やさしい英語の本、通算110冊目は、
オックスフォード・ブックワームズの
ステージ3(1,000語レベル)の12冊目として、
イギリスの作家
ティム・ヴィカリー(1949-)が執筆した
古生物学の入門書『恐竜 Dinosaurs 』を読みました。
著者63歳の時(2012)に出版された作品です。
Tim Vicary
Dinosaurs
〔Oxford Bookworms Stage3〕
This simplified edition (c) Oxford University Press 2012
First published 2012
10,021語
恐竜については
子供のころにほんの少し興味がありました。
しかし、
近くで化石が採れるわけでもなく、
近くに化石の博物館があるわけでもなかったので、
自然に興味は薄れ、
今ではほぼ何もわからなくなっていました。
読みやすかった『宇宙 Space 』と同じ筆者
ティム・ヴィカリー氏による『恐竜 Dinosaurs 』ならば、
挫折せずに最後まで読み通せるはずだと思い、
読んでみることにしました。
結果、最新の「恐竜」研究について、
初心者にもわかりやすい内容で、
楽しみながら読み進めることができました。
一点困ったのは、
たくさん出てくる恐竜の学名が
初めて見聞きするものばかりで、
何と読めばよいのかよくわからなかったことです。
日本の入門書をみれば良いのかもと思い、
子供向けの図鑑をいくつか紐解いてみたのですが、
カタカナの呼び方しか載っていないものばかりでした。
また日本とイギリスでは
入門者向けに紹介される恐竜に偏りがあるようで、
本書を読むのに役立ちそうなものは見つかりませんでした。
結局、一番役立ったのはインターネットの検索で、
わからない恐竜名はインターネットで検索をかけると、
すべて想像図とともに確認することができました。
本来、辞書をあまりひかない原則ですが、
ラテン語の学名だけでは流石にピンと来ないので、
それぞれの日本語名を書きとめながら読み進めました。
***
日本語で書かれた恐竜の入門書も、
いくつか手にとってみました。
大人向けに書かれたものは、
入門書とはいっても、
恐竜について本当に何も知らない場合は、
すらすらとは読めないものが多かったです。
恐らく大人でも、
子供向けの図鑑を紐解いたほうが早いように思いましたが、
1冊ずつが結構高価なので、
詳しく調べる余裕がありませんでした。
何冊か手に取った中では、
真鍋真(まなべまこと)氏監修の図鑑が一番気に入りました。
真鍋真監修
『学研の図鑑 恐竜の世界』
(学研教育出版、2013年7月)
図鑑ですが手ごろな値段でソフトカバー、
片手で持ち運びできるサイズなので便利です。
初心者にはこれでも若干難しかったのですが、
総合点では一番だと思いました。
あと一つ気になっているのが
土屋健(つちやけん)著/
群馬県立自然史博物館監修による
「生物ミステリープロ」のシリーズ8冊です。
『エディアカラ紀・カンブリア紀の生物』
(技術評論社〔生物ミステリープロ1〕、2013年11月)
『オルドビス紀・シルル紀の生物』
(技術評論社〔生物ミステリープロ2〕、2013年11月)
『デボン紀の生物』
(技術評論社〔生物ミステリープロ3〕、2014年7月)
『石炭紀・ペルム紀の生物』
(技術評論社〔生物ミステリープロ4〕、2014年7月)
『三畳紀の生物』
(技術評論社〔生物ミステリープロ5〕、2015年6月)
『ジュラ紀の生物』
(技術評論社〔生物ミステリープロ6〕、2015年6月)
『白亜紀の生物 上巻』
(技術評論社〔生物ミステリープロ7〕、2015年8月)
『白亜紀の生物 下巻』
(技術評論社〔生物ミステリープロ8〕、2015年8月)
恐竜の時代に対応しているのは後半4冊ですが、
ほかの古生物もひっくるめて紹介されていて、
豊富な写真、復元図とともに、
ラテン語の学名による索引も完備していて、
購買意欲をそそられるシリーズです。
高額なので、
近々とりあえず1冊購入してみようと思っています。
※通算110冊目。計881,686語。
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