やさしい英語の本、通算125冊目は、
マクミラン・リーダーズの
レベル3(1100語レベル)の12冊目として、
イギリスの女性小説家、
メアリー・シェリー(1797.8-1851.2)の
小説『フランケンシュタイン』を読みました。
著者20歳の時(1818.1)に出版された作品です。
Mary Shelley
Frankenstein
〔Macmillan Readers Level 3〕
This retold version of Margaret Tarner for for Macmillan Readers
First published 1986
This edition first published 2010
6,879語
昨年8月に、
オックスフォード・ブックワームズの
ステージ3(1,000語レベル)で読んで以来(総語数9,685語)、
2度目の『フランケンシュタイン』です。
語彙レベルは多少上がっていますが、
総語数が3,000語少なくなっているからか、
苦労なくすらすら読み進めることができました。
なお前回は、
原作の内容がほぼそのまま要約されていたのに対して、
今回のはわずかですが、
原作にアレンジが加えてありました。
編者の創意によるものなのか、
映画などの典拠があるのかは定かでありません。
原作にこめられていた
行き場ない強い負の感情が多少弱められて、
その分読みやすく仕上がっているように感じました。
個人的には、
マイナスの感情が立ち込める
暗い雰囲気の悲しいお話なので、
積極的に読みたいとは思いません。
ただし、
人から愛されることを拒絶された若者が抱える
心の闇、苦しさ、切なさ、醜さを、深く掘り下げた作品として、
それなりに読むべきところはあると思いました。
落ち込んでいる時だと
自分も一緒に引きずり込まれそうな
強い負の力があるので、
少し距離を置いてから、
また忘れたころに読み返そうと思います。
翻訳は、
読みやすさ重視であれば、
芹澤恵(せりざわめぐみ)氏の新潮文庫がお勧めです。
芹澤恵訳
『フランケンシュタイン』
(新潮文庫、2014年12月)
他に手に入れた
以下の翻訳の中では一番滞りなく、
最後まで読み通すことができました。
田内志文訳
『新訳 フランケンシュタイン』
(角川文庫、2015年2月)
小林章夫訳
『フランケンシュタイン』
(光文社古典新訳文庫、2010年10月)
森下弓子訳
『フランケンシュタイン』
(創元推理文庫、1984年2月)
山本政喜訳
『フランケンシュタイン』
(角川文庫、1994年11月)
※通算125冊目。計1,034,702語。
※Wikipediaの「メアリー・シェリー」「フランケンシュタイン」を参照。
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