに楽しいですよ。

中川氏の童話集はほかにも色々出ているようなので、
飽きるまで読み続けてみようと思います。

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